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コンバース『オールスター』の歴史と持っておきたい定番タイプ

2022.04.06

キャンバススニーカーの王道といえば、『コンバース(CONVERSE)』。その代名詞ともいえるのが今回フィーチャーするオールスター<ALL STAR>。ラバー製のソールに、キャンバス地のアッパーとヒールパッチというシンプルな作りが特徴のキャンバススニーカーとして、誕生から100年以上経った現在も愛され続ける名作です。シンプルでファッションに合わせやすいデザインと手頃な価格で、男女問わず愛用者が多いコンバースオールスター。その歴史や人気モデルを紹介します。

コンバースオールスターの歴史

1917年 オールスター誕生

コンバース オールスターは、1917年にハイカットのバスケットボールシューズとして誕生。当時はブラックとホワイトのカラー展開で、現在のモデルとほぼ変わらない機能性とデザインが完成されていたそう。

1918年 チャールズ・H・テイラーが着用して話題に

オールスターの歴史を語る上で欠かせないのが、チャールズ・H・テイラー氏の存在。当時の大学リーグのスタープレイヤーだった彼が、プロバスケットボールリーグに入団するときにオールスターの機能性とデザインに一目惚れして以降、現役時代を通して愛用。チャールズ氏のNBAでの活躍とともにオールスターのみならずコンバースの知名度が急上昇。引退後も全米中のハイスクールやカレッジのバスケットチームでクリニックを開催しながら、多くのプレイヤーにオールスターを広めました。

さらに、これまでのバスケットボールプレイヤーとしての経験を活かし、シューズの改良についてさまざまな助言を与えるプロフェッショナルアドバイザーとして尽力。このような彼の功績を称え、1946年から彼の名からつけた『Chuck Taylor(チャックテイラー)』がアンクルパッチに記されるようになりました。

1957年 ローカットモデルが登場

オールスター誕生から40年たった1957年には、初めてローカットモデルであるオールスターOX(オックスフォード)の製造を開始。名前の由来は諸説ありますが、オックスフォード大学の学生が履いていた靴に影響を受けたからとのこと。

1970年以降 カジュアルシューズとして展開

70年代頃からバスケットボールプレイヤーはレザーのシューズを履くようになり、それまでのキャンバス地のオールスターはスポーツシューズとしての役目を終え、カジュアルシューズとして認知されるようになります。

1970年以降は素材や色などのバリエーションを増やし、ファッションスニーカーとしても注目されるように。さらに2000年以降は国内外のブランドとのコラボレーション企画も登場し、大きな注目を集め続けています。

変化を遂げたアンクルパッチとヒールラベル

オールスターは基本的なデザインはそのままに、歳月をかけて細かなマイナーチェンジを重ね、スポーツシューズからタウンユースのシューズへと変化を遂げてきました。その変化の中でもおさえておきたいのは、アンクルパッチ(くるぶしを保護するための円形のパッチ)とヒールラベルの変化。

アンクルパッチの変化

星印が象徴的なオールスター。現在のデザインになるまでに遂げてきた変化をまとめました。

1925年 アンクルパッチに「BIG C」のロゴが登場
1928年 おなじみの「星マーク」が登場。「Converse Athletic Shoes」という文字が星マークの周りを囲むデザイン
1935年 星マークの中に「CX」の文字が追加される
1946年 「ALL STAR」の文字と、「Chuck Taylor」の文字が登場
1953年 「Chuck Taylor」の文字が星マークの上にプリント
1962年 星マークの左側に「Chuck」、右側に「Taylor」の文字が入ったデザインに変更

ヒールラベルの変化

製造年代を判別する際に注目されるのがヒールラベル。星の数や文字の配置など、各年代でさまざまな変化を遂げています。

1930年代~1950年代 Chuck Taylorが追加
1950年代~1962年  3つの星が対角線上に並ぶヒールラベルに
1962年~1969年   3つの星の配置を対角線上から横一列に変更
1970年代      1つ星のヒールラベルに変更
1976年       ヒールラベルがホワイトに変更

1976年にはヒールラベルがホワイトになり、『ALL STAR』の文字に変更。これを境に、一般的に『Chuck Taylor』の文字が入っている1946~1976年頃に作られたオールスターを『チャックテイラー(Chuck Taylor)』と呼び、それ以降のモデルを『オールスター』と呼びます。

一足は持っておきたい!コンバースオールスター人気アイテム4選

ABC-MARTで人気のコンバースオールスターをピックアップ。幅広い世代から支持されている人気アイテムを参考に、お気に入りの一足を探してみてください。

キャンバス オールスター J HI

CONVERSE

キャンバス オールスター J HI

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日本の職人技術を駆使して作られた、MADE IN JAPANモデル。ヒールラベルに日本製を証明する『MADE IN JAPAN』のプリントが入ります。インソールはホワイトキャンバスに赤字のロゴを入れて日本国旗をイメージ、シューレースは合成繊維ではなく使用するたびに風合いの増すコットンに変更するなど、細部にまでこだわりが光る一足。深みのあるカーキカラーなら、服の色を邪魔せず引き締まった足元を演出できます。

オールスター 100 ゴアテックス HI

CONVERSE

オールスター 100 ゴアテックス HI

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オールスター100の防水透湿素材、ゴアテックス ファブリクスを搭載。アッパーには、撥水加工を施したキャンバスを採用しているので、見た目はいつものオールスターなのに雨の日でも心強い一足。晴れの日でも雨の日でも大活躍の高機能モデルは一足持っておくと重宝しますよ。

オールスター ノコリゾメ HI

CONVERSE

オールスター ノコリゾメ HI

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時代の変化にあわせて、コンバースにも環境と社会に配慮したエコ素材やエシカル素材を使用する、サスティナブルなシリーズ『converse e.c.lab(イーシーラボ)』が登場。こちらは食品や植物の加工後に出る、“のこりもの”を原料とした「のこり染」で染めた、リサイクルコットン100%のキャンバスを採用したオールスター。草餅を作った後のよもぎの煮汁で染めたやわらかな色合いのヨモギカラーは、さまざまなカラーとの相性が良く汎用性の高いアイテムです。

オールスター スリップ III OX

CONVERSE

オールスター スリップ III OX

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オールスターのパターンアレンジモデル。靴紐がなく、脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプ。靴紐を結ぶ手間がないので、子どもを抱っこしている時や靴の着脱が多い日に気軽に履けるシューズです。

コンバースオールスターのサイズ感と選び方

オールスターは幅が細めの作りでホールド感が強めなので、甲の幅にあわせてサイズを選ぶのがおすすめです。試着できない場合は、いつもよりハーフサイズ(0.5cm)、もしくはワンサイズアップ(1cm)をセレクトするのがベター。サイズを上げるとつま先に余裕が出ますが、1~2cm程度のゆとりであれば問題ないとされています。靴紐があるベーシックなタイプであれば、紐で調節ができるので脱げる心配もありません。

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