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“一般入部の学生”がスポーツ推薦枠を押しのけ箱根駅伝出場!ラントリップCEO・大森英一郎さんが語るシューズとラン

2017.05.29

ランナーが自分のお気に入りコースを自由に投稿できるサービス『ラントリップ』。こちらを運営している株式会社ラントリップの代表である大森英一郎さんは、かつて大学時代に正月の箱根駅伝を走ったほどのランナーでした。
箱根路を駆け抜けたランナーはなぜ若くして起業しようと考えたのか、その背景に迫ります。そして会社の代表として描くラントリップの構想とは……。5月で会社設立から2年を迎え、ますます勢いに乗る元・箱根ランナーへのインタビューです。

“一般入部の学生”がスポーツ推薦枠を押しのけ箱根駅伝出場!ラントリップCEO・大森英一郎さんが語るシューズとラン

大森英一郎 おおもり・えいいちろう
大学時代に一般入部にも関わらず箱根駅伝に出場。卒業後は、リクルートグループに入社。さらには、観光系事業会社に転職し、離島の集客を経験。その後、観光とランニング双方の課題解決を目指し、株式会社ラントリップを設立(2015年5月)。『ランナーによるランニングコース紹介』というコンセプトで注目を集める。

出るだけで終わってしまった箱根駅伝

「箱根駅伝を走っていた時の自分を超えたいですね!」

正月の風物詩として毎年視聴率28%前後を記録するヒットコンテンツ『箱根駅伝』。今回インタビューを受けていただいた大森英一郎さんも、かつて2008年に法政大学の9区として箱根路を駆け抜けたランナーでした。

「高校時代の僕にとって、箱根駅伝はかなり雲の上の存在というか、自分事じゃなかったんですよね。(法政大学には)いわゆるスポーツ推薦で入ったわけではないので、『出るのは無理でしょ』と、心の底から目指すつもりは無かったんです」と、当時を語る大森さん。

「でも1年生の冬、チームが箱根駅伝に出た時に、道路脇で観客を監視する『走路員』をしていたんです。走路員は道路に背を向けて歩道を見ているわけですけど、その後ろをいつも一緒に練習している先輩が走っていくんですよ。何万人という人が応援している中で、自分の背中を通り過ぎていく選手たちにものすごいエネルギーの塊みたいなのを感じて、“あっち側”に立ちたいなって思ったんです」

そこからは『4年目の箱根駅伝に出る』ことだけを考え、“3年計画”でスポーツ推薦組との差を埋めようと考えた大森さん。一般入部組は卒業まで寮に入れないなど、スポーツ推薦組との格差は激しいものでしたが、地道な努力が実を結び、とうとう念願の箱根駅伝デビューを果たします。

“一般入部の学生”がスポーツ推薦枠を押しのけ箱根駅伝出場!ラントリップCEO・大森英一郎さんが語るシューズとラン
大学4年時、とうとう箱根駅伝出場の夢を叶えた大森さん
写真提供=ご本人

「スタートラインに立った時は、『やっとここまで来た……』という達成感に満ち溢れていました。でも箱根駅伝に出ることを目標にしていたので、スタートした時点で気持ち的にはすでにゴールしてたんですよ(笑)。箱根駅伝で“活躍”する、ということを目標にできなかったのは甘さというか、若さというか……。ただ走れたことは素直にうれしかったですね。最後は支えてくれた人たち、特に両親に親孝行できたな、と思いました」

元箱根ランナーが起業したきっかけとは?

“一般入部の学生”がスポーツ推薦枠を押しのけ箱根駅伝出場!ラントリップCEO・大森英一郎さんが語るシューズとラン

大森さんは大学卒業後、それまで7年間続けてきた陸上競技を引退。一般企業に就職、転職を経て29歳で現在のラントリップを設立することになります。

「元々新卒で就職して、終電で帰るような毎日を送っていました。たまたまクライアントだった企業さんから声をかけていただいて、24歳で転職をしたんです。それが地元にある会社だったんですけど、転職をしたらメチャクチャ時間ができて、自分なりに『箱根駅伝に出た経験を生かして何かできないかな』と思ったんですよね」

そして転職した観光業(地域創生、地域活性)の会社で、現在の会社の礎となる考えを膨らませていくことになります。

「まず自分で始めたのが、ランニングのレッスンを開いたり、イベントを企画したりすること。その中で競技として走るだけではなく、ファンランナーと触れ合うことで、走る行為そのものが人生の幸福度を高めてくれるということに気付いたんです。数字に捉われない、競争とは違う視点で楽しむランニングをカルチャーとして拡げられないかと。2、3年くらい社会人時代にモヤモヤと描いていました。
一方で観光の仕事をしていて気付いたこともあります。例えばマラソン大会をやって、町に15,000人のランナーが来たとします。集客としては素晴らしいことですが、でもその人たちは大会がある日しか町に来ないわけです。それ以外にもボランティアでたくさんの人を駆り出す必要があったりとか、ごみの問題があったり、交通規制したりとか……。一部では歪みを生むという側面もあるわけです。
そうした局所的な集客じゃなくて、需要を平準化させるような、持続可能な集客手段ってないのかなぁと考えていたんです。そこで、まさに『ラントリップ』という考え方で、その2つを解決できるんじゃないかなと思ったのが起業のきっかけです」

ラントリップという考え方にたどり着いた大森さん。次回は、そんなベンチャー界隈で活躍する大森さんの考え方や、ビジネスシーンでも使えるランニングシューズをプロの目線で紹介します。

元箱根ランナーが履いているランニングシューズとは

現在、大森さんがフルマラソンを走る際に好んで履いているのが、『アディダス(adidas)』社のアディゼロジャパンブースト3<adizero Japan boost 3>というレーシングシューズ。このシューズはシリアスランナー向けのシリーズで、前作のadizero Japan boost 2は、キメット選手がベルリンマラソンで2時間2分57秒の世界記録が達成した時の着用シューズとして知られています。adidasから様々なadizeroシリーズが出ていますが、大森さんはこちらのシューズが最近のお気に入りとのことです。

そんな同社のランニングシューズをピックアップしました。

全ての要素に優れたバランス型モデルで、レースからトレーニングまで幅広く使用できるランニングシューズ。フルマラソン完走を目指すランナー、サブ5を目指すような初心者向けモデルです。

adidas

az boston boost 2 wide アディゼロボストンブースト 2 ワイド BA8228 17FA WHT/BLK/YLW

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名工・三村仁司氏の『匠の技』と『革新』が融合されたエリートランナー向けモデル。よりスピードを追い求めるような作りとなっており、あの青山学院大学の駅伝チームも着用しているシリーズです。サブ3ランナー向けのレーシングシューズです。

adidas

アディダス az takumi sen boost 3 アディゼロタクミセンブースト3 BB5674 17SP BLUE/SLV/GREEN

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松永貴允
1991年生まれ。陸上競技を中心に、主にスポーツの取材・執筆を行う若手フリーライター。小学生の頃からのスポーツ競技経験(野球、陸上競技、ラクロス)を生かし、紙媒体、WEB媒体問わず執筆中。スニーカーは中学時代からVANSひと筋。