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東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

2018.10.09

レザースニーカーの不朽の名作とも言える『アディダス オリジナルス(adidas Originals)』の
スタンスミス<STAN SMITH>。ギネスブックに『世界で一番売れたスニーカー』と紹介される、世界を代表するスニーカーです。1965年のデビューから半世紀、今回は同スニーカーの魅力を掘り下げるべく、モデルとなったアメリカの元テニス選手のスタン・スミスさんを直撃しました。

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

アディダスの本拠地・Made in Germany仕様のスタンスミスもチェック

自分史『STAN SMITH: SOME PEOPLE THINK I AM A SHOE』を出版


ことの始まりは、テニスプレイヤーのロバート・ハイレット(フランス)とアディダスの共同開発から。その後、アメリカでプロモーションする際に、当時の名プレイヤーであるスタン・スミスさんがモデルに。当時、『スタンスミス・ハイレット』と両方の名前がついたタンのモデルもあったとか。

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

そんなスタンスミスの魅力は、上品かつシンプルなデザイン。白をベースとした同スニーカーにエッセンスを加えているのが、ヒールとシュータンにあしらわれた(ウィンブルドンのセンターコートを彷彿とさせる)緑のアクセント。ヒールにはお馴染みのアディダスのロゴ。そして、シュータンにはスタン・スミスさんのポートレートとサインが。また、アディダスといえば“あの三本ライン”。そんな3本線は、通気穴で表現されています。最近の白スニーカーブームや2014年に2年ぶりにリローンチしたことで、再度、熱が高まっており、街中で見かけるシーンも多いのではないでしょうか。

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

スタン・スミスさんは、1960年代後半から1970年代後半まで、デビスカップで史上最多の7勝を挙げ、国際テニス殿堂入りした名選手です。自分史でもある書籍『STAN SMITH: SOME PEOPLE THINK I AM A SHOE』を2018年9月に発売。今回、同書の見所についてDOORに語ってくれました。

「皆さんのスタンスミス の物語を共有してほしい」(スタン・スミスさん)

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

今回、自分史にもなる書籍を作ることにしました。いくつか出版の理由があるのですが、シューズ誕生とそれからの歴史をまとめたかった。史実をきちんと残したかったんですね。

また、同書では、いくつかのスタンスミスの物語を掲載しています。例えば、私がスタンスミスを履いている小さな子供と出会った時、「そのスニーカーに描かれているのは私ですよ」と伝えたところ、全く理解してもらえなかったんです(笑)。まさか、靴の人が目の前にいるなんて。スタンスミスは、世界中で履いてもらっているスニーカーなので、そのぶん、物語も様々。「皆さんのスタンスミスの物語を共有してほしい」という思いを込めて、書籍の最後のページにハッシュタグ(#stansmithforever)を載せました。ぜひ、皆さんも投稿してみてください。

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

同じテニスプレーヤーである大坂選手が今、日本で大変な人気ですね。女子テニスの最新世界ランキング6位に入り(2018年10月現在)、日本だけでなく世界中にファンがいます。私もこれまで何度かプレーを観ています。昨年までの印象は、非常に強いボールを打つことができる選手というもの。ところが、今年に入ると、そのストロングポイントを残しつつ、ボールコントロールが向上しました。また、ゲーム中のペース配分なども上達しており、フィジカルだけでなくメンタルのコントロールがうまくなりましたね。なかでも、全米オープンは非常にいいパフォーマンスを発揮。難しい試合だったにも関わらず、上手に試合を乗り切りましたね。

テニスプレーヤーだった頃の私は、裸足でテニスしてみたり、色々と試してみました。験担ぎなんかもしており、同じロッカーや同じシャワーを使ったり、座る位置を変えなかったり……。テニス選手はいろんな癖を持っているんですよね。例えば、線の上しか歩かないとか、ボールをコートに打ちつけながら回転させるとか。特にナダル選手はかなり神経質。ペットボトルの置く場所や角度をかなり細かく設定しているのが印象的でした。これには驚きです。

スタン・スミスさんが気づいた日本での珍しい光景

東京はパリ、ロンドンとは違う? スタン・スミスさんが気づいた日本人のコーデ

世界中からアディダスのシューズを集めたイベントに参加したのが2年前。その当時から、東京では、白いスニーカーを履いている若者が多いように感じました。パリやロンドンでもスタンスミスを履いてくれて嬉しいのですが、日本ではちょっと変わった光景が見られます。

それは、親子で同じスニーカーを履いているシーンです。親の履いているスニーカーと同じものを若い世代が履くことは、世界的に見ても珍しいですね。確かにこのスニーカーは、かたちは同じですが、色や素材など幅広く展開しているので、それぞれの好みによって履きわけているのでしょう。デニムやスーツなど服装を選ばないのも理由の一つではないでしょうか。

これからもぜひ、幅広い年齢層の方々にスタンスミスを履いてもらいたいですね。

国内外問わず、幅広い年齢層に愛されるスタンスミス。スニーカー自体も大変魅力的ですが、モデルとなったスタン・スミスさんはとてもチャーミングなおじいさん。まっすぐ目を見ながら優しく微笑み、また、いろんな面白エピソードを披露してくれました。ギネスブックに『世界で一番売れたスニーカー』と紹介される理由が、よくわかった取材となりました。

adidas

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