2019年春夏のトレンド、プレッピースタイルの作り方!スタイリスト・坂野陽子がメンズコーデ提案
この春夏は、アメリカやイギリスの伝統的なファッションを着崩す「プレッピー」が再熱中! 清潔感や知的さを感じさせつつもシーンを選ばない小慣れた着こなしが、大きな注目を集めています。今回は、スタイリスト・坂野陽子さんに旦那さんや彼氏に取り入れてほしい、大人の魅力を格上げしてくれるプレッピースタイルの作り方について伺いました。
坂野陽子
スタイリスト。2007年横浜ビューティーアート専門学校 卒業、金子綾氏に師事後に独立。株式会社 f-me(ホーム)所属。VERY、Oggi、GINGER等、女性誌を中心に活躍する人気スタイリスト。女らしさのなかにトレンド感をミックスしたスタイリングに定評あり。
WEB
小慣れているのにきちんと知的な、紺ブレ・グレンチェックの正統派コーデ
ジャケット/ユニバーサルランゲージ
ジレ/エトネ
シャツ/THE DUFFER
パンツ/エトネ
シューズ/スペリー
クラッチバッグ/BICASH
時計/KOMONO
アメリカントラッドの王道アイテムを組み合わせた、大人のプレッピー定番スタイル。
「紺ブレやグレンチェックのジレなど、いわゆるトラディショナルな要素を入れてきっちり感を出した、大人のプレッピースタイルです。全身をトラッドなアイテムで固めすぎると渋くなり過ぎてしまうので、靴下やネクタイを明るい色のものにしてポイント付けしても良いかもしれません」
「プレッピースタイルの場合、パンツの裾はくるぶしから少し上が◎。ロールアップももちろんアリです。シューズは色味がカジュアルなローファーを。パッと見はキレイめなのに、スニーカーのような軽さで履き心地が良さそう。軽いからバッグの中に入れておいて、必要なときに履き替えるのもいいかも(笑)。ステッチが白じゃないので、高見えしますよね」
「全身をかっちり固めてしまうよりは、手持ちのアイテムに紺ブレやジレといったプレッピー感のあるアイテムを何か1点取り入れればOK。また、大人が柄物を着こなすときは、グレンチェックなどラインの細いものを選ぶとアメリカンスクール感が出過ぎず、品良く着こなせると思います」
セットアップ×本革ローファーでつくる、2019年版キレイめスタイル
ジャケット/エトネ
シャツ/THE DUFFER
カーディガン/FOREVER21
パンツ/エトネ
シューズ/スペリー
ネクタイ/ユニバーサルランゲージ
メガネ/EYEVAN 7285
時計/Daniel Wellington
ソックス/tabio MEN
この春トレンドのくすんだ砂漠カラーのカーキセットアップに、上質な本革のペニーローファーを合わせた、2019年版のプレッピースタイル。
「いわゆる定番のスタイルに、カーキ×カジュアルな素材のセットアップで今っぽさをプラスしました。プレッピーには、トラディショナル感がマスト。ただし、キレイすぎるとイギリス紳士っぽくなってしまうので、かしこまり過ぎないバランス感がポイントです」
「足元には、素敵な焦げ茶のペニーローファーを合わせました。ブラックだと重すぎるけど、このくらいの色味だと大人っぽいし使いやすいですよね。正装はもちろん、崩したあとにキレイめの靴を足して締める、っていう意味でもすごく使いやすい1足だと思います」
「中に白シャツを合わせると正装になってしまいがちなので、プレッピー感満点のギンガムチェックを。全体を見るとかっちりして見えるので、ボタンをひとつ開けるだけでも抜け感が出せます。たとえば、白いTシャツに変えても違った雰囲気を楽しめますよ」
清潔感◎なポロシャツ×デッキシューズで、余裕のある大人の着こなしに
デニムジャケット/esgrey
ポロシャツ/THE DUFFER
パンツ/SETTO
シューズ/スペリー
ソックス/tabio MEN
メガネ/EYEVAN
時計/Ice-Watch
ボタンダウンシャツよりもラフな印象のポロシャツをメインに、カジュアルダウンしたスポーティなプレッピースタイル。
「ポロシャツにチノパンで、肩の力の抜けたプレッピースタイルに仕上げました。ネイビーやベーシックなチノに靴下などで色を入れるだけで、今っぽいスタイルが出来上がります。シャツよりもカジュアルでちゃんと清潔感もあるポロシャツは、1枚持っておくと便利ですよ」
「足元には、重厚感のあるレザーデッキシューズを。プレッピースタイルにもぴったりだし、シンプルにシャツとハーフパンツとかでも素敵ですよね。ベーシックな服を着ていても主張のある靴だとポイント付けできるので、1足持っていれば少しこなれて見える靴だと思います」
「ポロシャツの襟元のラインも細いものを。太いラインやワッペン、首回りが大きく開いているものなどは幼い印象になってしまうので、アイテムを選ぶときは意識してみるといいと思います」
スペリー トップサイダー A/O 2-EYE (W) オーセンティックオリジナル 2アイレット ワイド 0195115 (W) CLASSIC BROWN
機能性とデザイン性の高さを誇るスペリートップサイダー
世界初のデッキシューズブランドとして1935年アメリカで誕生した『スペリートップサイダー(Sperry Top-Sider)』。創業者のポール・A・スペリーは、水に濡れても滑りにくい波状の溝入りアウトソールを開発したことでも知られています。デッキシューズやローファーはもちろん、スニーカーやサンダルといったカジュアルラインまで幅広く展開し、機能性とデザイン性の高さに定評のあるブランドとして長く愛されています。
「プレッピーの魅力は、清潔感。男性のプレッピースタイルは、隣にいて自慢できるしこちらも背筋が伸びますよね。TPOに合わせてファッションを着こなせる人って素敵だと思います」と坂野さん。この春夏は、上質なシューズと一緒に大人のプレッピースタイルに挑戦してみては?
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by 大石隼土
model 橋本望(FOLIO)