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ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

2023.04.14

普段から多くのシューズに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのシューズについて聞く “担当者がスニーカーを語る” シリーズは開始から約3年。これまで複数のメーカーさんより、数多くのシューズをご紹介いただきました。そこで、今までに登場したシューズの数々を、各メーカーごとにまとめてご紹介していきます。

今回は『ダナー(Danner)』の4モデルをご紹介。アメリカ、ポートワンドでワークシューズメーカーとしてスタートしたダナーの人気モデルについて、株式会社エービーシー・マートの福岡正和さんに語っていただいています。

(1)『トレイル2650 GTX』「時の流れの中で生まれた新たなシューズ」

ダナーは数多くのアウトドアシューズを生み出していますが、世界で初めてGORE-TEXファブリックスを搭載した靴を作ったメーカーとしても知られています。そんなダナーの2020年の新作として誕生したトレイル2650 GTX<TRAIL 2650 GTX>。軽量化やサポート性を追求し、GORE-TEXを使用することにより、防水性も非常に高いシューズとして人気です。トレイル2650 GTXの紹介記事は、2020年5月に掲載されました。

――『トレイル2650 GTX』は、どんなスニーカーですか?

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

世界で初めてGORE-TEXファブリックスを搭載した靴を作ったことで知られるダナーの2020年の新作になります。

名前の由来は、アメリカ西海岸にある自然遊歩道“パシフィック・クレスト・トレイル(Pacific Crest Trail)”。そこを歩く人々からインスパイアされて生まれたのが、この『トレイル2650 GTX』です。メキシコ国境からカナダ国境を縦断する全長2,650マイル(4,000km以上)にも及ぶ長い距離を、安全かつ快適に歩くために開発されました。

トレイルトレイナーというコンセプトのもと、Vibramと共同で開発したVibram 460ソールを使用。ゴム素材の配合にもこだわり、Vibramメガグリップを使用することで、濡れた路面でも滑りにくいつくりになっています。もちろん、ダナーの代名詞的なGORE-TEXファブリックス搭載のモデルです。

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――お気に入りのポイントはありますか?

見た目にも特徴的な踵部の大きなパーツがこのシューズの注目ポイントです。これはヒールカウンターと呼ばれ、一般的に硬くて曲がらない素材をヒールパーツ内部に配しているんです。

この部分が、シューズ内部の安定を保ち、ケガなどのリスクを軽減する役目を果たします。柔らかく、軽い素材を使用することで安定性を保ちつつ、履き心地を向上しています。

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――『トレイル2650 GTX』のオススメコメントをお願いします。

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従来のダナーの商品とは大きく異なりますが、商品にかける思いは、アイコンモデルであるダナー ライト<Danner Light>のそれと変わりません。時の流れの中で生まれた新たなダナー、トレイル2650 GTXを是非お試しください!

Danner

トレイル2650 GTX

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(2)『トレイル2650 メッシュ GTX』「濡れた路面でのグリップ性が高次元で実現」

ダナーのシューズ2つ目は、トレイル2650 メッシュ GTX<TRAIL 2650 MESH GTX>。1つ目にご紹介したトレイル2650 GTXのアッパーをメッシュにすることで通気性を更に高めたモデルです。こちらの紹介記事は、2021年10月に掲載されました。

――『トレイル2650 メッシュ GTX』は、どんなシューズですか?

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アメリカ西海岸を縦断するPacific Crest Trail(パシフィック・クレスト・トレイル。アメリカの3大長距離自然歩道のひとつ)。2650マイル(約4260km)にも及ぶその道程を歩く人々をイメージして開発されたのが、トレイル2650 メッシュ GTX<TRAIL2650 MESH GTX>です。

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最近では、山歩きでも一般的なスニーカーを使用する人も見受けられますが、より安全に、より快適に歩いて欲しいという思いから誕生しました。厳しい気象条件にも対応し得るGORE-TEX®を使用。またVibram®社と共同で開発したVibram® 460ソールを採用し、 そのラバー配合は様々な地形や濡れた岩場でもグリップ力を発揮するMegagripを使用しています。

――譲れないお気に入りのポイントは?

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かかと部に搭載されているEXO HEELにより、フィット感は他のシューズに比べて優れているように感じます。

かかとをしっかりホールドして歩行時のブレを減らし、疲労を軽減する役目があるヒールカウンターという硬い素材は、通常の靴には靴の内部に入っています。一方、トレイル2650 メッシュ GTXのヒールカウンターは、靴の外に取り付けられています。そうすることにより、直接的な足あたりはソフトなのですが、歩行時のブレ等は起きづらい構造になっています。デザインにおいても、ワンポイントになっているところも良いですね。

――『トレイル2650 メッシュ GTX』とのストーリーを教えてください。

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ダナーの商品といえば、やはりブーツに目が行きがちですが、このようなタイプのトレッキングシューズも非常におススメです。アウトドアでの使用はもちろんですが、日常生活でも大活躍。GORE-TEX®なので水が靴の中に入らないですし、個人的に一番ありがたい機能はその滑りにくさです。

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雨に濡れた路面や駅の構内は滑りやすいものですが、トレイル2650 メッシュ GTXのソールに使われているMEGAGRIPにより、その悩みが解消しました。雨に強い靴は様々出ていますが、更に濡れた路面でのグリップ性が高い次元で実現しているこのシューズは本当に重宝しています。

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(3)『ミズグモ スライド』「高低差と角度をつけて、足の疲労を軽減」

ダナー3つ目のシューズは、アウトドアブーツの定番ブランドとして愛されてきたダナーから生まれたスポーツサンダル、ミズグモ スライド<MIZUGUMO SLIDE>。きつく締めつけていたハイキングシューズから履きかえる事で、足を開放しリラックス効果が期待できる“アフタートレッキングサンダル”として発売されました。まるで水の上に立っているかのような快適性と、タウンユースでも活躍するデザイン性の高さが人気のサンダルです。(2021年6月公開)

――『ミズグモ スライド』は、どんなシューズですか?

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2019年に発表されたミズグモ<MIZUGUMO>は、ダナーが考える“アフタートレッキングサンダル”です。

軽さの追求など技術革新が進んでいるシューズ開発ですが、トレッキングシューズに関しては足の保護の観点から、比較的重いシューズが多いのが現状です。ミズグモは、一日酷使した足を開放し、明日のアクティビティーへの英気を養って欲しいという理念で開発が進められました。

ただ柔らかいだけでは歩きづらく、反発力が強すぎると足への過度な負荷がかかります。このクッション性と反発性を意識し、試行錯誤を繰り返すことでミズグモのメイン素材『mizugumo form』が開発されました。加えて、この素材は紫外線や気温による劣化が起こりづらい素材で、まさにアウトドアの使用にもピッタリです。

――譲れないお気に入りのポイントは?

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クッション性と反発性を重要視する以外にも、歩行しやすくするために、かかとからつま先への高低差、オフセットを15mm、つま先のトゥースプリングを30度に設定しています。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

フラットになりがちな通常のサンダルの構造と、瞬間的に違いは伝わりづらいのですが、長時間履くことで足の疲労度合いは大きく変わります。平坦なサンダルに高低差と角度をつけること、またその角度と高低差が吟味されているところは、着用すれば感じることができると思います。

――『ミズグモ スライド』とのストーリーを教えてください。

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2019年の商品発売は、まず代々木公園のイベントにて先行で行われました。ダナーとして初の試みである“アフタートレッキングサンダル”ということで、どの程度ユーザーの皆さんに受け入れられるか不安はありました。しかしふたを開けてみれば、多くのお客様からお褒めの言葉をいただけたことは強く記憶しております。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

ダナー=ブーツというイメージを持つ方が多い中での挑戦でしたので、非常に大きな手ごたえを感じました。現場では朝から晩までミズグモを着用し、お客様とお話させていただきました。この場で、この商品の機能性に関して自信を持つことが出来たのです。アウトドアはもちろんですが、現在はタウンユースで使う方も多く、多くの方に愛用頂いております。

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(4)『オレゴン ストラップ』「環境に配慮した新たなダナーの取り組み」

ダナー4つめのご紹介は、オレゴン ストラップ<OREGON STRAP>。こちらもスポーツサンダルですが、ミズグモ スライドとは用途もデザインも異なり、歩きやすく足をホールドできるベルトタイプ。ダナーの新たな取り組みとして、素材の多くがエコな素材で作られたスポーツサンダルとなっています。軽量かつクッション性に優れているので、夏場にはキャンプに街履きに大活躍のシューズです。(2022年06月公開)

――『オレゴン ストラップ』は、どんなシューズですか?

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素材の多くをエコな素材で構成したオレゴン ストラップ。ソールには、ビブラムのOREGONを採用し、軽量かつクッション性に優れています。配合は生産時に発生するスクラップを混ぜ、リサイクルに配慮した配合となっています。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

フットベッドにはキャンプマットにも使われるリサイクルEVAを用い、耐久性と履き心地の良さを考慮しています。足の全体を覆う、ウェビングテープにはエコ素材を、足に直接触れるライニングには厚手のクッションフォームを施しました。

――譲れないお気に入りのポイントは?

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

キャンプマットにも使用される素材をフットベッドに使用している点には、注目ポイントです。履き心地の良さを存分に感じていただけると思います。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

ソールやテープにリサイクル素材を使用している点は、アウトドアシューズブランドであるダナーの環境への配慮を体現しています。ダナーといえば、ダナーフィールドのようなアウトドアブーツが有名ではありますが、夏場にぴったりのカジュアルなサンダルにおいても、ダナーのこだわりが満載です。

――『オレゴン ストラップ』とのストーリーを教えてください。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

夏の定番としてサンダルを履く方々も多いため、種類も豊富にありますが、環境に配慮した製品は非常に少ないと思っております。例えばダナーのブーツであれば、ソールの張り替えが出来たり、一つの靴を長く履くことで過剰な消費をしないようにすることが出来ます。

ダナー担当者がシューズを語る。まとめ4選(トレイル2650 GTX、トレイル2650 メッシュ GTX、ミズグモ スライド、オレゴンストラップ)

オレゴン ストラップは部材にフィーチャーして環境に配慮した、新たなダナーの取り組みとなります。これまで、ダナーのシューズを履く機会がなかった方にも、オレゴン ストラップを履いてみていただけると嬉しいです!

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