子供の靴は、適切なサイズを選ぼう! 選び方のポイントとサイズの測り方
子供の足は形成段階のため、靴選びはとても大切です。色やデザインでセレクトしてしまいがちですが、きちんとサイズを測り、今の足に合ったものを選ぶようにしましょう。そこで、子供の靴を選ぶときのポイントを紹介します。
子どもの靴は適切なサイズを選ぼう
子供の成長スピードはとても速いため、子供の靴を購入するときはつい大きめのサイズを選んでしまう……という方も多いのではないでしょうか。しかし、子供の靴を選ぶときは、以下のような点からサイズ選びが重要です。
足に合わせてこまめにサイズチェンジを
足の骨は成長過程で少しずつカルシウムが蓄積され、形成されていきます。子供の足は骨の形成が未完成で、まだやわらかい軟骨状態。また、筋肉も未発達なので足幅も広いのが特徴です。特に3歳半頃までは発達スピードが速く、半年で10mm近く大きくなることも。
足は18歳頃までは毎日成長すると言われています。そのため、こまめに計測をし、足の成長に合わせた靴選びが必要です。合わない靴を履いていると地面を蹴りにくくなり、動きにくく運動量が減ったり、外反母趾や扁平足になったり、膝や腰、内臓の働きにも影響を及ぼしたりと、体の発達を妨げる原因にもなります。
子供の足の成長は個人差が大きい
足全体のサイズはもちろんのこと、甲の幅や足指の長さ、土踏まずの形など、足の発達速度や形状には個人差があります。子供のサイズを測ったうえでサイズ表を参考に靴を選び、実際に試着して足の形状に合うかどうかを確認してから購入すると安心です。
子供は発育が早いが、適切なサイズを選んで
子供の成長スピードは早く、サイズアウトになるのもあっという間です。しかし、健やかな成長のためには、常に適切なサイズの靴を履いていることがベスト。3~4ヶ月を目安に計測し、適切なサイズの靴を履くようにしましょう。
子供靴の選び方のポイント
サイズと合わせて、選ぶ靴の形状も足の成長に大きな影響を与えます。以下のポイントを押さえた靴を選ぶのがオススメです。
理想の靴の4大条件
以下、4つのポイントをクリアした靴が、子供の足に良いといわれています。
ポイント1:つま先部分が広く、足指が自由に動く
靴を履いた状態で足指を自由に動かせるかどうか確認します。動かせないほどピッタリで余裕がない状態だと実際に歩いたときに動きにくく、筋肉の発達を妨げてしまう可能性も。
ポイント2:かかと周りがしっかりしている
足が靴の中で動いてしまうと重心が不安定になりやすく、歩行が安定しません。かかと部分がかたくしっかりしていて、足が動かないように固定してくれる靴がオススメです。履いたときにかかとがぶかぶかだったり、靴のかかと部分をおさえたまま足のかかとを上げると脱げてしまったりするものは避けましょう。
ポイント3:靴底がやわらかく曲がるもの
子供はかかとから着地し、つま先で蹴るようにして歩行します。靴底がかたいと歩きにくいので、靴底はやわらかくしなるものを選びましょう。さらに、つま先が適度にそり上がっている形状の靴だと、より歩行しやすいです。また、できるだけ軽量の靴を選ぶと動きやすく疲れにくいです。
ポイント4:ベルト付きで甲をしっかり締められるもの
足と靴の密着度を高めると甲がしっかり支えられて安定し、歩行しやすくなります。靴は調整しやすいように、ベルト付きのものが◎。小さな子でもワンタッチで調整しやすいマジックテープタイプのベルトがオススメです。1人で紐が結べるようになったら、紐付きのものでも良いでしょう。
子供の足のサイズの測り方と靴の合わせ方
実際に靴を選ぶときのポイントを紹介します。
足のサイズを測る
さまざまなメーカーやショップからダウンロードできる足用の計測用紙(PDF)が出ています。プリンターがある方はそれを活用して計測すると良いでしょう。
プリンターがない場合は、紙、ペン、三角定規を用意し、以下の方法で計測してみてください。
(1) 子供の足より大きい紙を敷き、直角ができるように十字に直線を引く
紙に直角に交わる線を引きます。線は足より大きくなるように引きましょう。
(2) 縦線に合わせて足を置き、かかとの出っ張りを十字の中心に合わせる
かかとの出っ張りを線の交わっているところにのせて立ち、人差し指の先端を縦線に合わせます。
(3) 縦線上に、足指の一番長いところに印をつける
三角定規の直角部分を縦線に置き、一番出ている指に定規が当たるように合わせます。縦線と三角定規が交わったところに印をつけます。
(4) 親指の付け根と小指の付け根の出っ張りに印をつけ、線を引く
親指の関節部分の一番出ているところと、小指の関節で一番出ているところを通るように、ぐるりとメジャーを巻いて足囲を計ります。
サイズを計測できない場合は、以下のサイズ表を目安にしましょう。
フィッティングの仕方
実際に靴を履いてみたときにチェックするポイントを紹介します。
(1) 靴を履き、かかとをぴったり合わせる
靴を履いたらかかとを床に軽くトントンと打ちつけて靴に合わせ、ベルトを止めます。
(2) つま先をチェック
つま先に0.5~1cm余裕があるかどうかをチェックします。足は歩いているときに靴の中で前後に動くので、つま先に余裕がないと靴の先につま先がぶつかってしまいます。反対につま先に余裕がありすぎると足がふらついて重心がぶれて転びやすくなったり、足を固定しようとして足指が変形してしまったりすることも。
靴の上から押してもつま先の余裕が分かりにくい場合は、靴の中敷を取り出してチェックを。取り出した中敷にかかとを合わせて立ち、つま先部分に適切な余裕があるかどうかをチェックします。
(3)足の甲の幅を確認する
同じサイズでも、靴によっては甲の幅に差があるため、子供の足幅に合っているか確認を忘れずに。座っているときと立っているときではサイズ感に差が出ることが多いので、立ち座り両方の姿勢でフィット感をチェックします。
(4) 歩いてみる
両足履いてみて、実際に数歩歩いて動きをチェックします。サイズが合わないと、歩いたときに足がズレたり、歩き方が不自然になったりします。
つま先の余裕が0.5cmをきったら買い替えを
子供靴の買い替えの目安は、つま先の余裕が0.5cmを切ったとき。3~4ヶ月を目安に計測してサイズを見直し、購入前には履いてみましょう。