【関連記事はこちら】
仕事の効率が飛躍的にUP！？ “デキる”ビジネスマンに人気の便利グッズ7選！
0
見た目が良いと生涯年収が平均約1780万円も高い！？ 評価を上げる靴とは
街を歩いていると、ステキな着こなしをしている方に、つい目がいってしまいますよね。あまり他の人と差が出にくいスーツ姿であっても、かっこ良くうつる人がいます。人は見た目で判断してはいけないと言われがちですが、つい、そこで判断してしまうのが人間というもの。今回は、この見た目と生涯年収の関係についてご紹介します。
なぜ、多くの人が見た目で判断するのでしょうか。それは、過去に「見た目で判断して正しかった」という意識があるから。
心理学の世界には、初頭効果というものがあります。これは、最初に見たものは強いインパクトがあり、これが回数を重ねるごとに別の印象を受けたとしても、最初のインパクトがあまりに強いため、その印象を変えにくいというものです。かっこいいスーツ姿の男性を見た時に交感的な印象を持つと、その最初のインパクトはなかなか変わりません。
さて、こちらはどうでしょう。やまびこ効果です。誰も人と会う時には多少の緊張感をもっています。そんな時に好印象を受けると、次に会う際に気持ちがリラックスします。リラックスしている空気は相手にも伝わりますので、会話が弾みより仲が良くなるのです。
私たちは第一印象が良いとそのイメージを変えることができず、また、より親密になるため、自分が正しかったと思うのではないでしょうか。
社会人になり、ビジネスシューズを履くようになると、先輩からこのように指摘を受けたことはないでしょうか。
「ビジネスマンは足元で評価される」
確かに、欧州の一流ホテルなどでは、お客さんの足元を見て相手のクラスをはかります。書籍『「成功している男」の服飾戦略』の著者であるファッション・プロデューサーのしぎはらひろ子さんは、同書の中で、
『私もこれまで多くのビジネスパーソンに出会ってきたが、稼いでいる男性は、ほとんど例外なく、足元にまで配慮が行き届いていた』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
と語ります。
基本的なビジネスシューズの種類を4つに分類
では、スーツにはどのようなビジネスシューズを合わすと良いのでしょうか。あなたの評価を上げるビジネスシューズの基本タイプを同書よりご紹介します。
まずは、ストレートチップというもの。これは、まさにビジネスシューズの基本ともいえるタイプ。
『つま先に横一文字の切り替えが入ったデザイン。紐つき革靴の中でも最もフォーマル度が高く、ビジネスパーソンならまず持っておきたい一足』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
と語ります。
フォーマルな装いに対応するストレートチップ
続いて、プレーントゥ。その名の通り、つま先がシンプルなビジネスシューズ。
『ドレスシューズの基本で、応用が利く』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
と説明されています。
汎用性の高いプレーントゥは機能性が高いモデルも持っておきたい
ウィングチップというタイプもあります。
『つま先の切り替えがW字型で縫いつけられている靴。その名のとおり、鳥の翼のような見た目。メダリオン（つま先周辺に小さい穴をたくさん開けた飾り装飾）も一緒に施されることがある』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
とのこと。
ウィングチップで足元を華やかに
最後に、ホールカット。こちらは一枚の革だけで作られるビジネスシューズです。
『革以外の部分に継ぎ目をつくらず、甲全体を包むようにつくるため、高度な技術が必要とされる。装飾がないため、上品な印象を与える』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
少しひねりが効いているが取り入れやすいホールカット
以上が、基本的なビジネスシューズの種類となります。あなたの足元はどのタイプで飾られていますか？
さて、ビジネスシューズでは紐のついたものを履くことが基本となっています。ですので、
『紐もなく簡単に履くことができるローファータイプのものは、向いていない』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
と著者も指摘しています。ローファーは英語でloafer（怠け者）の意味にもなるので、大切な時には避けたいですよね。
『ビジネスシーンで大切にすべきなのは、取引先や職場で会う相手。“楽すること”と“相手の印象をよくすること”は反比例しやすいので要注意である』
（「成功している男」の服飾戦略: ほんの少し「意識」するだけでいい、三笠書房、ISBN-10: 4837926584、ISBN-13: 978-4837926580、2016/12/9）
なるほど。確かに、自分が逆の立場なら、いい気をしないかもしれません。『見た目』というのはやはり大切ですね。
見た目の差で生涯年収が平均約1780万円も違う!?
さて、この見た目に関して面白い研究結果が出ています。
美に関する経済学について研究しているダニエル・S・ハーメルメッシュ教授がある発表を行いました。自著『Beauty Pays』で、見た目が良い人はあらゆる面で得をしているというのです。例えば、パーティーへの招待が多かったり、ビジネス旅行の機会や、オフィスにおける特権など、何かと役得を享受するのです。
特に気になるのが、生涯年収。なんと、見た目で生涯年収も変わるというのです。ダニエル・S・ハーメルメッシュ教授によると、
見た目が良い人は、標準以下の人に比べ、生涯年収が平均約1780万円も多い
（美貌格差: 生まれつき不平等の経済学、東洋経済新報社、ISBN-10: 4492314539、ISBN-13: 978-4492314531、2015/2/27）
とのこと。これには驚き。男性の場合は3%多く、女性の場合は4%多く稼ぐ可能性が高いというのです。
一方でこのような調査結果もあります。
華中科技大学のYan Zhang氏が行った調査では、性格の善し悪しが見た目の評価に一定の影響を与えるといったものです。Yan Zhang氏の調査方法は、2度にわたって行われました。
まず、120人の男女がランダムに3グループに分けられました。それぞれのグループに、普通の表情をした女性の写真60枚を見せて、評価させました。その後、再度集まった際にも同じように3グループが同じ写真を評価。しかし、それぞれのグループに違った設定を行いました。
ここに性格の情報を加えたのです。
『良い性格であるという説明文+写真』と『悪い性格であるという説明文+写真』、『写真のみ』の違いの中で評価させたのです。
すると、見た目のみの写真で行った1回目の調査では皆、評価水準は同様でしたが、この性格の情報を加えたことで、評価の順番が変わったのです。
評価されたのは『良い性格であるという説明文+写真』で、その後に『写真のみ』、『悪い性格であるという説明文+写真』と続いたのです。
これは勇気を与える調査結果ですね。私たちはつい見た目で判断しがちですが、性格が良いというイメージから好印象を与えることも。ビジネスシーンで活躍したいという皆さんにとっては、良い印象を与えるファッションに身を包むと共に、あなたの良い部分をしっかりと発揮することが大切のようですね。春は出会いの多い季節です。この研究結果を覚えておき、素晴らしいシューズ選びをしてみてはいかがでしょうか。
