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定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

2021.12.22

数多くのブランドから発売されている定番アイテム、ブラックスニーカー。幅広い色やアイテムと合わせやすく、足元をシックにまとめてくれるのが魅力です。そこで今回は「今年はブラックスニーカーに挑戦してみたい」という方のために、コーディネートやアイテム選びのコツをスタイリスト・菅原稔さんに聞きました。

素材感が肝のオールブラックコーデ セットアップ風にまとめて80’s風に

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「まずは『アディダス(ADIDAS)』の<スーパースター(SUPERSTAR)>を使ったワントーンコーデから。同色のスイングトップとスウェットパンツを合わせて、スポーティなセットアップ風にまとめてみました。ジャージのセットアップとスーパースターが代名詞だった80年代のラップグループ・Run-D.M.C.の着こなしも意識しました。トレンドの70’sスタイルに続いて近年注目され始めている80’s風な雰囲気も演出しています」

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「黒のワントーンコーデのポイントはアイテムが持つ“素材感”。トップスのスイングトップはハリがある生地、ボトムスはマットで重厚感のあるスウェット生地、シューズはツヤ感のあるレザー調素材と、それぞれ違った質感を選ぶとのっぺりした印象になりにくいです。また、動いた時や座る際などにチラ見えする靴下の色使いもポイント。白を選ぶと着こなしが重たくなりすぎずに適度なアクセントにもなってくれますよ。他のアイテムをスーパースターと合わせるならワイドスラックスがおすすめ。トラディショナルな印象がスーパースターの無骨さと好バランスです」

adidas

スーパースター

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アディダス(ADIDAS)が1969年に発表した定番シューズ。強度を高めるためにあしらわれた、爪先の“シェルトゥ”というパーツが目印です。こちらのモデルは、シューレースからシュータンまでブラックで潔く統一。オーセンティックかつ上品な佇まいが魅力です。

ハイカット×アースカラーの大人コーデ 絶妙なサイズ感に注目

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「次は『ヴァンズ(VANS)』の<スケートハイ>を使ったコーディネート。落ち着いたアースカラーのジャケットとシャツを取り入れることで、カジュアルかつ大人らしい雰囲気にまとめました。スケートハイが持つストリートテイストな雰囲気に合わせて、アイテムは90年代風のゆったりしたサイズのものを選んでいます。メンズのアイテムはレディースに比べるとシルエットで主張できるものが少ないので、その分サイズ選びを工夫するのがポイントです」

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「また、インナーのシャツはジャケットよりもやや大きめのサイズを選んでいるのもポイント。あえてチェック柄を覗かせることで着こなしのアクセントにしています。デニムパンツの丈は、動いた時にスニーカーのハイカットが見えるくらいがベスト。ロールアップをすると野暮ったい印象を与えやすいので、自分の脚の長さに合わせて裾上げするのがおすすめです。他にスケートハイと相性の良いアイテムは、裾にドローコードがついたカーゴパンツです。細く絞った裾をシューズの中にインするとよりこなれた印象を与えられますよ」

VANS

スケートハイ

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ヴァンズ(VANS)の代名詞的デザイン“サイド・ストライプ”を始めてハイカットで採用したモデル。摩耗に強いアッパーの素材や足首のプロテクションなど、スケートボード時の実用性を考え抜いた作りが特長です。シンプルなデザインは合わせる服を選ばずマッチ。

ニューバランスは「アイビー」調にまとめて大人顔に。小物選びで季節感も

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「最後は『ニューバランス(NEW BALANCE)』の<CM996>とチノパン、ネイビーのトップスを使ったコーディネート。アイテム選びと色使いでアメリカのトラディショナルスタイルである『アイビールック』を意識してみました。トップスはジッパータイプのポロシャツ。今回はジッパーを閉めていますが、下まで開けるのもおすすめです。ハイネックのトップスやロンTやシャツをレイヤードするとまた違った印象を与えられますよ」

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

「チノパンは“いなたい”と感じる人が多く、難易度の高いアイテム。スタイリッシュに着こなすポイントは、ジャストなサイズ感のものを選ぶことです。また、裾はもたつかせないよう、9分丈程度に裾上げをしましょう。コーディネートが少し物足りない時は、柄のソックスを取り入れるのも手。今回はアイビールックと相性がよく、季節感も抜群なタータンチェックのソックスを選びました。ニューバランスのCM996はスエード素材のアッパーが上品な1足。コーディネートをスラックスやシャツなどの上品なアイテムと合わせれば、オフィスカジュアルにも取り入れられますよ」

New Balance

CM996

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「1000点満点中990点の仕上がり」という謳い文句が話題を呼んだ<M990>の後継モデル。1988年に登場した際から変わらない、美しいシルエットが魅力です。優れたクッション性による圧倒的なはき心地の良さもニューバランス(NEW BALANCE)のシューズならでは。

ストリートからトラディショナルまで!使い勝手抜群の“名脇役”

ストリートテイストな着こなしからトラディショナルな着こなしまで、幅広いコーディネートに馴染む“名脇役的”存在のブラックスニーカー。ABC-MARTでは、今回紹介したアディダスやヴァンズ、ニューバランスの他にも、プーマ、ナイキ、コンバースなどさまざまなブランドのブラックスニーカーを取り揃えています。履き心地・デザイン性ともに抜群なハイテクスニーカーや、ベーシックで使い勝手のいいローテクスニーカーなど、自分らしいコーディネートにぴったりな1足を手に入れてみてください。

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

01:アディダス スーパースター/02:アディダス スタンスミス/03:アディダス フォーラム ロー/04:コンバース オールスター TS HI

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

01:ナイキ エアマックス 95 エッセンシャル/02:ナイキ エアマックス90/03:ナイキ ブレーザーLOW ’77スエード/04:ニューバランス CM996

定番のブラックスニーカーをどう履きこなす?スタイリストに聞くコーディネートのコツ

01:プーマ スウェード ライト/02:プーマ スウェード クレープ/03:ヴァンズ スケートハイ/04:ヴァンズ オールドスクールDX/05:プーマ スウェード ガム

text by 山梨幸輝
photo by Nishi Yukimi