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<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

2018.07.11

どんな街にも、ウワサの気になる人がいる。それは、ひっそりとしたセレクトショップの店主だったり、はたまた飲食店のマスター、お花屋さんの美人店員だったり……。DOORでは、そんな“ウワサのあの人”が履いているスニーカーに注目し、彼や彼女のファッションへのこだわり、足元を飾る際のマイルールなどについてインタビューします。

記念すべき第一回を飾るのは、2016年5月にオープンして以来、下高井戸の“町の床屋”として大きな支持を集めるバーバーショップ、『BARBER SAKOTA』の店主・迫田将輝氏。アパレル、飲食、バーバーの複合ショップ『フリーマンズ スポーティングクラブ』で積んだキャリアと、自身の趣味であるスケートボードにおけるつながりにより、感度の高いファッション関係者やスケーターはもちろん、小さな子どもから高齢者の方まで、幅広い方から支持を集めています。

スケーターとして、理容師として、また、一人のファッション愛好家として。どんなファッションのこだわりを持っているのか聞いていきましょう。

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

迫田将輝 さこた まさき
理容専門学校卒業後、いくつかの理容室を経て『FREEMANS SPORTING CLUB』に入社。同社のバーバーショップに勤めながら、自身が持つカルチャーの一つでもあるスケートを背景に独自のスタイルを確立。
現在、下高井戸の人気理髪店『BARBER SAKOTA』の店主を勤める。 温厚で朗らかな人柄から、スケーターやファッション関係者のみならず、老若男女問わず多くの人から愛される存在でもある。

SHOP:2周年を迎えた下高井戸の名店 BARBER SAKOTA

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝
――まずは、お店について教えてください。

「2016年の春、5月にオープンしました。それ以来、知り合いを中心にたくさんの方々からご予約をいただき、今ではオープンから2周年を迎えることもできて。本当に、様々なお客様に支えられているなぁと実感します」

――お店を開くにあたって、なぜ下高井戸を選んだのですか?

「もともとは、下高井戸には縁もゆかりもなかったんです。別にいつも通っていたわけでもなく、遊んでいた土地でもなくて。物件を探しているうちに安い場所が見つかって、本当に偶然でした。ただ、いざお店を開いてみれば、近所にたくさんの素敵なお店があって。先日2周年のパーティーを開催したカレー屋さん『HATOS OUTSIDE』や、老舗のレコード店『トラスムンド』などがそうです。また、街の雰囲気もすごく好きですね。近所には小学校もあって、朝や夕方になれば、いつも元気な子供たちが見えたり。高齢の方や大学生など、様々な人が行き交う、すごく良い街だなぁと思います。結果としてとても良いチョイスだったなぁと」

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

FASHION:ファッションは“肩肘張らない”がテーマ

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

――迫田さんには、“仕事着”ってありますか?

「特に決めていないですね。今日も、最近気に入っているTシャツを着て来ました。制服のようなものを決めるのは嫌なので、なるべく自分が好きなものを身に着けたいなと思っています。自然体な方が、きっとお客様とのコミュニケーションが肩肘張らないものになると思うので」

――なるほど。では、服についての“こだわり”を教えてください。

「なるべく知り合いが作った服を着るようにはしています。今日穿いているパンツは、“Private brand by S.F.S”というブランドのもので、これも知り合いのデザイナー・山口さんが作ったものです。普段から持ち歩いているキーホルダーは、いつもお世話になっている池ノ上のお店“MIN-NANO”の店主・ゴローさんがデザインしたもの。自分の身の周りの人が作ったものを身に着けると、やっぱり気分が上がりますね」

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

SNEAKER:スケートカルチャーに根ざしたスニーカーが中心

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

Vans × Dime MTL Old Skool Pro

――なるほど。友達や知り合いの服を身につけること。素敵です。靴についてはどうですか?

「昔からスケートボードで遊ぶことが多く、普段はスケシューを履くことが多いです。今日は『ヴァンズ(VANS)』のオールドスクール<OLD SKOOL>。これはカナダのスケートブランド『ダイム(DIME)』とコラボした一足。2017年頃に買って以来、大事に履いています。ホワイトが爽やかで、何かと合わせやすいんですよね。スウェードとキャンバス地の切り替えもツボです」

<街でウワサのあの人が履く、こだわりのスニーカーVol.1>BARBER SAKOTAの店主・迫田将輝

――スニーカーの好みは、スケートカルチャーに根ざしているんですね!

「昔からずっとそうですね。履いては潰して、また買い直して。今でこそ履き潰してしまうことは少ないですが、やっぱりずっと、スケシューが好きです。スケボーをしない時でも、履き心地が良くてかなり歩きやすいですしね。普段使いにもバッチリだと思います」

周囲の人々からの愛情をまっすぐに受け取り、それらを服やスニーカーといったアイテムで自らのスタイルに反映している迫田さん。感謝の気持ちを忘れないように、というその気概こそ、『BARBER SAKOTA』が大きな人気を集めている理由であり、ひいては、迫田さんがたくさんの人から愛されている理由なのでしょう。

これまでの思い出や、人とのつながりを大切にする彼のスタイルからは、単純な “ファッション” の概念とは一味違う、新たな服の楽しみ方を学ばされます。ぜひ、下高井戸の『BARBER SAKOTA』へ足を運んでみてください。素敵な髪型はもちろん、きっと何か新たな発見・学びが得られるはずです。

INFO / 取材協力:BARBER SAKOTA
TEL:03-6379-1134(予約優先)
site / instagram

(文・写真:三浦希)