<スニーカーで通勤する、あの人の朝の過ごし方 vol.3>ストリートブランドNERDUNIT JAPANのCEO松岡那苗さんの24時間働くスタイルとファッションへの強いこだわり
スニーカーはストリートファッションに欠かせない
――毎日スニーカーで通勤するんですか?
ほとんどそうです。この業界に勤めて1年ほど経ちますが、ストリートファッションはスニーカーが主流なので意識的に履いてます。近年ハイブランドがスニーカーを出すようになってセレブたちも履き始めたからか、一般の方にとってもスニーカーが単にカジュアルなものではなくオシャレのひとつだっていう印象に変わってきてる傾向にあると思うんですよ。ストリートブランドをやっている身としても、そうやってもっとファッションアイテムとしてスニーカーへの認知が広がっていってほしいです。
――それ以前の足元はスニーカーじゃなかったんですね。
パンプスやサンダル、ミュールなんかをよく履いてました。今は、打ち合わせ相手のスタイルに合わせて足元を変えることもあります。スニーカーでは行けないような場所での会食に行く日は、スニーカーで通勤して、夜は持参していたパンプスを履くこともあります。ヒールを履いた後にスニーカーを履くと本当に楽だなって思います(笑)。
――スニーカーはどういったものがお好きですか?
私はソールが厚い方が好き。最近のファッションシーンではハイストリートが流行っているので、ダボッとしたパンツにハイソールのスニーカーを合わせると、ボテッとしたブーツを履いてるように見えるんですよ。その雰囲気が好きで。持ってるスニーカーはどれも2cmくらいソールがあります。
――何足ぐらいお持ちなんですか?
トータルで7足ぐらいですね。シーズンのトレンドやお客さんとの話題に合わせてローテーションしています。コラボ商品が出たらそれを履くこともあります。色は黒が多いですね。手持ちの服はモノトーン系が多いので、黒のスニーカーは相性が良いんです。ブランドだと『ヴァンズ(VANS)』やバレンシアガ(Balenciaga)もありますが、基本的には『ナイキ(NIKE)』のエアジョーダンやエアマックス、エアフォースを履いてます。バレンシアガのスニーカーは、スニーカーに“履かされないように”しなければならないので、デイリーコーデに合わせるのは難しかったりするんですよね。ナイキだと自分のコーディネートにフィットさせやすいんです。
アクセサリーはどこへ行くにも肌身離さず
――その日のファッションは当日の朝に決めていますか?
前日の夜に、その日のイベント内容に応じて決めます。企業の方との会食であればストリート系のものは避けますし、アーティストとの仕事のときは自社ブランドのアイテムを取り入れながらストリート寄りのスタイルにしたり、臨機応変に分けてますね。
――やはり自社ブランドのアイテムは必ず一つは取り入れてるんですね?
基本的には毎日身につけていますが、私の場合はカバンやベルトといったアクセサリー類が多いです。アパレルとしてガッツリ着るのはストアのスタッフにお任せしています。
――なるほど。毎日のファッションで何かこだわりはありますか?
ピアスとリングとネックレスはコンビニに行くときでも必ずつけています。学生のとき陸上部だったんですがその頃からの癖というか、おまじないみたいなものなんですよ。体の一部というか、ないと不安になるくらい。スポーツをやっていた人には多いんじゃないでしょうか。ファッション業界はまず見た目やファッション、という雰囲気がありますからそこは意識しなきゃと思っています。
――それは業界特有かもしれませんね。陸上の話が出ましたが、最近は運動されてますか?
今はストレス解消を兼ねて週2回ほどテニスをやってます。休憩時間にはまた仕事しちゃうんですけどね(笑)。
――テニスの時間も働いてるんですか(笑)。
つい(笑)。大変ですけど好きなことを仕事にしているので、仕事自体があまりストレスになってないのかもしれません。土日や休みでも会食やイベントに誘われたら行きますし。時間を決めて集中して仕事をしたい人もいると思いますが、私はふわっと、70%の力で24時間やるのが自分に合ってると思います。
原宿のナードユニット日本一号店もご紹介!
Info / 取材協力:NERDUNIT HARAJUKU FUTURE STORE
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-21-12 2F NERDUNIT HARAJUKU
https://www.nerdunit.jp/
ブランドCEOとして、多忙な毎日を送る松岡さん。ストリートファッションの自由でラフなスタイルが、松岡さんのワークスタイルにも通じているようでした。常にトレンドの先駆者である松岡さんの忙しいの足元を支え続けてきたスニーカー。今後も共にファッションの道筋を作り上げてくれるはず。
TEXT:Yukari Yamada
PHOTO:にしゆきみ