メレル担当者の偏愛スニーカー『JUNGLE MOC』『JUNGLE MOC 2.0』『HUT MOC』
“餅は餅屋”という言葉があるように、餅屋のついた餅がいちばんうまい。つまり、その道のプロがやっぱり1番というシーンは、世の中にたくさんあります。じゃあ、『メレル(MERRELL)』のスニーカーの話は誰に聞こう……。ということで、今回は、メレルの田中祐介さんが登場。お気に入りスニーカーを語ってもらいました。メレルに詳しいプロが気になっているラインナップは?
メレル担当者の偏愛スニーカーその1:JUNGLE MOC
90年代前半に(学生だった自分が)衝撃を受けたのがジャングル モック<JUNGLE MOC>。モックシューズの火付け役と称されるナイキのエア モックと共にファッションに精通した諸先輩方が格好良く履きこなしていました。
これほどシンプルなデザインで独自性、独創性に溢れたシューズは他になく、正に今空前のブームとなっていますが、当時(日常にアウトドア要素を取り込むという)“アウトドア ライフスタイル”という新たなジャンルを開拓したアイテムといっても過言ではない(と信じています)。
現在は“履きやすさ・コンフォート”という言葉で表現されることが多く、事実それこそがこのシューズの真骨頂。“スリップオン”というシューズ構造が生み出す快適さや利便性を改めて認識させてくれます。一度履いたらヤミツキになるシューズとして姿かたちを一切変えずに、20年もの間ブランドの代名詞として愛されています。
20年前に商品開発会議で“偶発的に”発案されて商品化されたというバックグラウンドでありながら、どんなトレンドが起ころうとも屈せずに前線に立ち続けるジャングル モックは、更なる次の10年も変わらず大事にしていきたい、“みんなのためのシューズ”だと思います。
メレル担当者の偏愛スニーカーその2:JUNGLE MOC 2.0
ジャングル モックは唯一無二のシューズですが、誕生から20年を迎えたタイミングで、共に併走できる第二世代がベールを脱ぎました。ジャングル モック 2.0<JUNGLE MOC 2.0>です。
これまでのアイコニックでポッテリかわいいイメージを持ったフォルムから、木型そのものが一新され、現代的でスタイリッシュなジャングル モック 2.0が誕生し、そのデザインやスペックも第2世代に相応しい仕上がりに。
何といっても20年越しのvibramソール初採用で、優れたグリップ力や耐久性の向上などスペックアップもさることながら、靴の両サイドを巻き上げるように張られた網目状デザインのアウトソールも斬新でクール。
また、かかとの部の構造がオリジナルモデルより背が高くなっており、履くときに指をかける“プルタブ”の採用がなくなったものの、足を入れたときに“かかとが滑り落ちる”ような(ただし脱げ難い)構造になっており、更なる利便性が追求されています。
そのスマートなデザインにより、細身シルエットのビジカジスタイリングの足元から、ラフなカジュアルスタイリングまで、全方位に順応する最新ジャングル モックは、正に現代版ジャングル モック。
特に、仕事に家庭に子育てに忙しいヤングファミリー層のパパママには、アウトドアライフスタイルの新定番シューズとして是非提案したいです。
メレル担当者の偏愛スニーカーその3:HUT MOC
“モックシューズといえばメレル”と改めて再認識させてくれる、メレルらしさがたっぷり詰まった最新モックシューズがハット モック<HUT MOC>。
まず、そのカラーバリエーション。ベーシックファースト、モノクロスタイリングが重宝される時代にこれだけカラフルなアイテムを揃えても、なぜか「メレルらしい」という風に受け止めてもらえる、そのバリエーションが魅力的(そしてそれぞれ履いてみると意外と派手過ぎない)。
また、アイコニックな商品デザインも。スタイリングに落とし込んでも存在感を出しながら違和感なく溶け込んでくれるのだが、商品単体でみても、何故か欲しくなる、愛くるしい(ユルかわな)キャラクター要素を発揮しています。
さらには、履き心地にも注目。EVAのワンピースアウトソールがクッション性を十二分に発揮し、コラプスヒール(折りたたみ式のかかと)を採用した2WAY構造。かかとを立ててもたたんでも、そのフット感に優れ足にピタッと合う感じが素晴らしい。
ファッション要素としてのタウンユースから実用要素のキャンプユース、さらには寒い時期のルームシューズなどとしても活用でき、現代人にとって重要なキーワード「楽ちん」を体現してくれています。