子供の足が臭い! においの原因とすぐできる対策は?
帰宅後の子供の足や靴が臭いと感じることはありませんか? 大人顔負けのにおい…と悩むご家庭も少なくありません。においは汗と密接な関係があり、特に汗をかく季節はにおいやすくなるのでしっかり対策しておきましょう。
子供の足が臭くなる原因
子供と接していても普段はにおいが気にならないのに、靴を脱ぐと靴や足が臭い…。子供の足はどうして臭くなりやすいのでしょうか?
(1) 足がにおう原因は雑菌が増殖するため
皮膚にはもともと住みついている常在細菌がいて、皮脂や角質に汗が混ざったものを栄養源として増殖します。そのときに発生するにおい物質が汗のにおいです。体から出る汗は全身同じ成分ですが、個々の持つ汗腺(汗を分泌するところ)の量や汗をかいた後の環境などによって、においの強さに違いを感じます。
足の裏には背中や胸に比べて5~10倍の汗腺があると言われ、体の中でも汗が出やすい部位。また、足の裏は角質が厚く、菌にとって繁殖しやすい環境のため、他の部位よりもにおいやすくなるのです。さらに、靴内は通気性が悪いため、蒸れることでより一層においやすくなります。
(2)子供は汗の量が多い
汗腺は子供の頃に作られ、大人になっても増えることはないと言われています。つまり、同一人物の子供の頃と、大人になってからの汗腺の数は変わらないということ。ただし、子供は体が小さいため表面積が小さく、汗腺が密集するため、表面積に対しての発汗量が多くなるというわけです。
子供の足のにおいが気になるときの対処法
子供の足のにおいが気になるとき、おすすめの対処法や予防法をご紹介します。
対策(1) 足を洗う
においの元は常在菌なので、菌が増殖しないように足を洗い流しましょう。洗ったら、靴下は洗濯済みの清潔なものに履き替えて。
遊びから帰った後など、子供の足が臭いと感じるときは、水やぬるま湯で洗えばOK。常在菌は肌を健やかに保つために必要な菌なので、落としすぎないように石鹸で洗うのは入浴のときだけにしましょう。足を洗うときは、指や爪の間の汚れも落とすように丁寧に洗って。
対策(2) 靴は1日以上休息させる
毎日同じ靴を履き続けると、においが蓄積されていきます。靴は2足以上用意し、ローテーションして同じ靴を連日履かないようにするのがベター。履いた靴は使用後に風通しの良い場所で干し、中の蒸れを乾かしてから靴箱に入れると良いでしょう。
対策(3) 消臭効果のあるアイテムを取り入れる
靴を脱いだら、消臭効果のあるアイテムを活用してにおいを抑えるのも手。
消臭アイテム①消臭・除菌効果のあるインソール(中敷)
インソールは足裏の汗を吸収するので、消臭・除菌効果のあるものを入れるのがおすすめ。靴を洗うときは毎回インソールを外し、インソールも裏表をしっかり洗って乾かすことが大切です。
消臭アイテム②10円玉を入れる
10円玉から発生する銅イオンには殺菌作用があり、菌の増殖抑制効果が期待できます。靴を脱いだときに10円玉を1~2枚ずつ入れるだけなので試しやすいですね。
消臭アイテム③重曹を使う
掃除などに使われる重曹には消臭・吸湿作用があるので、靴の消臭対策にもってこい。綿など通気性のある布やお茶用の不織布のパックなどに適量を包み、靴の中に入れておきます。2ヶ月ほどで消臭効果が持続するといわれています。
消臭アイテム④乾燥させたコーヒーの残りカスを入れる
ドリップコーヒーを作った後に出る残りカスには、消臭効果のある活性炭と似た性質があります。コーヒーカスをタッパーなどに入れて広げ、乾燥させたら、重曹と同様に通気性のある布やお茶用の不織布のパックなどに適量を包んで靴の中に入れておきます。
消臭アイテム⑤ミョウバン水スプレーを活用
雑菌の繁殖を抑えるミョウバン50g程度を水1.5lほどで薄めてスプレーにし、靴に吹きかけます。スプレーした後はしっかり乾かしてから履きましょう。ミョウバンはスーパーの漬物コーナーや調味料コーナー、乾物コーナーなどに置いてあることが多いです。食品添加物や野菜のアク抜きなどに使われるので、肌に優しく、子供のものにも使いやすいのがうれしいところ。
対策(4) こまめにつけおき洗いをする
靴は1回履くだけでも雑菌が繁殖し、臭くなりやすい状態に。見た目が汚れていなくても、最低1週間に1回はきれいに洗って清潔な状態を保ちましょう。中の汚れもしっかり落とせるように、靴専用洗剤や重曹、オキシクリーンなどにつけおきしてから洗うと、よりきれいになります。
対策(5) 蒸れにくい靴にする
子供の靴は、蒸れにくいものを選びましょう。皮や合皮素材のものは蒸れやすく重い場合が多いので、日常使いには適しません。おすすめは、通気性が良いメッシュ素材。生地がやわらかく軽いので、子供も動きやすいです。
汗をかいた後に臭いが出るのは自然なことなので、あまり神経質にならなくてOK。臭いが気になるときは足を水で洗って清潔に保ち、あわせて靴を見直すなどの対策で様子をみてみましょう。