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【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】永遠のベーシック＆カジュアル・コンバース『ジャックパーセル』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『ジャックパーセル』の魅力
今回話を聞いたのは、コンバース『ジャックパーセル』を愛用している＠yagihashi_tinyさん。
――購入した理由やキッカケは？
高校生の頃、学校近くのスニーカーショップでブラックレザーの物をセールで購入したのが、初めてのジャックパーセルでした。90年代の頃でしたので、NIRVANAなどグランジスタイルに合わせるイメージや、UNDERCOVERがモチーフにしたモデルなどのブームもあり、そういったスタイリングに合わせようと思って購入をした記憶があります。
――お気に入りのポイントは？
アッパーに厚みもなくスマートなフォルムなので、スニーカーながらレザーシューズに近い感覚でスタイリングに使える点が気に入っています。新品の状態もよいですが、履き込んでから雰囲気が増すのも好きなので、10年以上同じ物を愛用したりもしています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは？
徒歩移動の多そうな日、レザーシューズは履きたくないけど一般的なスニーカーだとカジュアル過ぎてしまうというときに履くことが多いです。履き馴染んだ印象を作りたいので古着などと合わせて、スタイリング全体の雰囲気が綺麗になり過ぎないようにしています。
――kicksラバーになったキッカケは？
中学1年生の頃に、初めて自分のお小遣いで自分で選んで買ったスニーカーがナイキ『AIR MAX 90』でした。初のビジブルエア・モデルは当時中学生だった自分にとても斬新で思い入れも強く、履き潰した後も捨てずに部屋に飾り続けていました。
――あなたにとってスニーカーとは？
スニーカーネイティブな世代でもあるので、特別な物というよりも、もっとも身近で日常に近いシューズという感覚です。シューズ単体を見ているだけでもデザインとして楽しめる、アートピースのようにも感じています。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
自分にとってはファッションだけでなく、カルチャーやアートなど全てのトレンドが目まぐるしく移り変わる最も刺激的な時代でした。2000年代以降は過去のトレンドのリバイバルを繰り返すループに入り、トレンドの移り変わりもスローな印象を受けていますが、追いかけきれないほどに生まれた80〜90年代の革新的トレンドの一つとして、ハイテクスニーカーやバスケットボールシューズの隆盛は、多くの人が足元に意識を払うきっかけだったように感じています。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『ジャックパーセル』とは
1935年に誕生。カナダの伝説的バドミントンプレイヤーであるジャック・パーセル氏にちなんでその名がつけられました。バドミントンだけではなくテニスプレイヤーなどアスリートにも浸透する一方、ジェームス・ディーン氏やカート・コバーン氏にも愛されたことで知られています。モデルトゥに刻まれた「スマイルライン」やヒールパッチのロゴ下の「ヒゲ」が特徴で、そのシンプルで洗練されたデザインは、今もなお普遍的な人気があります。
