男性の外反母趾(ぼし)
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靴を履いて足が痛くなるときは要注意!男性の外反母趾(ぼし)の原因と対策

2017.03.03

足の親指が曲がって変形してしまう外反母趾。これは足だけでなく全身の不調にもつながりかねない症状で、男性にも起こり得ます。足の親指の形がおかしいと感じたら、原因に心当たりがないかを考えるとともに、整形外科で診察を受けるなど、今後の対策が必要となります。今回は、そんな男性の外反母趾についてご紹介します。

外反母趾とは

一般的には、ハイヒールなどの高さのある靴や、つま先の狭い靴を履く女性に多いといわれている外反母趾。しかし、男性や子どもでも外反母趾になることがあります。

外反母趾とは、足の親指のつけ根が人差し指の方へ曲がり、変形してしまう状態を指します。症状がひどくなると歩くのが困難になったり、足が痛くなったりすることもあり、足の親指が過度に傾き始めている場合は注意が必要です。親指のつけ根の角度が40度以上になると重症とされ、関節が脱臼に近い状態になってしまったり、親指が他の指の下に重なってしまったりすることもあります。

男性の外反母趾の原因

ハイヒールやつま先の狭い靴を履いていないのに、どうして外反母趾になってしまうのでしょうか? 男性が外反母趾になってしまう原因についてお伝えします。

歩き方が原因となるケース

靴を履いて足が痛くなるときは要注意!男性の外反母趾(ぼし)の原因と対策

男性が外反母趾になる場合、足裏全体をきちんと使わない歩き方が原因となっているケースがあります。歩き方に偏りがあると、開張足と呼ばれる足の状態を引き起こします。開張足は魚の目や外反母趾の原因となる足の異常で、5本の指の下をつなぐアーチの機能が衰えている状態を指します。歩き方が正常でないと開張足になり、外反母趾のリスクを高め、健康を阻害する恐れがあります。外反母趾にならないためにも、普段から正しい歩き方を心掛けましょう。

靴の選び方が原因となるケース

ハイヒールやつま先が極端に狭い靴を履いていなくても、自分の足に合わない靴を選んで履き続けることで外反母趾を引き起こす恐れがあります。これは自分の足よりも幅が広すぎる靴を履いていることで靴の中で足が滑ってしまい、つま先が圧迫されてしまうためです。大きすぎる靴を履いている男性はサイズ選びに注意しましょう。

外反母趾の対策

ここでは、外反母趾を防ぐための対策をご紹介します。既に足の親指に違和感がある方は、すみやかに整形外科で医師の診断を仰ぎましょう。ここでは、普段の生活の中でできる対策を紹介します。

歩き方を改善しよう

歩くときにかかとから着地していない自覚のある方は、改めて正しい歩き方を身につけましょう。親指だけに体重をかけるなどの歩き方をすると、通常とは異なる負担が足にかかってしまい、外反母趾のリスクを高めてしまいます。かかとで着地した際に、足の裏・指のつけ根・足の指の順番に体重をかけていく歩き方を意識しましょう。

このような歩き方を癖付けるためには、骨盤を意識する方法が効果的とされています。まず、骨盤から足が生えているようなイメージを持ちます。そして、それを意識したまま足を上げて、地面に踏み込んでいきます。このように骨盤を使った歩き方は「骨盤歩行」と呼ばれ、歩き方の改善だけではなくダイエットなどにも活用されています。

自分の足に合った靴選びをしよう

靴を履いて足が痛くなるときは要注意!男性の外反母趾(ぼし)の原因と対策

外反母趾にならないためには、きちんと自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。そのためにはフィッティングが必要不可欠です。まずは自分の足の長さを実測しましょう。その次に、その長さにあった靴に足を入れてみて、つま先に余裕があるかを調べます。この余裕は一般的に1センチから1.5センチが最適だといわれています。そして、くるぶしと靴の間がきつくないかを確認します。最後に、ぴったりと足幅と靴があっているかを確かめましょう。

外反母趾は整形外科へ相談しよう

外反母趾の症状が進行したり、痛みが生じたりしたら、すみやかに整形外科で医師の診察を受けましょう。医療機関では、手術療法と保存療法という2つの治療法を実施しています。医師と話し合いながら、今後の対策について考える必要があります。

おわりに

今回は、男性でも気をつけるべき足の症状「外反母趾」についてお伝えしました。外反母趾になる原因は、日々の生活習慣にも関係があります。毎日のように革靴を履いて出社しているビジネスマンは、自分の靴が本当に自分の足に合っているかどうか、改めて確認してみると良いかもしれません。

小さすぎたり、逆に大きすぎたりする靴が、足の健康を損ねることがあります。靴はファッションアイテムでありながら、私たちの健康と密接にかかわりがあります。毎日履いて出掛ける靴選びをするなら、必ずフィッティングをして自分の足に合うかどうかを確かめておきたいですね。

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