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スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】

2017.12.28

Bリーグ観戦記、第3回目の今回は“スター軍団”アルバルク東京のホーム戦をリポートします。対戦相手は、Bリーグ初代王者の栃木ブレックス。東地区1位のA東京が独走態勢に入れるか、序盤は不調が続いた栃木が復活できるか……といったところが見どころの一つでした。

この日の試合は、選手たちが最後までルーズボールを追うアグレッシブな姿が見られ、激しい当たりあり、ダンクシュートありで、非常に見ごたえのある試合内容でした。寒い冬でも身体が熱くなりました。

今回もスラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子が、川崎ブレイブサンダースに続き、アルバルク東京を観戦してきました。アルバルク東京には“リアル・スラムダンク”のようなエピソードもありますよ。

アルバルク東京のホーム・アリーナ立川立飛へ

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】

今回観戦したのは、12月17日(日)に『アリーナ立川立飛(たちかわたちひ)』で行われたアルバルク東京のホームゲームです。

同アリーナは、2017年10月に開場した新しい体育館。多摩都市モノレール線の立飛駅を降りてすぐなので、寒さを感じる間もほぼないまま、到着できます。

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駅を挟んで向かい側に、巨大ショッピングモール・ららぽーと立川立飛があるので、試合の前後にショッピングや食事を楽しむこともできます。モノレールで2駅先に(徒歩も可能)JR立川駅もあり、IKEAやルミネ、タカシマヤ等々、試合の後はそのままスルーして帰るのが難しいほど、施設が盛りだくさんの立地です。

アルバルク東京とは?

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】
©ALVARK TOKYO

アルバルク東京の母体は、トヨタ自動車株式会社実業団。1948年に創部し、2000年から“アルバルク”の愛称が使用されるようになりました。翌年の2001年に当時の社会人リーグのトップであるスーパーリーグで初優勝を果たしました。

アルバルク(ALVARK)は、“電撃”を意味するアラビア語が語源。“スピーディーでアグレッシブな電撃的プレーで、観客を魅了する”というチームの意志を表現するとともに、AL=The、V=勝利(Victory)、ARK=箱舟、という3つの言葉を掛け合わせ、“勝利を運ぶ箱舟”という意味も持ち合わせる、意味の深いチーム名になっています。

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©ALVARK TOKYO

Bリーグ開幕初年の昨年は、強豪ぞろいの東地区で熾烈な優勝争いを繰り広げ、東地区2位でチャンピオンシップに進出。死闘の末、惜しくもセミファイナルで敗退しました。今年は雪辱に燃えていることでしょう。

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菊地祥平選手

ちなみに#13 菊地祥平選手は、「リーグ優勝できなかったら10年ぶりにひげをそる」とファンへ公約を掲げています。(ALVARK TOKYO YEAR BOOK 2017-18より)

アルバルク東京の注目選手

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フォトスポット。クリスマス前のため、サンタ帽でお出迎え

“スター軍団”との呼び声高いアルバルク東京ですが、特に注目の選手たちをご紹介しましょう。

まずは、昨シーズンはBリーグベスト5に選出された“バスケ界のプリンス”#24 田中大貴選手。大学時代は全日本大学選手権で2年連続MVPとMIPを受賞するという華々しい結果を残し、現在は日本代表でも活躍しています。

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©ALVARK TOKYO
田中大貴選手

2人目もやはり日本代表選手。207cmの長身を活かし、攻撃、守備の両面で要を担う#15 竹内譲次選手です。対戦相手の栃木ブレックスに所属する双子の兄・公輔選手と共に、バスケの名門・洛南高校時代にチームの全国優勝に貢献。“兄弟対決”も気になります。

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】©ALVARK TOKYO

竹内譲次選手

チーム内3人目の日本代表選手である#6 馬場雄大選手は、将来的にNBA挑戦も視野に入れています。ダンクシュートなど、世界レベルのプレーで観客を魅了してくれそうです。実は馬場選手には、『スラムダンク』さながらのエピソードがあるのです。

というのも、大学2年次から日本代表に選出されていた馬場選手は、早いうちからNBA挑戦を視野にいれておりました。進路を選ぶ際に、当然、アメリカ行きも選択肢があったのですが、そこで引き留めたのがアルバルク東京の監督・パビチェビッチ氏。その能力を認めながらも、アメリカ行きに前のめりになっている馬場選手にアドバイスをおくったのです。「アメリカは何も与えてくれない。実力なきまま行ったとしても無駄になることも。Bリーグで実績を積むことが最優先だ」と。

これはまさに、『スラムダンク』のあのシーンを想起させますね。流川がアメリカ行きを申し出たにも関わらず、安西監督は「私は反対だ」と引き留め、まずは日本一の高校生プレイヤーになることを提案したあのシーンです。

流川のように監督を慕う馬場選手。今後、どこまでのぼりつめるのか、注目ですね。

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】©ALVARK TOKYO

馬場雄大選手

もう一人、ポイントガード(PG)の#3 安藤誓哉選手は、秋田ノーザンハピネッツより期限付移籍(レンタル移籍)で加入しています。栃木ブレックスに在籍経験もあるため、田臥勇太選手とのPG対決が期待されます。
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安藤誓哉選手。左は田臥勇太選手

超満員の観客が見守る中、試合開始へ

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Bリーグの試合は、試合前に選手たちの練習風景がたっぷり見られることも魅力の一つ。選手たちが交代でシュートを行い、身体を温める姿を見ていると、あっという間に試合開始時刻が近づいてきます。

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アルバルク東京のマスコットキャラ・ルーク

更に、オープニングパフォーマンスや選手入場、スターティング5紹介など、イベントが目白押しなので、遅くとも試合開始の1時間前から入場することをおすすめします。

この日も観客席3千人規模のアリーナが超満員。栃木ファンも多く来場し、熱い声援を送っていました。

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©ALVARK TOKYO

そしていよいよ、TIP OFF!

序盤は栃木のディフェンスが好調で、インターセプトからの得点も目立ちました。A東京が先にタイムアウトすることになりますが、栃木のファウルが目立つようになり、A東京はフリースローで逆転。時間が経つにつれて、どんどんA東京のディフェンスが強くなった印象でした。前半は、29-31で栃木がリードして終了。

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】

スラムダンクは読んだけど、Bリーグはまだ観ていなかった女子【アルバルク東京観戦】©ALVARK TOKYO

第3クォーターでは、点を取りつ取られつの展開に。A東京の#53アレックス・カークや、#21 ブレンダン・レーンのダンクシュートも出て、これぞプロバスケ!という華のあるシーンを見ることができました。

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©ALVARK TOKYO

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最後の第4クォーターでは、A東京の好ディフェンスに阻まれ、なかなかシュートが決まらない栃木。A東京は#3安藤の3ポイントシュートを始め、#53カーク、#6馬場、#24田中が続々得点を挙げ、75-67でA東京が勝利しました。

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前日の栃木との対戦も勝利し、前週の大阪エヴェッサとの対戦も2連勝したので、ホーム4連勝を挙げることができました。

試合後には、田中選手と安藤選手がファンを前にヒーローインタビューに答えてくれました。

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安藤選手は「田臥先輩とのマッチアップは楽しく、成長を見せられたんじゃないかと思います」と試合の手ごたえを語りました。

両チームトップの20得点を挙げた田中選手は、「昨日よりアグレッシブにやろうと思っていました。たくさんの応援があると、楽しくプレーできます」とファンへの感謝を表現してくれました。

週末はBリーグ観戦がオススメ

アルバルク東京の強さは、選手層の厚さに要因のひとつがあるのではないかと、素人ながらに思いました。“スター軍団”と呼ばれているのも、選手交代を何度しても、得点力も守備力も変化が少ないところにあるのではないでしょうか。

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チアのadidasのシューズもかわいかったです

寒い冬は、週末も部屋にこもりがちになりませんか? そんな冬こそ、プロの選手たちの激闘を見ているだけで身も心もポカポカになれるBリーグ観戦の予定を入れることをオススメしたいです!

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