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実際のウォーキングイベントがモデル!?本屋大賞受賞作品『夜のピクニック』から読み解くウォーキングの魅力

2019.11.26

ゲームアプリ『ドラクエウォーク』がヒットしたり、カラーランやバブルランなどのフォトジェニックなランイベントが開催されたりと、近年ウォーキングの楽しみ方も様々になってきました。今回は、高校の“歩行祭”をモデルに描かれた小説『夜のピクニック』(新潮社)から、ウォーキングの魅力を読み解きます。

1. 第2回本屋大賞受賞、『夜のピクニック』は、実際のウォーキングイベントがモデル?

2004年に刊行され、第2回本屋大賞を受賞したことでも話題になった『夜のピクニック』。高校生が夜通し、計80キロを歩き通すイベント“歩行祭”を舞台に、高校生たちの人間関係や青春を描いた作品です。

それまでホラー作品が多かった恩田さんにとって、『夜のピクニック』はターニングポイントとも言える作品。実は茨城県立水戸第一高等学校で実際に行われている伝統行事“歩く会”がモデルとなっており、水戸第一高等学校は著者・恩田陸さんの出身校なんです。

「自分も経験した歩く会のことを書き残したい」という恩田さんの想いから生まれた作品『夜のピクニック』。夜通し歩く極限状態の中で、登場人物1人1人の想いや秘密が見えてきます。

2. 仲間とただ歩く、特別な一日。作品から読み解くウォーキングの魅力

主人公たちにとっては高校最後のイベント。夜通し歩くという非日常感の中で生まれる主人公たちの様々な感情の揺れ動きが、繊細に描かれています。

恩田さんご自身、“歩く会”では友達と普段はできない会話をしたのだとか。ただひたすら歩く、というシンプルな行事ながら、今なおOBOGの協力も多いという“歩く会”。そこにはたくさんの魅力がありそうです。

みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。

(恩田陸『夜のピクニック』、新潮社、2004年、31ページ)

おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない。おまえ、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う。

(恩田陸『夜のピクニック』、新潮社、2004年、344ページ)

普段多くの時間を共有しているからこそ、なかなか改まって言えないことも多いもの。歩いている疲労感に任せて、夜のしんとした雰囲気に任せて、向き合わずお互い前を見て歩いている状態に任せて。“歩行祭”というイベントにある様々な要素が重なり、「今だからこそ言いたいこと」が言えるのかもしれません。

3. さあ、ウォーキングに出かけよう

大人になるとなかなか友人や家族とゆっくり話す時間を取りにくいですよね。そんな時こそ、日常では言えない想いを話せるランイベントに参加したり、ウォーキングに出かけてみたりしてはいかがでしょうか。

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