【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】コンバースまとめ4選。オールスター、ジャックパーセル、シェブロン&スター、ワンスター
90年代のスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にお話を聞く人気企画【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】。これまで、SNSなどでオシャレな履きこなしを発信する多くの方々に登場していただきました。誰もが知る有名モデルを始め、注目度の高いスニーカーの数々が登場してきましたが、今回は『コンバース(CONVERSE)』に注目。過去にこの企画で紹介された、コンバースのスニーカーを振り返ってみましょう。
あの頃のコンバース定番シューズ(1)オールスターハイ(ピンク)
コンバースのオールスターハイ<ALL STAR HI>といえば、もはや説明不要の定番スニーカー。シンプルなデザインかつカラーアレンジが豊富で、どんなファッションにも合わせられる無敵のシューズです。ヴィンテージ感あふれるピンクのオールスターハイがお気に入りだと語る、オールスターハイ愛用者の@akai_suisei0646_kobeさん。2021年9月に公開されたお話を振り返ってみましょう。
――購入した理由やキッカケは?
自分の原点の一つに、ヴィンテージがあります。当時は今のようにネット文化がそこまで進んでおらず、ファッション雑誌やショップスタッフから影響を受けることが多かったのですが、中でも当時有名だったショップスタッフが、デニムにヴィンテージのオールスターハイを合わせている姿は頻繁に思い出します。そんな気分のとき、ピンクのハイカットをオーバーサイズでシューレースをきつく締めて履きたいと思い、購入しました。数年前に手にしたときはピンクのビッグサイズはあまり出回っておらず、いろいろなショップを巡り、ようやく手にしました。
――お気に入りのポイントは?
まず、ピンクでビッグサイズなところ。スニーカーは基本的に2~3センチアップで購入します。もう一つは、いざ履こうとシューレースを通した際、あまりに綺麗で納得いかず……。憧れのショップスタッフが履いていたのとは何か違うと感じ、新品のまま自宅のベランダにかなり長期間放置しました。結果、ソールを中心に黄ばみが出たり、やや退色が見られたりと満足いくルックスに生まれ変わりました。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
昔は真っ黒なコーデばかりでしたが、今はカラフルかつ柄物を取り入れることが大半です。ファッションは最高の自己表現ですし、年齢など関係なく、もっと楽しむべきだと強く思うようになりました。基本的には履きたいスニーカーをチョイスし、それに合わせてコーデしています。スニーカーありきのコーデなので、スニーカーだけ派手にして足元にポイントを置いたり、後はパンツとスニーカーのボリュームが合うかどうかは意識しています。結果、ローテクとかハイテクと選り好みせず、スニーカー自体の選択肢も増えました。
あの頃のコンバース定番シューズ(2)オールスターハイ(ブラック)
同じくオールスターハイ愛用者の@takahiro.y0201さんは、小学生の頃から履いているという筋金入りのコンバースラバー。オールスターハイなら、ブラックが今のイチオシ。2022年4月に公開されたインタビューを振り返ります。
――購入した理由やキッカケは?
小学校6年生のときに、リーバイスのデニムにコンバースのオールスターを合わせるのが周りの友達の間で流行っていて、それに影響を受けてコンバースのオールスターを初めて購入しました。そのときからずっと、USA製やaddictなど常にオールスターを買い足し、今はこのmade in japanを愛用してます。
――お気に入りのポイントは?
合わないスタイリングがないこと。デニム、チノパン、スラックス……なんでも相性がいいので、「足元に迷ったらオールスター」ってくらい、どんな洋服でも合わせられる万能さが気に入ってます。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
あまりこだわりは無いですが、綺麗な状態を保つよりはガシガシ履いてクタクタな感じでカジュアルダウンさせるようなイメージを意識して履いています。最近は原点回帰で、デニムにオールスターが多いですね。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『オールスターハイ』とは
1917年に生産されて以来、長きにわたって履かれ続けているキャンバス オールスター。作業員向けにラバーシューズの製造を行っていたコンバースが、バスケットボール専用シューズの開発を始めたことがきっかけで作られました。数多く存在するスニーカーの中でも、まさに“永久定番”。名だたるブランドとのコラボや年代・生産国などによる微妙なデザインの違いがあり、そのカラーバリエーションはもはや無限といっていいほどです。何十足、何百足とコレクションするコレクターやマニアも少なくありません。特徴といえば内側に鎮座するアンクルパッチですが、当時バスケットボールプレイヤーであったチャック・テイラー氏が、このオールスターをNO1バスケットボールシューズとして確立させたことで、その偉大なる功績を称え1932年から彼のサインが入るようになりました。
あの頃のコンバース定番シューズ(3)ジャックパーセル
コンバースのジャックパーセル<JACK PURCELL>も、コンバースに数ある“永遠の定番”スニーカーのひとつ。かつてジェームス・ディーンやカート・コバーンが愛用していたことでも知られています。2022年3月に公開された、ジャックパーセルを愛用する@yagihashi_tinyさんのお話を振り返って、その魅力に迫ります。
――購入した理由やキッカケは?
高校生の頃、学校近くのスニーカーショップでブラックレザーの物をセールで購入したのが、初めてのジャックパーセルでした。90年代の頃でしたので、NIRVANAなどグランジスタイルに合わせるイメージや、UNDERCOVERがモチーフにしたモデルなどのブームもあり、そういったスタイリングに合わせようと思って購入をした記憶があります。
――お気に入りのポイントは?
アッパーに厚みもなくスマートなフォルムなので、スニーカーながらレザーシューズに近い感覚でスタイリングに使える点が気に入っています。新品の状態もよいですが、履き込んでから雰囲気が増すのも好きなので、10年以上同じ物を愛用したりもしています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
徒歩移動の多そうな日、レザーシューズは履きたくないけど一般的なスニーカーだとカジュアル過ぎてしまうというときに履くことが多いです。履き馴染んだ印象を作りたいので古着などと合わせて、スタイリング全体の雰囲気が綺麗になり過ぎないようにしています。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『ジャックパーセル』とは
1935年に誕生。カナダの伝説的バドミントンプレイヤーであるジャック・パーセル氏にちなんでその名がつけられました。バドミントンだけではなくテニスプレイヤーなどアスリートにも浸透する一方、ジェームス・ディーン氏やカート・コバーン氏にも愛されたことで知られています。モデルトゥに刻まれた「スマイルライン」やヒールパッチのロゴ下の「ヒゲ」が特徴で、そのシンプルで洗練されたデザインは、今もなお普遍的な人気があります。
ジャックパーセル ムセンショクキャンバス EC
あの頃のコンバース定番シューズ(4)シェブロン&スター
コンバースを象徴する星マークに“逆V字”が特徴的なシェブロン&スター<CHEVRON&STAR>。発売当初はランニングシューズとして登場し、バスケットシューズにも採用、その後ストリートシーンにも欠かせない存在となりました。お父さんのお下がりを履きこなす@ryu___ji0518さんのインタビュー記事は、2022年4月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
父からのお下がりです。
――お気に入りのポイントは?
レトロなデザインと経年変化したソールの黄ばみ具合が気に入っています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
かなり履き込まれた渋いスニーカーなのでシャツやスラックスで綺麗めに合わせるか、経年具合を生かして古着と合わせます。
――kicksラバーになったキッカケは?
中学生の頃にナイキのエアフォース1を購入してから、ずっとスニーカーは好きです! 立ちっぱなしの仕事なので、足の負担を考えてよりスニーカーを履くことが多くなりました。コンバースはシェブロン&スターのほかにもオールスターなど、いろいろな色を愛用しています。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『シェブロン&スター』とは
コンバースのランニングシューズの先駆けとして1975年に発売された「オールスター トレーニングシューズ」にあしらわれたのが、シェブロン&スター。シェブロンとは、中世の紋章の呼び名で紋章の山形(逆V字)を意味します。もともとはランニングカテゴリーのアイコンとして登場しますが、その後バスケットシューズ「プロレザー」にも採用され、コンバースを代表するアイコンになりました。
あの頃のコンバース定番シューズ(5)ワンスター
コンバースを代表するモデルのひとつであるワンスターは、「70年代の幻」とも称されたレザーバスケットボールシューズ。復活を遂げた今も、コンバースの最高機種に相応しい存在感で輝き続けています。そんなワンスターをコレクションし、デニムに合わせて履きこなす@yoshi55indigoさんのインタビュー記事は、2022年3月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
アメカジファッション好きで、デニム好き。デニムは20本くらい持っていて、コーディネートはいつもデニム中心に組み立ています。デニム好きの人なら気づいていると思うのですが、デニムはニューバランスのようなスニーカーで丈感を合わせるのがなかなか難しいんですよね。デニムの裾が靴のアウトソールやシュータンに当たるのでダブついてしまうからです。裾がスッキリして、デニムのラインが綺麗に見えて、もちろん履きやすくて、そして大人にも似合うかっこいいスニーカーを探していて。そこで再発見したのが「ワンスター」でした。
――お気に入りのポイントは?
低重心ローカットでありながらも、立体感のある洗練されたボディラインとステッチラインの美しさ。文字通りひとつ星「ワンスター」のみのシンプルなデザインも好きです。そして、僕がワンスターにハマった大きな理由のひとつが、色展開の多さです。
我が家は妻と子供3人の5人家族なので昔から五角形には親近感があり、五角形のワンスターにも同様に親近感を覚えています(ちなみに我が家の冷蔵庫に冷えているビールはいつも、あの五角形がトレードマークのサッポロです★)。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
コンバースのワンスターのよさは、コーディネートの「差し色」になることです。赤、青、黄色のスウェード生地は、本当に美しい発色。先ほどお話したように僕のコーディネートはデニム中心で、服の色もネイビー、グレーが多いです。ただアメカジに限らず、男のコーディネートって、ネイビーとグレーが集約されがちですよね(笑)。スーツを見てもわかるように、赤のスーツを着ている人なんてなかなかいないものです。そんな確立されたメンズのコーディネートの足元に、ワンスターの華やかな色が鮮やかに乗るんです。考えただけで、ワクワクします!
あの頃の定番スニーカー・コンバース『ワンスター』とは
バスケットボール用のシューズとして、1974年に誕生したワンスター。上質な本革をアッパーに使用し、耐久性に優れていたことからバスケットボール選手から支持される存在に。一時は高品質なレザーの供給が追いつかなかったことから販売中止になったこともありましたが、その後リバイバルを果たし、現在も「コンバース」の最高モデルとして愛されています。アッパーのガラスレザーは履き込むほどにやわらかくなり足になじみ、自分にフィットしていくため、長く愛用する人が多いのもうなずけます。