0

DJ DARUMAが語る、『#俺のNIKE愛』とナイキ・ショックスのミレニアム感

2018.09.11

’00年代に登場し、クッショニングと衝撃吸収力に長けたテクノロジー性と、フューチャー感を感じさせるデザイン性で、スニーカーフリークを唸らせた『ナイキ(NIKE)』のショックス<SHOX>。今まさに再び脚光を浴びようとしているこのリバイバル・スニーカーについて、Instagramで“俺のNIKE愛”というハッシュタグを用いるなど、業界内外でナイキ・フリークとして知られるDJ DARUMA氏にインタビュー! ナイキを好きになったきっかけや、好きなモデル、ショックスの印象や、自身のファッション観などついてたっぷり話を聞いた。

15歳で見たジョーダン5。自分の中にNIKE愛は一生ある

――まず、率直な疑問で、DARUMAさんはスニーカーを何足ぐらい持っているんですか?

けっこう聞かれるんですが、「履かなくなっても置いておく」みたいなことはしなくて、昔からどんどん知り合いとか親戚にあげちゃうんですよ。奥さんの実家がある宮崎の親戚にまとめて送ったりしてます。そうすると普通に作業用になってたりするんですが…それも良いかなと。スニーカーって履いてあげてこそのものなので。常にストックしているのは3〜40足ぐらいですね。

――家に何百足もあるのかと思ってました。中でもナイキへの思い入れが強いと思うのですが、インスタグラムで“#俺のNIKE愛”というハッシュタグを使い始めたのはいつからですか?

確かインスタグラムにジョーダン7<JORDAN 7>を投稿した時からだと思います。最初の方の投稿は消しちゃっているのもありますが、自分のナイキコレクションの一覧をインスタに作りたくて使い始めたんです。ただ途中から、いろいろな人たちがそのハッシュタグを付けて投稿してくれているので、もう自分の一覧ではなくなっているんですけどね。

――DARUMAさんは最初に自分で買ったナイキのスニーカーを覚えていますか?

恐らくセンター街の入り口のダイワっていう靴屋で買った、ラバドーム<LAVADOME>のグレー×オレンジだったかと思います。ただ、最初に欲しいと思ったのは、やっぱりナンバリングのジョーダン。でも当時は今みたいにネットも無かったし、あっても渋谷や上野などのセレクトショップにけっこうな高値で売っていた時代でした。その後15歳でロサンゼルスに行った時に、フットロッカーでナンバリングの無い白は買えたんですが。

――当時はそれこそ情報も少ないし、時代的に人気のスニーカーは稀少品でしたよね。そもそもナイキを好きになったきっかけはヒップホップからですか?

そうですね。15歳ぐらいの時に、パブリック・エナミーのフレイヴァー・フレイヴが、ナイキのジョーダン5<JORDAN 5>の黒を履いていたのが、ナイキをカッコいいと思った始まりです。そこからいろいろなモデルを履いてきましたし、もちろん他のブランドのスニーカーも履くんですが、やっぱり自分の中に“NIKE愛”は一生あると思っています。

DJ DARUMAが語る、『#俺のNIKE愛』とナイキ・ショックスのミレニアム感

ショックスは、回り回って今の時代の空気感にマッチする

――ナイキに関して、年齢によって好きなモデルなどは変化してきましたか?

ファッションも含めて、昨日と今日で考え方が全く違ったりするので、実際はそんなに深く考えてないんです。例えばヴェイパーマックス プラス<VAPORMAX PLUS>は発売される前からいいなと思ってたんですが、最初はクロップドパンツに合わせるのがどうしても馴染めなかった。ただ2ヵ月ぐらい前に大阪のクラブで、ショートカットでタトゥーの入った外人の女性が、白のタンクトップをディッキーズのクロップドパンツにインして、白のソックスを見せながらヴェイパーマックス プラスでカッコ良く踊ってたんです。それを見た時に、そのカッコ良さに気づいた。僕はけっこう一瞬の体験で意見が変わるんですよね。

――では例えばカラーで言うと、DARUMAさんは黒のイメージがあるんですが?

それは単純にクラブに行くことが多いからだと思います。僕はフロアでガンガン踊るタイプなので、スニーカーが超汚れるんです(笑)。クラブでの汚れってなかなか落ちないので、白のスニーカーは好んで履かないだけですね。あとフェスにはフェスのチョイスがあって、室内だったら白でも大丈夫ですけど、フジロックとかの野外はエーシージー<ACG>とかのトレッキング系の方が絶対良い。まあでもそういう時は1足潰すつもりで行きます。

――DARUMAさんがショックスを意識し始めたのはいつ頃ですか?

最初に意識し始めたのは、10何年前に黄色と赤の…Zガンダムに出てくる百式っていうモビルスーツに似てるモデル。ただ感覚的に“F1”を履くみたいなイメージで、モデルとしては興味があったんですが、その時は手を出してなかったです。ただ3年ぐらい前に「最近、ショックスってあんま履いてる人見ないな」と思ってショックスのことを調べてたら、日本未発売の物も含めていろいろなモデルが出ていて、その時に海外取り寄せで買いました。

――実際にショックスを履いてみて、どこに魅力を感じましたか?

ナイキの社員さんと少し前に話したんですが、ショックスってすごいマニアの人がいるらしくて。だから無くなることなく、継続的に新しいモデルが出てるのかなと。それとここ数年、90年代リバイバル・ブームが起こっていたと思うんですが、今は2000年ぐらいのミレニアム的な空気感が戻って来ている印象がある。フューチャー感だったり、サイバー感だったりを含めて、ショックスはある意味、回り回って今の時代の空気感にマッチすると思います。

DJ DARUMAが語る、『#俺のNIKE愛』とナイキ・ショックスのミレニアム感

「俺はこれ!」っていう主張がある人のファッションが正解

――DARUMAさんなら、ショックスに合わせてどんなコーデをしますか?

わりとどんな格好にもマッチするような気がしますが、どちらかというと太めのパンツより、細みのパンツに合わせる方が良いのかなと。ちなみ細みのパンツにナイキを合わせるのは、(忌野)清志郎さんがそれをやっててすごいカッコ良かったんですよ。

――ロックなのに足元はナイキっていうのがスタイルを感じますよね。他にもDARUMAさんがファッションやライフスタイルで影響を受けた人はいますか?

22、3歳ぐらいの時に、スケシン(SKATE THING)君と出会ったのが大きかったと思います。スケシン君は、斜めというか真裏の角度から物事を取り入れる面白さを体現していた。「直球じゃないなところで、どう勝負するか」というスケシン君の姿を間近で見たことは、ファッションに限らずその後の僕に大きな影響を与えていると思います。それに今ってけっこう一極集中するじゃないですか? スニーカーもファッションも、もっと「俺はこれ!」っていう主張があった方が面白いし、人それぞれで良いと考えてます。正解は個人個人にしか無いと思うので、あえて言うなら、「俺はこれ!」って主張がある人のファッションが正解なのかなと思います。

――出会いから学んだ“軸”はありつつも、柔軟に自分のスタイルを楽しんでいますね。

今もそうですが、音楽の聴き方と同じでこれって定まってはいなくて。例えば中学時代の僕はハードコアテクノも聴くし、ヒップホップも聴いていた。バンド・ブームがあった時は、日本のバンドも沢山聴いてました。高校生になってからはヒップホップに集中していくので、いわゆる90‘sのファッションに“右に習え”でしたが、今は当時のように定まっていない感じに戻ってとても面白いです。

――最後に改めて、DARUMAさんにとってショックスはどんなスニーカーですか?

今ふと思い出したんですが、一昨年の年末に交通事故に遭って、入院はしないで済んだんですが大晦日も自宅療養をしてたんです。家族は別に用事があったので「俺は大丈夫だから行っておいで」って送り出して。その時に1人で除夜の鐘を聞きながら、オレンジのショックスに紐を通してましたね。どうしても、年が明けた一発目にショックスを履きたかったんですよ。

最新のショックス グラビティーで今の時代のショックス・コーデを楽しもう

新作のナイキ・ショックス・グラビティー<GRAVITY>は、ショックスが誇る反発力はもちろん、Flywireケーブルと進化したシューレース構造の組み合わせにより、さらなるフィット感を実現。ギミックの面での高揚感はもちろん、今の時代にマッチするデザインは、幅広い層のファンを獲得しそうだ。DARUMA氏の言う通り、「俺はこれ!」という主張を持って、あなた流のショックス・コーデで、颯爽と弾むような足取りで街を練り歩いてほしい。

DJ DARUMAが語る、『#俺のNIKE愛』とナイキ・ショックスのミレニアム感

NIKE

SHOX GRAVITY ショックス グラビティー AR1999-016 016BK/VRED

商品をチェック

NIKE

SHOX GRAVITY ショックス グラビティー AR1999-104 104WT/MSIL

商品をチェック

ナイキ ショックスをチェック

interview&text by ラスカルNaNo.works
photo by 横山マサト