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専門家に聞く! 梅雨時期に革靴を気持ちよく履く、簡単メンテナンス

2020.06.22

梅雨の季節は、靴の湿気が気になったり、はたまたカビが生えてしまうのでは?と、いろいろと気になることが増えてきます。特に革靴はムレそうだけど、どのようにケアすれば良いのか分からない……という人も多いはず。適切なメンテナンスで、梅雨も気持ちよく愛用の靴を履きたいものですよね。

そこで今回は、梅雨時期の革靴の気になる汚れをケアする方法について、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに聞きました。ジメジメ梅雨時期でも、気持ちよく革靴を履けるケアのヒントや、革靴メンテナンスの便利グッズについてご紹介します。

梅雨の革靴ケアSTEP 1:いつもよりこまめに“防水スプレー”を

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靴にとっての大敵は、“濡れること”です。雨が多い梅雨時期は靴が濡れやすく、いつも以上に防水スプレーでこまめにケアしたいものです。

気をつけたいのは、出かけにシュッとスプレーするのではあまり効果がないということ。防水スプレーは完全に結晶ができないと撥水効果がでないので、かけたあとにしばらく時間をおくことが大切です。

ケアのタイミングとしては、帰宅して乾拭きしたあとがベター。つい忘れてしまう……という人も多いと思うので、靴の横にスプレーを置いておくのも一つの手です。スプレーするときは室内ではなく、手に持った状態で屋外で行いましょう。手についてしまっても、すぐに流水で洗い流せば問題ありません。

例えば、帰宅したら革靴を脱いでサンダルに履き替え、ドアの外でシュッとひと吹き。そんな習慣づけをするだけで、劇的に靴の中が快適になります。

梅雨の革靴ケアSTEP 2:帰宅したら“乾燥剤”を入れる習慣づけを

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雨でビショビショになり、靴の内側まで濡れてしまった……という場合は、急遽メンテナンスが必要! 靴の中にクシャクシャに丸めた新聞紙(もしくはティッシュなど)を詰めて30分くらい放置し、靴のなかの水分を新聞紙に吸わせましょう。ある程度水分を吸い取ることができたら、次に使いたいのが靴用の乾燥剤です。

こちらの『ほしものびより』は、靴の内側を乾燥させるだけでなく抗菌防臭加工によりイヤなニオイを吸い取ってくれます。しかも、型くずれを防いでくれる役割も。水分を吸い取る効力が弱くなったら、天日干しすることで吸水力が復元し、繰り返し使用できます。

梅雨の革靴ケアSTEP 3:見落としがちな靴底も通気するアイデア

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靴を脱いだらすぐに靴箱にしまうという人も多いかと思いますが、実はこれ、あまりオススメできません。密閉された空間は、湿気やカビの原因になります。靴にとっては風通しの良いところのほうが適しているため、脱いだばかりの靴は通気性の良いところに置いておきましょう。

また、雨に濡れると内側だけでなく、靴底も濡れているもの。写真のように、靴底にボールペンのようなものを置いて浮かせておくだけで通気性が良くなり、靴全体の乾きが早くなります。

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梅雨時期のメンテナンス方法のカギは、乾燥剤です。靴の内側は、目に見えない菌がいっぱい。水分が多くなると、いつもより多く繁殖します。帰宅したら、消臭スプレーをシュッ。乾いたら、乾燥剤を靴の内側にイン。雨の多い梅雨時期は、これを毎日行うようにしましょう。カビ予防にもなります。

革靴をより長く大切に履くための便利アイテム

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革靴を大切に履くためのグッズとしてオススメなのが、靴底用の滑り止めステッカー。雨で滑りやすくなる梅雨の季節にも便利です。こちらのアイテムは、耐久性やグリップ力に定評のある『Vibram(ビブラム)』社のゴムを使用した靴底の保護・滑り止めシート。厚さ1mmと薄型なので、靴底が高くなった感じもなく自然な履き心地です。かかとのすり減りの防止にもなります。

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シューズの補修材、シューグー。強力な接着力で、つま先のはがれ、靴底の滑り止め、すり減ったかかとなどの補修が簡単に行えます。

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ただし、キレイな状態でセルフ補修をするのは、なかなか難しいものです。長く履きたい革靴だからこそ、失敗はしたくないもの。これらのアイテムで応急処置をしつつ、大きなキズなどの場合は、修理に出すのをオススメします。

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