スリッポン足元コーデのお悩み解決！スタイリスト・フランソワが提案するメンズリラックスカジュアル
春夏の暖かいシーズンに重宝するアイテムといえばスリッポン。ただし、あまり履き慣れていない人にとっては「パンツはどういう種類のものを合わせるといい？」「スリッポンのときはどんな靴下を履くべき？」といった悩みを持つ人もいるかもしれません。そこで今回は、独自のおしゃれメソッドに定評があり、多数のTV出演や書籍出版でも知られるスタイリストのフランソワさんに、スリッポンに合うリラックスカジュアルのコーデを紹介してもらいました。
久保田フランソワ
スタイリスト、ブランドプロデューサー。アーティストや俳優、モデルへのスタイリング業務の他に、ファッションチェックやアドバイザーとしてのテレビ、ラジオ、雑誌、イベントへの出演も多数。著書は20冊以上に及ぶ。
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LOOK①／1本は持っているロングパンツコーデ
ロールアップがオススメ！靴下のチョイスもポイントに
爽やかさ＆華やかさのある柄の半袖シャツとネイビーフルレングスパンツに、『ステファノロッシ（STEFANO ROSSI）』のスリッポンを合わせたコーデ。スリッポンにロングパンツを合わせる際は、パンツのロールアップと、カラーを含めた靴下のチョイスがポイントです。
「ネイビーのスリッポンにあえてネイビーのパンツを合わせて爽やかな印象を出すとともに、間にホワイトの靴下を挟むことによって抜け感も意識しました。ロングパンツは裾を3〜4回折って、立ったときにくるぶしに掛かるか掛からないかぐらいのバランスにするのがオススメです。靴のデザイン的にミュール感覚でかかとを踏んで履くのもありですが、その場合は素足で履いて“大人のリゾート”っぽくこなすのが良いでしょう。」
夏に重めの色のロングパンツを穿くときは、素足もしくは明るめの靴下（無地がオススメ）と合わせて、下半身が重く見えないように注意。それに合わせてトップスも、明るめのカラーをチョイスすると春夏のシーズンに合うでしょう。
LOOK②／足元すっきりアンクルパンツコーデ
夏っぽさのあるコーデは長袖シャツでオトナ感を演出
『ステファノロッシ』のバンプシューズに八分丈のオフホワイトパンツ、トップスはデニムシャツをチョイスしたコーデ。印象的にはLOOK①よりさらに夏っぽさのあるコーデですが、肌をどれだけ見せるかで子供っぽいor大人っぽいという印象が変わってきます。
「わりと濃い目の色のバンプシューズだったので、パンツは明るい色を合わせました。そしてローファーっぽい革の靴はどしんと重たいイメージなので、素足に近いグンゼの浅履きソックスを着用。さらに下半身＆足元とのバランスを取るために、トップスはあえて長袖をチョイスしました。30代以降の男性は、肌を見せ過ぎると子供っぽくなってしまうので、八分丈のようなパンツを履くときは半袖ではなく長袖、もしくは長袖をまくって着るとオトナ感が出ますね」
パンプシューズのカラー＆素材のオトナっぽさを生かすためにも、トップスは長袖かつ襟が付いているものをチョイスすると良し。また、今回の八分丈のオフホワイトパンツは薄手のコーデュロイのような素材感ですが、デニムの白パンツなども合うのでオススメです。
LOOK③／オトナもキマるハーフパンツコーデ
カジュアルすぎない＆膝小僧を出しすぎないことが重要
ハーフパンツにビーチサンダルなどを合わせてしまうと、まるで漫画のキャラクターのような“わんぱく”な印象になってしまいます。そこは『ステファノロッシ』のメッシュスリッポン、そしてトップスにニットカーディガンを合わせることで、リゾート感のあるオトナコーデに。
「ハーフパンツは、上がTシャツなどの半袖だとまさに休日のような印象を与えてしまうので、ハイゲージと呼ばれる糸の細いニットカーディガンを合わせることで清潔感を出しました。ハーフパンツはものすごくカジュアルなアイテムなので、トップスにトレーナーやTシャツを合わせるのはラフすぎるのでNG。このコーデで着用したニットカーディガンはもちろん、襟シャツやテーラードジャケットなど、かっちりとした印象のトップスでバランスを取りましょう」
今回のコーデのようにハットなどの帽子をチョイスすると、さらに洗練された雰囲気に。ハーフパンツのようなカジュアルなアイテムを着用する際は、腰から上のアイテムを小綺麗にまとめること、また、ハーフパンツは立った状態で膝小僧を出しすぎない丈感のものを選ぶことがポイントです。
爽やかさとオトナっぽさを併せ持つ2019年春夏の最新スリッポン
LOOK①は、昨年好評だったジュート・コンバーチブルスタイルをアップデートしたスリッポン。トレンドのトリコロールのラベルを追加し、よりファッショナブルなデザインに。さらに、インソールはクッション性が高く、柔らかい素材に改良されています。LOOK②のバンプシューズは、ステファノロッシの定番アイテムを大幅にアップデートすることで屈曲性やクッション性が高まり、軽量化も実現。アッパーには発色の良いカラーヌバックなどを使用しています。LOOK③のメッシュスリッポンは、ストレッチ素材のテキスタイルとトリコロールフラッグがポイント。夏らしいジュートスタイルで、素足はもちろん、LOOK②・③で着用したグンゼのカバーソックスのような浅履きソックスとの相性も良い1足です。
30代以降は特に、暖かい季節はスニーカーを履くより、こういったスリッポンをしっかり履きこなしている方が洗練されたオトナのカッコよさが出ます。さらに今回紹介したスリッポンはどれも1万円未満というゲットしやすい価格なので、1足持っているだけで重宝することでしょう。パンツの丈感や素足or靴下のチョイス、そしてオトナっぽさを演出するトップスとのバランスなどに気をつけて、春夏シーズンはぜひリラックスカジュアル×スリッポンのコーデを楽しんでください。
interview＆text by ラスカル（NaNo.works）
photo by 大石隼土
