【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】頼もしいオールラウンダー・ヴァンズ『スリッポン』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スリッポン』の魅力
今回話を聞いたのは、『ヴァンズ(VANS)』スリッポン<SLIP ON>を愛用している@kubo9501さん。
――購入した理由やキッカケは?
昔から色んなヴァンズのスリッポンを愛用しています。中でもLui’s/EX/storeで購入したこのスウェードタイプのスリッポンは、キレイめのスタイリングからストリートまで、どんなコーディネートにも合わせやすいです。ベルト付きのデザインというのも洗練されていて、見つけた瞬間、即買いでした!
――お気に入りのポイントは?
スニーカーなのにカジュアル過ぎず、スウェード素材がドレスライクなところ。そして、丸っぽいフォルムも気に入っています。そして、とにかく履きやすい。すっとスマートに履けます。このほかにオールホワイト、チェッカーフラッグ、「N.ハリウッド」とのコラボ、「Noah」とのコラボ、と5足持っています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
キレイめなコーディネートをすることが多いのですが、少しハズシとしてこのスニーカーを合わせています。とにかく、どんなコーディネートにもすんなり馴染んでくれるんです。この白パンツとの組み合わせは、白黒のコントラストや絶妙なフォルムのバランスが好きです。
モノトーンコーデが、僕の定番です。
冬の定番、トラッドなダッフルコートと合わせたりもします。ハズしすぎずに、ハズせる。このデザインのスリッポンだからこそ、成せる技だと思います。ニットに挿し色の赤を。
少し雰囲気を変えたコーディネートの日も、ヴァンズのスリッポンならすんなりと馴染みます。
足元をブラックで統一する日にも、もちろん馴染んでくれます。かかとの赤ロゴがポイントに。
白Tを効かせたブラックコーデ。
レザーのシャツだって、エレガント過ぎないコーデにまとめてくれます。
デニム合わせの日も。本当に使い勝手がいいんです!
――kicksラバーになったキッカケは?
最近は少しスニーカーのマイブームが落ち着いたのですが、以前は1か月に2~3足はスニーカーを買っていた時期もあり、家が靴だらけになりました(笑)。「スニーカーはコレクション」と、自分に言い聞かせつつ、つい買ってしまいますね。
――あなたにとってスニーカーとは?
ファッションを楽しむにあたり、欠かせない存在です!
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
古着が好きで、よく買います。今の時代は同じ物に溢れていて本当に欲しいと思える物が少ないからか、なんだか昔の物の方が新鮮に感じます。80~90年代は、スニーカーもファッションも、がむしゃらに新しい物を作っていた面白い時代だったのかも。だからこそ、惹かれるのかもしれません。
あの頃の定番スニーカー・ ヴァンズ『スリッポン』とは
今や知らない人はいないといっても過言ではない、ヴァンズのスリッポン。ひもなしですっと足を入れるだけで履くことができ、無駄な装飾のない潔いビジュアル。シンプルな名作に魅せられ、何足も持っているというスリッポンラバーも多数います。登場は、1979年。デビューからもうすぐ半世紀という歴史があるモデルで、仕様やフォルムは常にアップデートされているのも人気のヒミツ。新作やコラボものを追い求める一方で、ヴィンテージに回帰するというファンも少なくありません。