【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】コンバースまとめ4選。ワンスター、オールスター OX
90年代のスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にお話を聞く人気企画【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】。これまで、SNSなどでオシャレな履きこなしを発信する多くの方々に登場していただきました。誰もが知る有名モデルを始め、注目度の高いスニーカーの数々が登場してきましたが、今回は『コンバース(CONVERSE)』に注目。過去にこの企画で紹介された、コンバースのスニーカーを振り返ってみましょう。
(1)ワンスター「履くほどに味が出る」
ワンスター<ONE STAR>は、バスケットボール用のシューズとして1974年に誕生。アッパーのガラスレザーは履き込むほどにやわらかくなり足になじむため、コンバースの最高モデルとして今も親しまれています。
ワンスターを愛用する@chihapoo5さんのお話は、2022年11月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
もともと靴が大好きで、いつも暇さえあればいろいろなお店を覗いていました。ブーツなら、ホワイツ、レッドウィング、ラッセルモカシン……。スニーカーならコンバース、ニューバランス……。というように、部屋中靴だらけで生活してます。ある日、白のワンスターと目が合ってしまい。ワンスターグループ第1子となりました(笑)。2番目は赤のワンスターでしたが、ちょうどクリスマス前で、出会いに感謝しながら迎えました。そして最後は黄色でしたが、愛車もスマホカバーも黄色という私にとって、自分のために売られているとしか思えず、見た瞬間手に持ってレジへGOしてました!
――お気に入りのポイントは?
上質なガラスレザーを使用した日本製であるというところです。履き込めば履き込むほど、ソールの黄ばみやレザーのシワなど、味が出てくるところもポイントです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
まず、その日のテーマ。次に色遣い、バランスですかね。でも私はその日のコーデは出勤前の朝決めるので、ほぼ直感と言ってもいいかもしれません。
――kicksラバーになったキッカケは?
高校生のときオシャレな友達がいたのですが、その子がある朝、「見て~!買っちゃった」と言いながら、アイボリーのコンバースのハイカットを見せてくれたのがきっかけです。なんてカッコイイんだろう、と思いました。その頃の我々には高額な買い物でしたので、羨ましかったのを覚えています(笑)
――あなたにとってスニーカーとは?
どこへでも一緒に行ける相棒。気を使わなくて済むパートナー。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
特に、80年代後半から90年代始めにかけて、あの頃はDCブランド全盛期で、どのブランドもプライドをもって、一生懸命服作りをしていたように感じます。私もバイトして、一生懸命洋服を買ってました。雑誌の付録になるとか、セカンドラインができるとか、モールの中で安売りされるとか、考えもしませんでした。路面店が当たり前だったりしました。敷居が高い分、一生懸命買いに行くことが楽しくてたまらなかった。いい時代でした。でも、今は今で、気の抜けた自分のコーデが一番気に入ってます。これからも、そのときどきで、自分が一番気持ちのいいものを身につけていきたいです。
(2)ワンスター「カジュアルにも、ドレスにも。」
ワンスターを愛用する@n.n.m_94さんのお話は、2022年12月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
もともとスニーカーは好きだったのですが、好きなアーティストがコンバースのワンスターを履いているのを見てよりスニーカーに興味を持ちました。今まで色々なスニーカーを購入してきましたが、コンバースのワンスターは「欲しい!」と思い、購入を決めたことを覚えています。
――お気に入りのポイントは?
コンバースのスニーカーはお手頃価格なものが多いと思うのですが、それに比べてワンスターは値段は張ります。ですが、MADE IN JAPANなだけあり、ステッチ、クッション、レザーの質感がすばらしく、カジュアル、キレイめな洋服にも合わせることができるのでお気に入りです!
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
自分はコーディネートはスニーカーから組んでいきます。今日の洋服どれにしよう?ではなく、今日はどの靴を履こう?から考え、靴が決まってコーディネートを組むタイプ。ワンスターは質感がレザーなおかげで、ワントーンコーデの際に服に負けない存在感があるのでよく合わせています。
――kicksラバーになったキッカケは?
職場の人がもともとスニーカーがめちゃくちゃ好きで、それから自分もスニーカーの本などを見るようになり、スニーカーのよさや奥深さに衝撃を受けました。靴を変えることにより雰囲気も変わり、さらにコーディネートの幅も広がります。なので、コーディネートのなかでスニーカーを1番重要視するようになりました。
――あなたにとってスニーカーとは?
コーディネートの主役です! 色でコーディネートに統一感を出したりあえて外したりして遊べることもでき、シューレースの色や結び方で全く違うものになります。「オシャレは足元から」といった言葉がありますが、まさにその通りだと思います。これからも足元で遊んでいきたいです。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
今のファッション業界の象徴だと思います!
ファッションは周り物だと思うので、80~90年代のファッションは今時代に合っていると思います。何年経っても色褪せない当時の服やスニーカーなどを作り流行りを作っていた人達に、本当にリスペクトを感じています。80~90年代にしかできなかったないことは多いと思いますが、今この時代にしかできないアレンジなどもたくさんあると思います。自分もこの時代のファッションを、楽しみたいです。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『ワンスター』とは
バスケットボール用のシューズとして、1974年に誕生したワンスター。上質な本革をアッパーに使用し、耐久性に優れていたことからバスケットボール選手から支持される存在に。一時は高品質なレザーの供給が追いつかなかったことから販売中止になったこともありましたが、その後リバイバルを果たし、現在もコンバースの最高モデルとして愛されています。アッパーのガラスレザーは履き込むほどにやわらかくなり足になじみ、自分にフィットしていくため、長く愛用する人が多いのもうなずけます。
(3)オールスター OX「知れば知るほど面白い」
オールスター<ALL STAR OX>は、作業員向けにラバーシューズの製造を行っていたコンバースが、バスケットボール専用シューズの開発を始めたことがきっかけで作られたモデル。数多く存在するスニーカーの中でも知らない人はいないと言っても過言ではないほど、まさに“永久定番”です。
オールスター OXを愛用する@suke.yoneさんのお話は、2022年7月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
自分がこのオールスターを購入したのは2000年代前半で、コンバースUSAの倒産のニュースを知ってからでした。それまでもコンバースは何足か買ってはいたのですが、コンバースジャパンにシフトするということで、その記念にワゴンセールで買ったものになります。価格も1000円ほどだったので、定番のネイビーは持っておこうと購入しました。
――お気に入りのポイントは?
いい意味で作りの粗さとでもいうのでしょうか、左右でトゥのバランスが違ったり、ヒールラベルがズレていたりと、もしかしたら今の消費者からしたら返品してもおかしくないクオリティなのかもしれないのですが、オールスターはそれが許される不動の一足だと自分は思います。あとは、カラー。ネイビーは定番ですが、同じネイビーでも年代や生産国など、企画でカラーが微妙に違うのが面白いです。自分の知る中では、90’sのオールスターのネイビーは、濃すぎず薄過ぎない。完成された色味だと思います。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
アメカジやミリタリー、サーフのスタイルに合わせることが多いです。オールスターの完成されたシルエットを、できるだけ生かせるコーディネートをするようにしています。個人的には、オールスターはシューレースをキツく縛ってこそシルエットが生きると思うので、ルーズになり過ぎないスタイリングを心がけています。
――kicksラバーになったキッカケは?
自分が初めてオールスターを買ったのは、90年代中盤〜後半くらいのこと。ナイキのaf1やハイテクシューズがブームだったのですが、当時中学生だったのでお小遣いが無く、買える額で探して買ったのがオールスターでした。今はスニーカーブームと言われてますが、オールスターは値段も手頃でカラバリもありますし、その辺のハイプスニーカーよりも、もしかしたら個性が出しやすいのかもとも思います。なので、スニーカー初心者という方は、オールスターから手を出すのもいいのでは。知れば知るほど、歴史も面白いです。
――あなたにとってスニーカーとは?
人生で、切っても切れないものだと思ってます。ナイキメインでスニーカーを集めていますが、コンバースやアディダス、プーマも好きですし、それなりに知識もあると思っています。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
90年代は今とは違って、偏ったスニーカー好きやプレミア価格を物差しにすることは少なかったように思います。あまり語り過ぎると年寄り臭くなるので割愛しますが……。90年代のように、もっと色々なスニーカートークができるといいなぁと思います。
(4)オールスター OX「ヴィンテージライクなルックス」
オールスター OXを愛用する@_____8code_____さんのお話は、2023年3月に公開されました。
――生活において、スニーカーとどのようにかかわっていますか?
私服を着るのは週末くらいなので、そのときに好きな服、靴を履くのが楽しみですね。プロフィールは趣味が多すぎて追いつかないです……(笑)。服、音楽、ギター、レコード収集、レザークラフト、旅行、カメラ……と、全般的に、とにかく古い物をこよなく愛しています。
――購入した理由やキッカケは?
以前から紫色のコンバースが欲しいなと思っていたのですが、なかなか良い色味やディテールの物に出合えず、手に入れることができずにいました。そんな中、たまたま立ち寄ったコンバースショップでこちらのスニーカーを見つけ、一目見て「これだ!」と思いました。もともと、現行で売られているコンバースジャパンのオールスターはあまり好きではなかったのですが、こちら「ORIGINATOR」というモデルは、色味やラバーなどヴィンテージっぽい加工がされていて、めちゃくちゃカッコよくて、こんなモデルがあったんだ!とビックリしたのと、良い物を見つけたと、すごく嬉しい気持ちになりました。しかもこのディテールで、7,000円程度! コスパが良くて、即決しました。そこで迷ったのが、「ロー」or 「ハイ」。迷った結果、ローカットで靴下を見せるスタイリングを楽しもうと思い、こちらを購入しました。
――お気に入りのポイントは?
紫の色味と、ラバーの程よいツヤ。これからガシガシ履いて、経年変化して色味が少し薄くなってくるとまたカッコよくなるので、これからが楽しみです。こういうタイプのスニーカーは他にも色々と履いてきました。プロケッズ、ノベスタ、スペルガ、ウェアハウス、ダブルワークス、ミルリーフ……。でも最終的には、「結局コンバースが一番カッコいいよな」ってなります。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
基本は服を選んでから靴を選ぶのですが、紫ってなかなか全部のスタイルに合うわけではないので……。このスニーカーを履くときは、紫にあった服装を選びます。ワークパンツや、チノパン、ジャケットなどにも合わせるの好きです。でもやっぱりデニムとの相性が、抜群ですね。
――kicksラバーになったキッカケは?
完全に、親の影響です。古着が大好きな親で、子どもの頃から、アメカジっぽいものを着させられてました。服とは別に、親の車の中では、ビートルズやロカビリー 、ロックンロールなど古い音楽が流れており、音楽が大好きになり、50’sファッションや、パンクファッション、モッズファッションなど、そのとき好きな音楽に合ったファッションをして、スニーカーはもちろん、ラバーソールやマーチン、エンジニアブーツなどを履いてました。それは32歳になった今でも、変わらずです。
――あなたにとってスニーカーとは?
「心が豊かになるもの」。
スニーカーって履くだけでなく、時折、眺めたくなります。靴箱に並べられたスニーカーたちを見るだけでも楽しい気持ちになり、気分が晴れる気がします。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
何年代のファッションなどは特に意識はしていなくて、自分の好きなものをコーディネートしたらそれが50’sファッションだったり、アメカジスタイルだったり、ロックファッションだったりします。なので特に思うことはないのですが、強いて言うなら、小さい頃から自分の好きなファッションや音楽の趣味などは周りと話が合ったことがないので……。90年代スニーカーブームや古着ブームというのは、シンプルに羨ましいです。
あの頃の定番スニーカー・コンバース『オールスター OX』とは
1917年に生産されて以来、長きにわたって履かれ続けているキャンバス オールスター。作業員向けにラバーシューズの製造を行っていたコンバースが、バスケットボール専用シューズの開発を始めたことがきっかけで作られました。数多く存在するスニーカーの中でも、まさに“永久定番”。名だたるブランドとのコラボや年代・生産国などによる微妙なデザインの違いがあり、そのカラーバリエーションはもはや無限といっていいほどです。何十足、何百足とコレクションするコレクターやマニアも少なくありません。