不朽の名作スニーカースタンスミスには、アディダスの3本ラインがない? ある?
スニーカー界の定番・アディダスのスタンスミス誕生
“スニーカー界の定番”と言えば?という問いに、『アディダス(adidas)』のスタンスミス<STAN SMITH>を挙げる人は多いでしょう。同スニーカーは、“スニーカー界のド定番”と言ってもいいほど、メンズ・レディースともに人気が大変高く、流行に左右されない魅力のある1足と言えます。
スタンスミスは、1973年にデビューしてから、約40年にもわたってロングセラーを記録している名品。その人気はギネスに認定されるほどです。スニーカー好きの方なら、一度は足を通したことがあるのではないでしょうか。なかには、複数持ちをしている方もいます。
スニーカーの名品・スタンスミスですが、そもそもはテニスシューズとして登場したのは有名な話。テニスプレイヤーのロバート・ハイレット(仏)とアディダスの共同開発が、ことのはじまりでした。その後、アメリカでプロモーションする際に、当時の名プレイヤーであるスタン・スミスに白羽の矢がたったのです。期間限定ではありましたが、スタンスミス・ハイレットと連名で表記されたこともありました。
そんなスタンスミスの魅力は、『シンプルなデザイン』につきます。同スニーカーが生まれた頃、テニスウエアは白1色。ウィンブルドン選手権をはじめ、全米、全豪オープンも“白”で統一されていました。シャツ、ショーツ、ソックスも真っ白。そこにきて、スタンスミスも白でデザインされています。
真っ白なスタンスミスにちょっとばかしの刺激を与えるのが、ヒールとシュータンにあしらわれ緑のロゴ。ヒールにはお馴染みのアディダスのロゴ。そして、シュータンにはスタンスミスのポートレートとサインが。この白×緑が、非常に相性が良いのです。
アディダスといえば“あの三本ライン”、スタンスミスには?
また、アディダスといえば“あの三本ライン”が思い出されますが、そこもシンプル化。よく見ると同スニーカーにはパーフォレーション(通気穴)が見られます。その数はなんと3本。は、“あの三本ライン”は通気穴で表現されているのです。皆さん、気付いていましたか?
昨今のスニーカーの流行により、2014年頃に人気が爆発したと見られているようです。
書籍『MONOQLO スニーカー』によると、
『2014年は白スニーカーブームも手伝って、街を歩けばよくその姿を見かけたが、それもそのはず。スタンスミスは2014年1月に2年ぶりの復刻を遂げ、ファッション界の話題をさらった。発売と同時に、瞬く間に売り切れ店舗が続出。在庫の枯渇が続いた理由は、従来のファンが待ち望んでいたことに加え、その話題性の高さ、そしてスマートなデザインの魅力により新規ファンが増えたからだろう』
ABC-MARTからは、色々なバリエーションのスタンスミスを発売するなど、こちらも人気に。これからどのようなモデルが登場するのか、今から楽しみですね。スニーカー界のド定番・スタンスミスを履いて、今日もおでかけしましょう。
ABC-MART流通限定モデルのスタンスミスとの違いを比較
そして、このスタンスミス、ABC-MART流通限定モデル(日本国内ではABC-MARTのみ展開されるモデル)があるのをご存じでしょうか。復刻版は上質なタンブル仕上げの本革を採用しており、ABC-MART流通限定モデルは、サステイナブルレザー(本革)とその他の再利用素材を活用したエコフレンドリーな1足です。また、ABC-MART流通限定モデルは厚めのシュータンを採用し、足当たりが良くなっています。値段にも違いがありますね。ほぼ、同じデザインではあるので、どちらを選ぶかはあなたのファッションスタイルやお好み次第といえます。
皆さん、この違いがわかりますか?