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ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

2021.11.10

スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。

普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回はアメリカ・ボストンで生まれたシューズブランド『ニューバランス(NEW BALANCE)』の『SHIFTシリーズ』です。

過去の名品たちを現代に向けてアレンジしたシリーズについて、株式会社ニューバランスジャパン・マーケティング部PRシニアスペシャリストの小澤真琴さんが語ってくれました。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

ニューバランスジャパン
マーケティング部PRシニアスペシャリスト

小澤真琴さん

履き心地が良く、インパクトのある新鮮なデザイン

――『SHIFTシリーズ』とは、どんなスニーカーですか?

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

昨年からのニューバランスの新作スニーカーには、今までになかった新しい流れが生まれています。それが、『SHIFT』というテーマで、70年代、80年代、90年代の過去の名品たちを現代に向けてアレンジしたシリーズ。「327」「57/40」「XC-72」といったモデルたちで、ニューバランスのライフスタイルカテゴリーで昨年から登場しています。昔懐かしいレトロな印象がありながらも、インパクトのある新鮮なデザインが目を引く、でもスタイリングに合わせやすく履き心地も良いシューズに仕上がっています。

ショーのランウェイでも着用された『327』

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

――『SHIFTシリーズ』には、どんなスニーカーがありますか?各モデルのおススメポイントを教えてください。

1970年代のニューバランスランニングシューズを代表する3つのモデルを元に生まれたのが「327」。大きな “Nロゴ”、フレアなソール形状など、印象的なデザインが特徴的です。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

「327」を生み出したニューバランスのデザイナーによると「ヘリテージにインスパイアされたモデルに現代的な美を組み合わせるところがデザインにおいて難しい点でした。大きなNロゴ、つま先の牙のようなパターン、アウトソールの意匠の3つの要素にフォーカスし、誇張したデザインにしました。古さと新しさのマッシュアップは好意的にとらえられ、過去のモデルを称賛するものになったと思います」とのこと。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

デビューの際にはパリを拠点に活動するユニセックスブランドCasablanca(カサブランカ)のショーのランウェイで着用され、コラボモデルも発売され話題となり、その後発売されたインラインモデルも発売と同時にすぐに完売してしまうほどの人気を博しました。現在ではベーシックカラーから、テーマを設定したコレクションまで様々なバリエーションも増えています。

New Balance

MS327

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ウェービーなソールデザイン、ビッグNロゴで存在感抜群の『57/40』

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

デニムパック』でも紹介した57/40<フィフティセブンフォーティ>にも新色が登場。

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こちらは1988年に登場したオフロードシューズ「576」のDNAを引き継いで登場した「574」を、90年代のウェービーなソールデザインやビッグNロゴで存在感のある佇まいにブラッシュアップしたモデルです。

New Balance

M5740

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この秋の新作、レトロフューチャリズムを表現した「XC-72」

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

「XC-72」は、この秋の新作として初登場したモデル。“過去から見た未来と、未来から見た過去を表現する”というレトロフューチャリズムを表現しています。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

シューズの内外で2分割されたアシンメトリーなアウトソールパターン、多角的にシェイプされたミッドソールのヒール形状、70年代のコンセプトカーから着想を得たスクエアトゥなどのディテールを採用し、インパクトがある存在感ながら、どことなくノスタルジーを感じさせる仕上がりのシューズです。1979年に登場したニューバランスの「Three of the Best」と題したランニングシューズのキャンペーン広告で紹介された、以下の3足のモデルをデザインソースにしています。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

「375」

トレイルランニングシューズ「375」は1970年代後半に登場。アメリカの権威あるランニング誌でパフォーマンス・フィット感・履き心地の良さにより第1位に輝いた「320」と同等のスペック。「XC-72」の2分割されたアウトソール内側の半分の特長的なラバーワッフルソールのデザインに採用されています。

「XC15」

1970年代後半に登場したクロスカントリーシューズ。泥道や凍結地などの荒れ地を走るために特別に開発されたビッググリッパーソールを備えた一足。「XC-72」の2分割アウトソール外側に「XC15」のビッググリッパーソールのデザインパターンを採用しています。

「620」

1980年に発売されたランニングシューズ。EVAのミッドソールとビブラムアウトソールを特長とする「620」は当時市場で最も軽量なランニングシューズとして話題となった一足。「XC-72」の踵のCR部分に「620」のアウトソールパターンから着想を得たデザインを採用しています。

斬新なデザインながら、合わせやすい3足

――各モデルの着こなしや、おススメポイントを教えてください。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

私自身も「327」は初めて見たときはその形にも、デザインにも驚きましたが、履いてみると服とも合わせやすく、でも足元にポイントが持ってこられる点、そして何より履き心地も良いことから、何色かそろえています。写真のようなマッシュルームカラーは合わせやすくてとてもお勧めです。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

「57/40」を合わせた着こなしなら、太めのパンツに合わせて足元のボリューム感を持たせたり、カラーアクセントで遊ぶこともできます。ボリュームのあるシルエットは、過去の名品を「327」とはまた違った方向に、“今”の時代にシフトさせて誕生した全く新しいモデルだからこそ、ファッションを楽しめる1足だと思います。

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

「XC-72」は、様々な要素が組み合わさったインパクトのある存在ながら、履いてみると意外とすっきり見えると思います。カラーリングによってイメージもがらっと変わるので、今後続々と出てくる新色にもご期待下さい!

ニューバランス『SHIFTシリーズ』の物語【ニューバランス担当者がスニーカーを語る】

ニューバランスには過去の名品をそのまま復刻したライフスタイルシューズは数多くありますが、デザインソースとして活用し、現代に向けてアレンジした新たなニューバランスのシリーズです。デザインやボリューム感に新鮮な驚きがあるかもしれませんが、意外と合わせやすくて履いてみるとかわいいので、ぜひご注目ください。

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