ヒップホップブームの波に乗り遅れるまえに!オシャレなラッパーから学ぶファッションの楽しみ方
空前のフリースタイルラップバトル人気により、注目を集めているヒップホップ(HIPHOP)カルチャー。流行の波に乗るためには、カルチャーと密接な関係にあるファッションもぜひチェックしておきたいところ。
今回は、国内外のオシャレなラッパー6人にフォーカスして、ヒップホップファッションの着こなし方、楽しみ方をご紹介していきます。
KOHH(コー)から学ぶヒップホップファッション
2012年、全くの無名の状態からリリースしたミックステープが話題となり、一気にその名が知れわたった東京都出身の“KOHH”。感じたことをそのまま表現したストレートな歌詞と、唯一無二の独特なフロウが魅力のヒップホップアーティストです。2016年に発売されたアルバムでは、アメリカのiTunesヒップホップチャートで50位以内に入るなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を高めています。
ここまで注目を集めた要因のひとつが、他ではないファッション。PRADA(プラダ)などのハイブランドのアイテムを織り交ぜたストリートスタイルは、国内外問わず熱い視線を浴びています。過去には、FACETASM(ファセッタズム)のショーにモデルとして参加したこともありました。
KOHHのようなスタイリッシュなストリートファッションを楽しみたいときは、足元もシュッとした表情のスニーカーを選んであげるといいでしょう。ランニングシューズなどの、スポーツテイストの強いものを合わせて抜け感をプラスするのもオススメです。
ANARCHY(アナーキー)から学ぶヒップホップファッション
自身のハードな生い立ちをストレートに綴った、感情に訴えかけるような歌詞で、ヒップホップシーンにおいて絶大な人気のある“ANARCHY”。貧しい地域からマイクを武器にのし上がった、正真正銘のアンダーグラウンド出身のラッパーです。10代半ばでラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、20代前半で1stシングルを発売、2014年にはついにメジャーデビューを果たすまでに至りました。
ANARCHYのファッションは、ベースボールシャツにジーンズ、ボリュームのあるスニーカーといったようなストリート感溢れるアイテムを、今っぽくスタイリッシュに着こなすスタイルが魅力。抜群のセンスで、シンプルなものからカラフルなアイテムまでバランス良く取り入れた数々のコーデは、ぜひ見習いたいところです。
ANARCHYのようなスタイルを楽しむには、足元もストリートテイストの強い一足を合わせてあげるといいでしょう。今年であれば、人気の高まっている『VANS(ヴァンズ)』のOLD SKOOLはとくに要チェック。
SALU(サル)から学ぶヒップホップファッション
ラッパーのイメージとはかけ離れた爽やかな風貌と、メロディアスに歌うこれまでにはなかったスタイルで、日本のヒップホップシーンに新しい風を吹き込んでいるアーティスト“SALU”。自身の経験を通じて、そこで感じたことを綴ったメッセージ性のある歌詞が魅力です。
SALUのファッションは、ストリートスタイルと言っても、爽やか且つスタイリッシュ。スキニーパンツのようなスリムなパンツを履きこなした、今っぽさの溢れるシュッとしたストリートファッションはぜひ見習いところです。
爽やかな雰囲気の漂うストリートファッションを楽しみたいときは、足元もスタイリッシュなディテールのスニーカーでまとめてあげるといいでしょう。シンプルなデザインでコーデに取り入れやすい、『CONVERSE(コンバース)』のALL STAR(オールスター)はとくにオススメ。
A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)から学ぶヒップホップファッション
2011年、自主リリースしたミックステープが一躍注目を集め、わずか2年後の2013年にはメジャーデビューを果たしたニューヨーク出身の“A$AP Rocky”。デビューアルバムが、なんと全米チャート初登場で1位を獲得し、瞬く間にスターの仲間入りを果たしました。周りで起こる日常的なことを綴ったリリックを、メロディックなフロウでラップするスタイルが魅力です。
ストリートファッションに、綺麗めなハイブランドアイテムを織り交ぜた“ラグジュアリーストリート”というジャンルを広めたひとりとして、ファッションシーンでも注目度の高いA$AP Rocky。日本のファッションシーンを牽引しているアーティスト、KOHHの現在のスタイルの先駆け的な人物といえるでしょう。Alexander Wang(アレキサンダーワン)やディオール オム(DIOR HOMME)の広告にモデルとして登場したこともあり、現在のヒップホップファッションを学ぶ上では外せない人物です。
A$AP Rockyのような、相反するスタイルのアイテムをミックスするラグジュアリーストリートを楽しみたいときは、足元にシンプルなシューズを合わせて全体のバランスをとってあげるといいでしょう。スタイリッシュ且つストリートテイストな『NIKE(ナイキ)』のエアフォース 1(AIR FORCE 1)はとくにオススメ。
Travis Scott(トラビス・スコット)から学ぶヒップホップファッション
若くしてラッパーとしての才能が認められ、アメリカのヒップホップ界の重鎮、Kanye West(カニエ・ウェスト)の率いるレーベルであるGOOD Musicと契約したテキサス出身の“Travis Scott”。ダークでクールな曲調と、独特な間の取り方が魅力のアーティストです。
自身のブランドも持ち、世界的なファッションアイコンであるKanye Westの秘蔵っ子であるTravisは、音楽のみならずファッションセンスも抜群。オールドスクールなゆったりとしたアイテムを使ったスタイルから、旬なラグジュアリーストリートファッションまでお手のもの。RICCARDO TISCI(リカルド・ティッシ)やAlexander Wangの広告にも登場したTravisのファッションからは、今後も目が離せません。
旬なスタイリッシュなスタイリングには、あえてレトロな90’sの雰囲気漂うスニーカーを合わせて、抜け感を出してあげるのもオススメ。綺麗めなアイテムとストリートアイテムを織り交ぜるだけではなく、旬な雰囲気とレトロな雰囲気を組み合わせて時代もミックスさせると、さらに深みのあるコーデを楽しむことができるでしょう。
Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)から学ぶヒップホップファッション
1993年、リリースされた1stアルバムが全米ビルボードチャートで首位を獲得、その後も立て続けにヒット曲を生み出し、現在ではシーンにおいて重鎮的な存在となるまでに上り詰めたカリフォルニア出身の“Snoop Dogg”。独特な声と、気だるそうに歌うスタイルが特徴であり魅力のアーティストです。
ハードな歌詞のギャングスタラップが特徴の、西海岸のシーンから登場したSnoop Doggのファッションは、ラッパーという言葉がぴったりないわゆるウェストコーストスタイル。荒っぽくやんちゃなイメージの強いスタイルですが、Snoopはストリートテイストのアイテムを嫌らしくなく自然に、且つオシャレに着こなす達人です。絶妙なカラーバランスやサイズ感の合わせは、ストリートファッションを楽しむのであれば、ぜひ参考にしておきたいところ。
ウェストコーストスタイルの足元は、スニーカーはもちろんですが、あえて綺麗めな印象のローファーを合わせてあげるのもオススメ。テイストの相反するアイテムを取り入れることで、ストリートファッションのかっこよさがより際立つようになるのです。
オシャレなラッパーから、ストリートファッションを学ぼう!
音楽のみならず、ファッションもクールなラッパー達。ぜひ、今回ご紹介した6人のオシャレなアーティストを参考に、ストリートファッションを楽しんでみてください。