コンバース『オールスター US カラーズ HI/OX』の物語【コンバース担当者がスニーカーを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回は『コンバース(CONVERSE)』のオールスター US カラーズ HI/OX<ALL STAR US COLORS HI/OX>です。
コンバースジャパン株式会社、企画部マーケティング課の西津嘉人さんが、コンバースの原点とも言える古き良きアメリカンヴィンテージテイストを追求した、こだわりのスペックを搭載したシューズについて語ってくれました。
コンバースジャパン 企画部マーケティング課
西津嘉人さん
『オールスター US カラーズ』のキャメルとカリビアンブルー
――『オールスター US カラーズ HI/OX』はどんなスニーカーですか?
『オールスター US カラーズ HI/OX』は、『U.S. ORIGINATOR』スペックを搭載したオールスターのカラーアレンジモデルです。今シーズンのアイテムは、90年代のアーカイブモデルに見られた温かみのあるキャメルと、深いカリビアンブルーの2カラーを展開しています。
洗い加工を施したキャンバスの風合いとニュアンスのあるカラーリングでシンプルながらも味わいのある一足となっております。
2013年から展開する『U.S. ORIGINATOR』は、コンバースの原点とも言える古き良きアメリカのヴィンテージテイストを追求したコレクションで、ラバーソールの艶出し加工や、コットンシューレース仕様など、デッドストックさながらの風合いを醸し出すこだわりのスペックを搭載しています。
今シーズンのカラーであるキャメルとカリビアンブルーの他にも、定番カラーとして、クラシックなエイジドホワイト、黒が色あせたようなエボニーブラックも展開しています。
アンクルパッチ、インソールのこわだり
――譲れないお気に入りのポイントは?
非常に細かい点ですが、90年代のオリジナルに見られるディティールとして、アンクルパッチにノッチ(上部に見られる凸部分)がついています。これはアッパーにアンクルパッチを圧着する際に、正しい位置に張るためのガイドとして存在したのですが、現在のオールスターにはない、当時ならではのディティールとなります。
また、同じく細かい点ですが、インソールの表面に使用している素材には、当時に見られるラフな印象を醸し出す粗目のキャンバスを採用しています。このように当時のディテールを再現しつつも、インソール素材にはクッション性に優れたウレタン素材を使用しているため、見た目だけではなく快適な履き心地も実現しております。
おろしたてでも、こなれ感が出るスニーカー
――『オールスター US カラーズ HI/OX』とのストーリーを教えてください。
定番色の『エボニーブラック』のおろしたてのシューズを履いて友人と会った時に、「いい感じでエイジングしているね」と言われたことが嬉しかったです。前述しました積み上げたディティールによって、言葉で説明せずとも企画意図が伝わった時には、思わず心の中でガッツポーズを取りました(笑)。
通常のオールスターのエイジングをご自身で楽しんでいただくことも、もちろんひとつの楽しみ方ですが、このアイテムは既に加工がされているので、購入後すぐに履いてもコーディネートに非常になじみやすいアイテムになっております。
普段のこなれた感じに見せたいという方には、まさにぴったりのアイテムです!