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BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

2018.01.26

1973年に世界初の防水ブーツとして登場した『ティンバーランド(Timberland)』。そのオリジナルモデルが、時を経てヴィンテージコレクションとして復刻! 

そこで今回は、それにひも付けたヴィンテージアイテム企画を実施。今年20周年を迎える原宿の人気古着ショップ・BerBerJin<ベルベルジン>藤原裕さんに、自身がコレクションしているヴィンテージGジャンの魅力やGジャンファッションのポイント、また復刻版ティンバーランドの印象などを語っていただいた。

憧れの存在だったリーバイスのヴィンテージGジャン

BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

――早速ですが、藤原さんが最初に手に入れたヴィンテージGジャンは何ですか?
 リーバイスの70505です。1970年代のいわゆる“3rd”と呼ばれるタイプの後期型。それを高校2年生の時に頑張って25,000円で買いました。

――当時はどんな着こなしをしていましたか?
 90年代はGジャンとデニムをセットアップで着るっていうのがまだアリだったので上下合わせて、それに足元はエンジニアブーツを履いたりして、高校生ながらにハードな感じで着こなしてましたね。当時は雑誌でリーバイスのGジャンに1st、2nd、3rdモデルがあるっていうのを見て「いつか欲しいな……」と思ってました。当時でも20万円ぐらいして、憧れの存在でしたね。

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上段左から、Levis(リーバイス) 519XX 1950s、Levis(リーバイス) 506XX 1941s、Levis(リーバイス) 507XX 1952s
下段左から、Levis(リーバイス) 70505E 1970s リメイク、HeadLight(ヘッドライト) 1st タイプ 1940s、Formost(フォアモスト) 1st タイプ 1940s

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左胸ポケットがあるアイテムがお気に入り

――1stは背中の部分が“T”に見えるというモデルですよね。
サイズを大きくするのに横幅の生地が足りないから後ろにハギを入れたことで“T”に見えるっていう。僕は元々“セパレート”って言ってたんですけど、10年ぐらい前にファッション誌の取材で「後ろがTに見えるのがかっこいいんですよ」って言ったらライターの方が“Tバック”って書いちゃったのがはじまりです。17、8年前ぐらいは「こんなデカいサイズは売れないですよ」って言われてたんですけど、その希少性が徐々に注目されて、今やすごいプレミアがついてますね。

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1stモデルの”Tバック”

タイトなパンツ×ファットなGジャンがトレンド

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――最近のGジャンファッションのトレンドはありますか?
 Gジャンに限らずサイジングの話で言うと、細めのパンツに上はダボっと着るのがまさに今っぽいですよね。その流れがヴィンテージGジャンにも来ていて、その魅力や価値に“みんな気付き始めちゃった”という印象です。このリーバイスの1stとかは、今では4~50万円ぐらいの値が付くと思います。

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――Gジャンファッションのスタイリングのポイントは?
 スキニーパンツなどタイトなシルエットが定着したと思うので、例えばトップスはスウェットやフリースにしてその上に着られるぐらいのサイジングが良いかと。女性の場合、普通だと32や34のサイズのところを40ぐらいで着てみるとか。あとはGジャンの後ろにアジャスターがあるものを少し絞って、シルエットに丸みを出すのも良いかもしれません。僕の場合、下はジャストサイズのパンツにして、Gジャンはオーバーサイズの46を選びます。ヴィンテージは縮むので少し大きめのサイズで着ています。そのサイズ感はずっと変わらないですね。

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幅を変えられるアジャスター

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スタイリングイメージ

“THE・定番”であり続ける、ティンバーランド

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――藤原さんはティンバーランドにどのような印象をお持ちですか?
 ティンバーランドはやっぱりHIPHOPのイメージがあるので、僕自身が履いたのはけっこう前になります。ただ、ずっと”THE・定番”という感じですよね。ビームスで働いていた同い年の友人が、タイト目の薄い501のジーンズにティンバーランド合わせていて、そういう着こなしもかっこいいなと思いました。

BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

――今回の復刻モデルを履いてみた感想はいかがですか?
 編み上げのブーツの中でも長さというか高さがあって、足首のあたりのホールド感がありますね。これまでティンバーランドのブーツを中古で扱う古着屋はほとんどなかったと思うんですよ。ヴィンテージは“Made in U.S.Aだから”とか“タグが変更していったから”とか、そういったウンチクがファンの心をくすぐるので、ティンバーランドのこのモデルも、何かをキッカケにヴィンテージファンの中でも人気に火がつきそうですよね。

BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

BerBerJin・藤原裕が語る、ヴィンテージGジャンの魅力と復刻版ティンバーランド

誕生以降、HIPHOPカルチャーをはじめさまざまなシーンの足元を飾ってきたティンバーランドのオリジナルモデル復刻版。デザインから製作までをアメリカで行い、最高品質を誇るホーウィン社のレザーアッパーや、イタリア製のビブラムアウトソールを採用。さらに6インチブーツとは異なりグッドイヤー製法を採用しているため、修理しながら長く履き続けられるのもヴィンテージ好きにとってうれしいポイントだ。

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オリジナルモデルをヴィンテージコレクションとして復刻したこのモデルは、ピカピカにティンバーを履きたいB-BOYファッションにも、味のあるアイテムと合わせたいヴィンテージファッションにもマッチする逸品となっている。

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90’sファッションの代表的なアイテムであるティンバーランドのブーツ。復刻モデルはかつてのHIPHOP的な履き方だけではなく、タイトなパンツに合わせる若い世代から、ヴィンテージファッションを好むダンディなオトナまで相性はバッチリ。時代の変化とともに新たな可能性を広げるティンバーランドのブーツと、藤原さん直伝のGジャンセレクト術を取り入れてあなたのファッションにヴィンテージ感をプラスしてみては?

ティンバーランドのヴィンテージコレクションをチェック

INTERVIEW/TEXT:ラスカルNaNo.works
PHOTO:Yuko Yoshida