アウトドアといえばフェス!やついいちろうが語るフェスの醍醐味&オススメファッションアイテム
外遊びが楽しい季節、DOORでは様々なアウトドアにフォーカスした連載企画をお届け! 第2弾のテーマは、夏の風物詩・フェス! 今回は、『YATSUI FESTIVAL!』主催であり、DJとして多数のステージに出演、プライベートでも全国のフェスに足を運ぶ生粋のフェスラバー・やついいちろうさん(エレキコミック)に、フェスの醍醐味と楽しみ方、私物のマストハブアイテムを紹介していただきました!
やついいちろう
1974年、三重県生まれ。芸人。1997年にお笑いコンビ、エレキコミックを結成する。TVやラジオを中心に活動し、近年はドラマに出演するなど活躍の幅を広げる。また、DJやついいちろうとして音楽活動も精力的に行っている。エレキコミックとしては、エレキ学園修学旅行in銚子(ファンツアー)を9月8日(土)、9日(日)に開催。エレキコミック第28回発表会「ラズベリーレディーストロベリー」は、2018年10月11日〜10月14日(東京公演)、10月19日(愛知公演)、10月21日(大阪公演)を予定している。Instagram Twitter
ステージを観るだけにあらず。やつい流・フェスの楽しみ方
あるときはイチ音楽好きとして、またあるときはDJとして、全国のフェスに出没する、やついいちろうさん。その頻度は、「たぶんお笑い芸人のなかでは、数も種類も一番行っている」と自称するほど。2012年には、自身が主催するフェス『YATSUI FESTIVAL!』をスタート。渋谷の街をまるごと会場にしてしまう同フェスは、やついさんが直接声を掛けて集めたミュージシャン・お笑い芸人・文化人をごった煮にした、異種混合の新感覚フェスとして毎年注目を集めています。参加者・出演者・主催者と、それぞれの視点でフェスの魅力を知り尽くし、「フェスに行き続けるために、会社に文句を言わせないようフェスを仕事にした」とまで語るやついさんに、その魅力と醍醐味をたっぷり語っていただきました。
●フェスならではの王道曲&レア感を堪能!
「まず、フェスだといっぱいライブを観られるじゃないですか。僕の場合、ザッピング大好きなので、1バンド3時間も観なくて良いんです。1時間くらいで充分。アルバムを通してすごく聴いているバンドって意外と数少ないし、フェスだと定番の曲をやってくれるんで、それが一番良いなって。本当に観たいバンドは単独ライブを観に行くって感じです。あと、フジロックやサマソニだと全部は周れないし、なかなかライブを観られない海外のアーティストがたくさん来てくれるので、そういうステージに絞って観るようにしてますね」
●人とのコミュニケーションこそフェスの醍醐味
「たとえば毎年『RISING SUN ROCK FESTIVAL』に行くんですけど、全然知らない人と『やついさん、また来たんですか〜』なんて会話したり、ぷらぷら歩いてればお酒を飲ませてくれたりするんです。良いフェスには、そういうコミュニティみたいなものがあるんですよね。それに、社会的な立場から自由になって生き生きしてる人が集まっているからすごく思いやりがあるし、わざわざ足を運んでいるぶん『こいつは信用できる』みたいな感じになってくる。そのコミュニティに入るのが好きだし、だから毎年行きたいって思うんですよね」
●フェスファッションは、現地調達でもっと楽しく
「なにを着たら良いのか迷ったときは運営の人たちを見てみると良いですよね。そこのスタッフが一番知っているんで、絶対それが良いに決まってるんですよ。フェスによっては、アウトドアメーカーとコラボしてグッズを作ったりしているんで、現地行ってその場で買っても良いと思います。そのときしか買えないものもあるから。それも楽しみ方のひとつなんじゃないですかね」
快適&機能的!やついさんオススメフェスアイテム
ひとくちにフェスといっても、会場の環境はさまざま。とくに大自然のなかで開催されるアウトドア色の強いフェスを存分に楽しむためには、雨や寒さ対策も重要。とはいえ、やついさんが実際フェスに持参しているアイテムは、意外と軽装備。遊び心と機能性を兼ね備えた玄人らしいラインナップは、フェス参加時の参考に。
「状況にもよるけど、必ず持って行くのは携帯の充電器とサングラス。それと、雨が降っていたらカッパですかね。あと、アウトドアチェア。なくても良いけど、あるとくつろげます。このコールマンのチェアはリクライニングできて、めっちゃラク! 座り心地が良過ぎて寝ちゃうんですよ、陽に当たりすぎてヤケドしちゃうくらい」
やついさん流フェスファッション・アイテムの一部を公開!①
アウター/ヘリーハンセン
バッグ/ポーラー
ハーフパンツ/スノーピーク
チェア/コールマン
「服装は今日みたいな格好で行くんですけど、このパンツ実は水着なんですよ。フジロックとかだと川があるんで絶対入りたくなっちゃうし、すぐ乾いてほしいから最初から水着で行きます。あとは、羽織るものと防寒インナー。いよいよ現地でヤバイと思ったら、助けてもらえば良いんですよ。そういう空間になってるんですよね、フェスって」
この日のやついさんのフェスファッションもチェック!
FESTIVAL KILLER Tシャツ(やついフェスオリジナル。トーキングヘッズ「サイコキラー’77」のサンプリング)
「山沿いとかでやるフェスは特にそうなんですけど、昼間温かくても夜はすごく寒くなるんで、そこは注意したほうが良いです。Tシャツ&短パンでワァ〜!って行くと、絶対寒くなるんで。秋くらいのものを持って行けると良いんじゃないですかね。あと、ポンチョは意外と体力奪われるんで、上下のレインスーツみたいなもののほうが絶対良いです。全然濡れないし、雨をなんとも思わないくらい。上下着るだけだからラクだし、寒いときに着ても良いし。レインスーツってすごいんですよ」
やついさん流フェスファッション・アイテムの一部を公開!②
パッカブル/STONE ROSESのツアーグッズ
タオル/エレキコミックオフィシャルグッズ
サングラス/台湾で購入
リュック/アークテリクス –エアリオス-
「靴は、濡れるっていうことを前提に選んだ方が良いと思います。一番ダメなのは、バスケットシューズみたいに水に弱いスニーカー。穴から水が入って濡れてぐしょぐしょになりますからね。足が濡れたまま歩いてると、すごく体温が下がって思ってるより体力奪われちゃうんですよ。長靴とか履いてる人もいるし、雨に濡れない加工がしてある靴とかが良いですよね」
「『ダナー(DANNER)』の<リッジ トレーナー プラス(RIDGE TRAINER PLUS)>は、軽いし、これで雨に強そうで良いですよね。足元が滑らないっていうのも大切。この感じなら、普段履きもできそう。普段の方が滑りません? 駅とかで(笑)。レインブーツって、足は濡れないけど蒸れるっていうのが一番最悪で、なんでこんなの履いてんだろって気になってきちゃうんですよね。蒸れにくくて防水機能もあるみたいだし、これはフェスに履いて行くのには最高だと思います」
やついさんが感じる、フェスならではの魅力
「ある意味ストレスが魅力だったりもするんですよね、フェスって。やついフェスなんて、過剰に人がいろんな会場で出てるじゃないですか。ほとんどを見逃すんですよ。でも、その感じを楽しんでほしいなって思うんですよね。人間はダメさを楽しむことが出来るので。観られないステージがあるからこそ、今観ているものに対してぐっと気持ちが入るし、“やっぱりこれで良かったんだ”っていう成功体験みたいなものが常にある。失敗することもあるけど、そういうときはそこから出れば良いだけなんで(笑)。参加していること自体が楽しいし、『あれも観られなかった、これも観られなかった』ってマイナスで考えると面白くなくなっちゃうけど、『あれを観ないで、これを観た』っていう思い出になるわけですよ。その不自由さと決断したときの気持ち良さ、満足感を得ようとする貪欲さみたいなものが、フェスならではの魅力だったりするのかなって思います」
「フェスは、ストレスと快適さ、自分の満足度がないまぜになっている」と、やついさんは語ります。そんな“フェスならではの不自由さ”を最大限堪能するために大切なポイントのひとつが、靴選び。アウトドアブーツのパイオニア・ダナーのリッジ トレーナー プラスは、ぬかるみや突然の雨にも強い、フェスにぴったりな一足。身体的な不快感を軽減してくれるシューズで、音楽も空間も全部ひっくるめて、思う存分楽しみましょう!
リッジ トレーナー プラス(RIDGE TRAINER PLUS)
リッジ ランナー プラス(RIDGE RUNNER PLUS)
photo by Masaru Kato
text by 野中ミサキ