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注目の厚底ランニングスニーカー エンドルフィン プロ2＆スピード2！「健ちゃん練」のメンバーが徹底レビュー
箱根ランナーのようなプロから市民ランナーまで、昨今のトレンドはカーボン入り厚底シューズ。スコアアップを目指すランナーには欠かせないアイテムとなっています。今夏、日本でも知名度急上昇中の『サッカニー（SAUCONY）』のエンドルフィン コレクション（ENDORPHINE COLLECTION）にスター選手も愛用する＜エンドルフィン プロ2（ENDORPHINE Pro2）＞と＜エンドルフィン スピード2（ENDORPHINE Speed2）＞が上陸。
今回はサブ３（※フルマラソンを3時間以内で走りきることができる）ランナーのみが所属できるランニングコミュニティ「健ちゃん練」のお三方にエンドルフィン プロ2とエンドルフィン スピード2、おのおのの走り心地をレビューしていただきました！
松永健士
健ちゃん練（青山最速チーム）代表/Numerals Runnning Teamコーチ/格闘技、トライアスロン経験者
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牧野英明
ファッションランニングアドバイザー/日本ランニング協会認定ランニングインストラクター/フルマラソン２時間49分01秒/1500m全日本マスターズ６位
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村田諒
Run boys! Run girls!アスリート＆コーチ/TEAM ANSWER4/2019カメルーンカメロンウルトラトレイル100km優勝/ほか2021 1500ｍ４分03.9/トレイルランナー高尾在住
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走力があり気の合う仲間。サブ3ランナーが集う「健ちゃん練」
――「健ちゃん練」はどのようなランニングコミュニティなんですか？
松永さん「7年前ぐらいまではトライアスロンでIRONMANなどに出場していたのですが、その後に心臓の手術をしたりして走るモチベーションを失っていたんです。術後4年間はまったく運動をせずに毎晩呑んだくれて、一日40本くらいタバコを吸う不摂生な毎日でした。ある時お客さんのランニングチームに呼ばれて行くと『コーチをやって欲しい』と。さすがに走れないとまずいなと思って、僕の走力を上げるために始まったから『健ちゃん練』でいいんじゃない？ って（笑）」
――今はどんなランナーが集まってるんですか？
松永さん「基本的にはサブ３してる人が条件なんですが、走力があって気の合う人しか誘いません。遊びで気を遣うのはイヤなので（笑）同じメニューができる集団みたいなところはあります。職種はバラバラで、アパレル系、広告代理店、美容師、あと、ランニングを仕事にしている人やYouTuberも（笑）」
――牧野さん、村田さんの役割とかはあるんですか？
牧野さん「ここでの役割は特にないです。強いて言えば練習も飲み会もトップクラスの参加率を目指すくらい（笑）。世間的には”ファッションランニングアドバイザー”って肩書で絶賛打ち出し中です！」
村田さん「健ちゃん錬の中でもトレイルランニングを主軸として走っています。あとは「非陸上競技経験者」として健ちゃん錬のレベルを上げていければいいなと思っています」
「強制帰宅ラン」!? 三者三様のランニングスタイル
――普段、どの程度ランニングされているんですか？
松永さん「週６〜７は走っていて、月間だと350kmぐらいですかね。基本、毎朝走って、平日の夜もしくは『健ちゃん練』があるときは夜も走るので、一日二回走るときも。日曜日は20〜30kmのロングランを入れることもあれば、疲労が強いときは５kmぐらいでやめるときもあります」
村田さん「基本、週７走っていて、月でいうと500kmぐらい。朝とか晩とか気にしてなくて、仕事の都合を見ながらですね。週に２回は平地やトラックでポイント練と呼ばれるゼーハーするような練習、あとは週に一回はロングラン、もしくはトレイルラン、峠走みたいな感じで30km前後走ります」
牧野さん「僕は基本的には週1回の健ちゃん錬ポイント練習プラス、仕事のあとにジムで走ったりなんですけど、二人と違うのは家がすごく遠くて。終電が家のある駅まで届かないときがたまにあって（笑）、そのときは『強制帰宅ラン』を10kｍほど定期的にやらざるを得ないというか」
――じゃあ牧野さんは生活の中にランニングコースがあるんですね（笑）。村田さんのお気に入りは？
村田さん「僕は高尾に住んでいるのですが、家の近くに山や坂やクロカンもあるし競技場トラックまであるので、サーフェスや斜度のバリエーション豊富にワークアウトに励んでます。練習目的に合ったチョイスはしていますけど、移動ではないですね。行って帰ってきます（笑）」
松永さん「僕のお気に入りは多摩川か、公園だと駒沢公園や砧公園。自宅からどこも2kmくらいで行けるので、練習目的やその日の気分でコースを決めています。疲れが溜まっているなというときは砧公園の不整地を走ったりしますね」
――今日は私服にエンドルフィン コレクションを合わせていただきました。今日のポイントや、ランニング時のウエアやスタイリングのこだわりを聞かせていただけますか？
牧野さん「今日の私服スタイルはカジュアルセットアップです。実はランニングシューズを取り入れるスタイリングで最も簡単。どんな種類でもどんなカラーでもセットアップには合うのでおすすめです。もちろんこのままちゃんと走れます（笑）ランニングシーンだと、シューズブランドを気にせず着られるウエアを意識的に選んでいて、結果的にガレージブランドや海外のフィットネスブランドが多いですね」
松永さん「今日は上下共にメゾン系ブランドですが、ローテクスニーカーではなく、あえてデザイン性が高いパフォーマンス系ランニングシューズを合わせることが多いです。ランニング時はカジュアルなウエアが好きで、パッと見は迷彩の軍パンやデニムに見えるけど、実は速乾素材のショーツというものもあるので、よく履いてますね。そういうショーツとはシンプルな無地のTシャツを合わせてバランスを取ります。ガチャガチャするのが好きじゃないので」
村田さん「今回でいうとシューズの柄にインパクトがあるので、下はすっきりさせたくてショーツにして、上にボリュームを持たせるためにスポーツ素材とはかけ離れた色のフーディにしました」
世に出てるカーボンシューズは“決戦用”。でもプロ2は気軽に履ける
――ENDORPHINE Pro2を着用して走ってみた感想を教えてください。
松永さん「僕、エンドルフィンシリーズは９足持ってるのですが、このプロ2はドロップ差（つま先とかかとの部分の高低差）は前のモデルとそんなに変わってないんですよ。ただ、ロールテクノロジーがあることによって、骨盤が前傾していいフォームで走れるようになった感じですね。あと幅が微妙に狭くなったのか、フィット感が増した印象です」
村田さん「ヒールカップのフィット感が良くて、安定感はかなり感じます。それと、カーボンが入っていると立っただけで勝手に前傾しちゃうようなシューズもあるんですけど、これはそこまで急激なドロップ差ではなく、走り出すと感じるいいドロップ差がある。あとはプロ2もスピード2も共通してすごく足離れがいい。すぐ足が戻ってくる感じですね」
――どんなランナーに向いていると思いますか？
村田さん「ハマるのはキロ3分10秒〜３分半ぐらいの速いペースが良かったですね。なので、そのぐらいのペースランやインターバルをする人にオススメです。あとはカーボンプレートの中ではかなり扱いやすく、長く履いても不快感がほとんどないので、そういう意味ではもう少しゆっくりしたペースだけど、ロング走したい人もいいかなと。それと、ほんとは今日走りたくないけど、ちょっとペースが上がったらいいなというときのビルドアップのジョグにもいいですね」
牧野さん「世に出ているカーボンシューズって“決戦用”なんですけど、これは気軽に履ける。レベルはさまざまだと思うんですけど、ちゃんと走ってる人には値段も含めて、『試してみて』って言いたいですね」
松永さん「これを履いていれば全ての練習ができますね」
バランスもいいし汎用性も高い、「健ちゃん練」にもファンが多いスピード2
――一方のENDORPHINE Speed2を着用して走ってみた感想はいかがですか？
村田さん「ジョグしてる感覚でキロ４分で長時間走れるシューズですね。軽いけど、他に比べてミッドソールもアウトソールもしっかりしてるので、クロスカントリーでペース走とかすごく良かったです。トレランも行けるぐらい耐久性もあるし、滑らない。そんなに無理に厚底でもないし、柔らかくもないので沈み込みが少ない。柔らかい路面との相性という意味で非常にいいです」
――どんなランナーに向いていると思いますか？
牧野さん「プロ2はちょっと硬めだけど、スピード2はビギナーの人でもいいと思います。実は僕らはエンドルフィンスピード派なんですよ。ナイロンファイバープレートがいいんですよね。硬ければいいというものではなくて、しなることが重要で。フルマラソンを走る時に、サブ3くらいまでならこのシューズが最初に候補に入るというか、オススメですね」
村田さん「エンドルフィンスピードでサッカニーのファンになった人は多いですね。コストパフォーマンスも相当高いですし」
松永さん「バランスがいいし汎用性が高い。サブ３、サブ3.5、サブ４の人に『何履けばいいですか？』って訊かれたら『これ履けばいいです』って答えます。間違いない」
様々なシューズで走ってきた「健ちゃん練」メンバーがエンドルフィンシリーズのファンであることが端々から伺えたレビュー、いかがでしたか？ぜひ、ご自分のランニングスタイルに合うシューズ選びの参考にしてみてくださいね！
photo by 中村寛史
text by 石角友香
