アディダス『スピリテイン 2000 GTX』の物語【ゴアテックス担当者がシューズを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『アディダス(adidas)』のスピリテイン 2000 GTX<SPIRITAIN 2000 GTX>です。
GORE-TEXブランドマーケティングの平井康博さんが、GORE-TEX(ゴアテックス)ファブリクス搭載でどんな天気も味方にするアディダスのランニングシューズについて語ってくれました。
日本ゴア社 GORE-TEXブランドマーケティング
平井康博さん
ゴアテックスファブリクス搭載のカジュアルランニングシューズ
――アディダスの『スピリテイン 2000 GTX』はどんなシューズですか?
アディダスさんからは、テレックス<TERREX>というアウトドア向けのシリーズを中心にGORE-TEX フットウェアを展開されてきましたが、今回はランニングカテゴリーより、GORE-TEX ファブリクスを採用したスピリテイン 2000のスペシャルモデルが発売されました。
“2000”とあるように、2000年代から長きに渡りアディダスのランニングシューズを支えてきたテクノロジーを踏襲し、当時を知る人にとってはどことなく懐かしい、若い世代の方にはちょっとクラシックさがかわいらしく感じられる、そんな雰囲気をもったGORE-TEX ファブリクス採用のカジュアルランニングシューズです。
“どんな天気も味方”な万能シューズ
――シューズの構造について、詳しく教えてください。
アッパーにメッシュをたくさん使用した、軽快なランニングシューズといった見た目ですが、安心してください。“GORE-TEXファブリクス”入ってます。水は通さず、水蒸気を逃がす高機能素材であるGORE-TEX ファブリクスが足を包みこむように靴の内部に搭載されています。
雨や水溜まりからの浸水を防ぎ、汗のムレも常に放出するため“どんな天気も味方”になる万能なシューズなんです。アッパーのメッシュは撥水加工がされているので、水を吸い上げにくく、表面をドライに保ちます。たとえアッパーが濡れてしまっても、中のGORE-TEXファブリクスが水を防いでくれます。
タウンユースはもちろん、キャンプなどアウトドアのアクティブなシーンでも活躍します。アウトドアスタイルのコーディネートにも取り入れやすいカラー展開も魅力的ですね。
定評のあるテクノロジーが満載
――個人的にオススメしたいポイントを教えてください。
アディダスのランニングシューズといえば、boostフォームをソールに使用したものが現在の主流でありますが、今回のスピリテイン 2000 GTXにはboost登場以前の、定番テクノロジーを結束して構成されていることがポイントです。
私も着用していたことのある一押しのテクノロジーが、ヒール部のFORMOTIONです。着地の角度や路面の状況に対応して独立したヒールユニットがわずかにスライドして衝撃を緩和、負担を軽減してくれます。
その他にも前足部には、スムーズで効率的なエネルギー活用を促す反発素材のADIPRENE+、アウトソールのねじれを防止して安定感を高める定番のトルションなど、定評のあるテクノロジーが満載です。
そして、インサイドのストラップと“GORE-TEX”のビッグロゴもアウトドアスタイルのアクセントになっていてお気に入りのポイントです! どんな天気も味方にするスピリテイン 2000 GTXで、これからの秋の行楽シーズンを楽しんでいただけたらと思います。