“クツセッケン”を使った白スニーカーの手入れ方法〈スウェード素材〉を専門家に聞く
春夏ファッションをさわやかにまとめてくれる白スニーカー。暖かくなるこの季節に白スニーカーを履くと、気分も晴れやかになりますよね。とはいえ、白スニーカーといえば、汚れが目立つということで、どうしても敬遠してしまう……という人も多いのではないでしょうか。
そこで、白スニーカーの気になる汚れをケアする方法について、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに、徹底取材。スニーカーの素材別やケア方法別に、いろいろとお話を伺いました。
今回は、“スウェード素材” の白スニーカーのケア方法<クツセッケン編>についてご紹介します。
白スニーカーの手入れに!頼りになる“クツセッケン”
シューズが新しいうちは、消しゴムタイプのクリーナーやブラシで汚れが取れることも多いですが、履き込んでいくうちに汚れが染み込んできた……なんてことも。酷く汚れてしまった場合や、長年履いている白スニーカーの汚れが気になる場合にオススメできるケアが、靴用の液体クリーナーを使うことです。
こちらは、クリーナー・ブラシ・クロスがセットになっている便利なアイテム。スウェード素材にはもちろん、レザー、合成皮革、ヌバック、キャンバス、ナイロン、メッシュ、ゴムのソール部分などに使用が可能です。
強くこすると素材を痛めてしまう場合があるので、強くこすりすぎないように使用しましょう。
白スニーカーの手入れSTEP 1:クツセッケンをブラシにつけて、全体をブラッシング
直接ブラシにクツセッケンをつけると適量が分かりづらいため、クツセッケンを使う際にはまず、違う器などにクリーナーを適量取り出すことをオススメします。そこにブラシを浸しつつ使っていくと、液量の調整がしやすいのでオススメです。その際、まずブラシを水につけてから、クリーナーに浸すようにしましょう。こうすることで、ブラシにクリーナーがなじみやすくなります。
クリーナーのついたブラシで、靴の全体をこすっていきます。このとき、汚れている部分だけをこすってしまうと、乾いたときにムラになる可能性もあります。とくに白スニーカーはムラが目立ちやすいため注意が必要です。汚れた部分を中心にしつつも、全体にブラッシングしていきましょう。
“洗う”といっても、バシャバシャと洗うのではなく、ブラッシングして汚れをかき出すイメージです。よくスニーカーを洗うときに水に浸けるという人がいますが、それは厳禁。中のクッションソールなどに紙のような素材を使っていることも多く、浸して濡れてしまうことで乾きづらく、劣化の原因となってしまいます。
白スニーカーの手入れSTEP 2:汚れが落ちたら、乾いた布で拭き取る
汚れが落ちたら、乾いた布で拭き取ります。汚れが落ちない場合は、STEP 1を繰り返し行いましょう。
乾いた布に汚れが吸着し、スニーカー自体の汚れがキレイに。これを何度か繰り返したら、通気のいい場所で、自然乾燥します。
こちらが、トップ画像で汚れていたスニーカー。こんなにピカピカになってしまうんです!
スウェード素材といえば、なんとなく汚れがつきやすそうなイメージを持っているという人も多いのではないでしょうか。確かに線維がむき出しになっているという意味では汚れが付着しやすいのですが、これはキャンバス素材にも同じことが言えます。
また、スウェード素材はケアが大変そう……というお声もよく聞かれますが、実はそんなことはないのです。スウェードは、防水スプレーの効果が一番出やすい素材でもあります。そういった意味では、レザー素材よりも汚れづらいとも言えます。
防水スプレーさえしっかりしておけば、スウェードの靴でお子様と公園に行っても多少の汚れなら、大丈夫。ただし家に帰ってから、必ずブラッシングでのケアを忘れずにしてくださいね。
次回の記事では、“キャンバス素材”の白スニーカーのケア方法についてご紹介します。