靴の中で靴下が脱げるのはなぜ?理由と対策を知って足元を快適に
歩いているとき、満員電車に揺られているとき、いつの間にか靴下がずり落ちてくる。ひどいときには、靴の中で脱げてしまうことだってある。そんな経験はありませんか?
そのまま放置するのも不快だし、とは言え人目につくところで靴下を頻繁に直すのもはばかられます。
今回は、そんな靴の中で靴下がずり落ちたり、脱げてしまったりする原因と対策についてご紹介します。
靴下が脱げる理由
そもそもどうして靴下が脱げてしまうのでしょうか?
靴の中で靴下が脱げてしまう理由は、以下のようなことが考えられます。
靴や靴下のサイズが合っていない
サイズの合わない大きな靴を履いて歩き続けると、靴下と靴の間にすき間が空くため靴の内側と足が摩擦を起こしてしまいます。そのため靴が足にフィットしていないと、少しずつ靴下がずれてしまうのです。
靴下のサイズが合っていないことも、靴下がずれてしまう原因となります。0.5mmずつサイズが選べる靴と違って、多くの靴下のサイズには幅があります。選ぶ靴下の種類によっては足に合っておらず、少しの摩擦や動きでも靴下がずれてしまうのです。
また足は、左右対称ではありません。片方の足にはぴったりと合う靴下も、もう片方の足には大きいという場合もあります。いつも同じ足の靴下が脱げてしまう人は、足のサイズや形の違いによるものかもしれません。
歩き方に問題がある
靴の内側の底と足の裏の接触面は、靴を履き続けることで次第に凹凸がなくなり滑りやすくなります。長く同じ靴を履き続ける場合はもちろん、足を上げずに歩くすり足などの歩き方は足の接触面の摩耗を早め、靴下が脱げやすい環境を作ってしまうのです。
また、片足に重心が偏りがちな歩き方をする人も注意が必要です。重心が一方の足に偏ると、その足の接触面の摩耗を早めてしまいます。そのため片方の足の靴下ばかりが脱げてしまうことにつながるのです。
靴下が脱げないための対策
サイズが合った靴、靴下を身につける
靴や靴下を選ぶ際には、まず自分の足のサイズをきちんと測りましょう。足の爪先(親指)からかかとまでの距離を測り、それに最も近いサイズを選ぶのが理想的です。
しかし靴下の場合、細かくサイズが分かれていません。該当サイズで脱げてしまう場合は少し小さめのサイズを選んだり、立体縫製の靴下を選んだりすることで靴下が脱げるのを防ぐことができます。
靴下は定期的に買い替える
それほど人目につくものでもないからと、薄くなった靴下をいつまでも履いていませんか?足や靴との摩擦によってすり減った靴下は、靴の中で脱げやすくなってしまいます。生地が薄くなってしまったり、ゴムが伸びたりした靴下は履き続けないようにし、靴下は常に足にフィットするものを履き続けましょう。
歩き方を見直す
すり足や体の重心の偏りによって靴下が脱げやすくなっている場合には、歩き方そのものを改善する必要があります。重心を体の真ん中に置くよう心掛け、しっかりと足を上げて歩くようにしましょう。
ロングホーズ(ハイソックス)を履く
スニーカーやデッキシューズなど、靴から靴下を見せたくない場合に履くフットカバーやくるぶし丈の靴下は、少しのずれで脱げてしまいます。そのため靴下が脱げては困る場合にはロングホーズを履くことをおすすめします。
ソックタッチやソックガーターを使う
糊で靴下を肌に貼り付けて使用するソックタッチや、ふくらはぎに固定して靴下をとめるソックガーターもおすすめです。これらは女性が使用するイメージがありますが、女性のみならず男性の靴下のずり落ち防止にも使用されています。
靴下は、靴や靴下のサイズが合っていないことや、靴の内側のすり減りなどが原因で起こります。足元の小さなストレスを取り除くため、今回ご紹介した対策をぜひ試してみてはいかがでしょうか。