【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】自分のスタイルに不可欠なもの・ニューバランス『990』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ニューバランス『990』の魅力
今回話を聞いたのは、『ニューバランス(NEW BALANCE)』990を愛用していている@_nakamu14_さん。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
山梨県でぶどう農家をやっている36歳です。
仕事とは直結しないんですが、スニーカーが好きで最近はNew Balanceばかり履いています。中でも990v6はとても好きで気づいたらストック含め4足以上所持しています(笑)。それと妻と子ども2人(下の子は7月に生まれました!)の4人家族で、下の子が生まれる前に家族3人で990v6を履いてディズニーへ行ったりしたので、次は990v6を家族4人で履きたいと思ってます。
――購入した理由やキッカケは?
990シリーズの最新作ということで発売前からチェックはしていたのですが、正直に言うと最初はそこまでの購買欲はありませんでした。しかし、発売が近くなるにつれてそのシルエットというか、ボリューム感がとても魅力的に見えてきて。NBを好きになったきっかけもそのシルエットというかボリューム感だったので、その時の感覚を思い出したようにすごく欲しくなりました。そして満を持して昨年の11月4日に990v6が発売となり、運良く家族全員分買うことができました。日本で誰よりも先に家族で履きたいって思い、届いてからすぐに履いたのもいい思い出です。
――お気に入りのポイントは?
やはりそのシルエットとボリューム感。真横から見たシルエットがとても好みで自分のコーデやスタイルにも相性が良いです。ただ、それでいて上から見たシルエットはシャープに見えるんです。見る角度によって表情が違うのですが、それもまたこの990v6の魅力なんだと思います。
もちろん履き心地も申し分ないんですが、僕の場合それよりも自分のスタイルに合うかどうか、履いててモチベーションが上がるかどうかの方がより重要なんです。なので履き心地よりも見た目で選ぶことの方が圧倒的に多いです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
僕は比較的サイズ感に余裕があるというか、オーバーサイズ気味に洋服を着る機会が多いので足元も少なからずボリュームが欲しいと思ってます。それとパンツは裾が絞ってあるタイプもしくは絞れるタイプしか履きません。スニーカーはちゃんと見せたいタイプなので、そこはこだわってるポイントです。ただやっぱりいろんな品番があるNBでも、自分のスタイルに合うか合わないかで選ぶのでそこは一番こだわってるところですね。
――kicksラバーになったキッカケは?
高校3年生の頃にブームになってたDUNK SBがことの始まりです。高3の時お年玉を全部注ぎ込んで買ったのがSTUSSYコラボの通称”Cherry”でした。そのあと大学へ進学してバイト代を貯めて”Buck”や”Brown Pack”などを買ってました。とにかくDUNK SBシリーズが好きで数少ない買えた品番を大事に履いてましたね。あとはNBで言えばあのmita sneakersとHECTICのMT580、通称”ミタヘク”は当時買えずでずっと憧れてました。
――あなたにとってスニーカーとは?
今の僕にとってのスニーカーはただのファッションアイテムではなく、自分のスタイルに不可欠なものだと思ってます。そのスタイルとは自分のファッションスタイルもだし、それと同時にライフスタイルのことも言えます。家族で同じ品番履いて出かけたり自分の生活、家族と暮らす中でとても重要な役割を果たしてると言えます。
それともう一つ。スニーカーがきっかけでSNSを中心にコミュニティが出来上がり、今では多くの方々と交流しています。主にNBではありますが、NB好きの方々とショップを回ったり、飲み会をしたり、新たな出会いがあったことは自分にとってとても大きなものになりました。
そういう意味ではやはりスニーカーのおかげで今の自分がある、そういうふうに思ってます。
あの頃の定番スニーカー・ニューバランス『990』とは
「1000点満点で990点」というところから名付けられたという「990」モデルは、1982年に当時の最先端の技術を集結させ、満を辞してデビューしました。その後995→996→997……とアップデートしながら990番台が一通り登場し、990モデルに原点回帰。品番を変えずにデザインや機能をアップデートしながら990v2が発売され、生誕40周年を迎えた現在では、6代目の「990v6」まで発売されています。