メレル『ハイドロ モック キッズ』の物語【メレル担当者がスニーカーを語る】
シューズの数だけ物語がある。また、そのシューズを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのシューズに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのシューズを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『メレル(MERRELL)』の『ハイドロ モック キッズ<HYDRO MOC KIDS>』です。
マーケティング部・メレルPRの田中祐介さんが、20年以上前から作り続けられてきた“水陸両用シューズ”の、満を持して新登場したキッズモデルについて語ってくれました。
マーケティング部・メレルPR
田中祐介さん
アウトドアシューズを作り続けているメレルならではの技術
――『ハイドロ モック キッズ』はどんなシューズですか?
ハイドロ モック<Hydro Moc>は、国内では2019年に発売開始となり、主には夏の水回りで行うアウトドアアクティビティでの使用を起点に作られた水陸両用シューズです。水陸両用シューズというと、使用期間も短くかなりニッチなカテゴリーになりますが、メレルでは20年以上前のラインナップにも存在するほど、長年作り続けているアイテムです。その水陸両用シューズのなかでも一線を画すユニークな特徴をもっているのが、ハイドロ モックです。
メレルにはブランドの顔であり、唯一無二の履き心地を備えるジャングル モック<Jungle Moc>というシューズがあり、1998年の誕生から一切かたちを変えず、世界販売累計1,700万足を超える超ロングセラーアイテムとなっています。この商品は、アウトドアアクティビティ後の足をリラックスさせることを目的に作られました。“Aftersport Shoes(アフタースポーツ シューズ)”と銘打ち、新たなカテゴリーとして話題を呼び、発売早々大きなヒットを記録。今でいう“リカバリーシューズ”の先駆的アイテムと言えます。
ハイドロ モックは、シューズの起点としては前述の通り“ウォーターアクティビティ”仕様となっていますが、ここに“アフタースポーツシューズ”のコンセプトを加えたことで、水回りだけでなく脱ぎ履きが多いキャンプでの活用や、登山、トレイルランニング後のリラックスシューズ、またはルームシューズとして、どんな環境で使っても快適!といった評価を受けるようになりました。
その構造は、1ピースのEVA素材で構成されており、履いた時に少し“沈み”を感じるクッション性と、長時間履いていても疲れにくい歩行安定性を実現してくれます。その疲れにくさを更にサポートしてくれるのは、土踏まずのラインに沿って成形されたアーチサポート構造。足回り全体の優れたフィット感を実現できるのも、アウトドアシューズを長年作り続けているメレルならではの技術と言えます。
そんな愛してやまないハイドロ モックに遂に!キッズモデルが新登場ということで、我が家の子供たちに履かせることが楽しみで仕方ありません!
子供が遊んでガシガシ履いても、耐久性に問題なし!
―――ハイドロ モック キッズのお気に入りのポイントを教えてください。
大人向けのハイドロ モックが特に海外で話題となり始めたのは、コロナ禍が始まった2020年あたり。人々の暮らしが大きく変化したことで、衣服やシューズに対する考え方や、そこから生まれるトレンドも大きな転換期を迎えたタイミングであると記憶しています。
スタイルとしてカッコイイ、またはデザインとして美しい製品はトレンドメーカーとして業界をけん引し続けていますが、コロナ禍により生じた“おうち時間”や、制限された環境で過ごす中で、年代に関わらず“着用するものには快適性が大事”というニーズが多くの消費者から発信されました。
特にメレルのUK(英国)チームによる、“アーバンアウトドア” や “ゴープコア”といったトレンドをメレルのブランドアイデンティティと重ね合わせて始動したプロジェクト「MERRELL 1TRL(メレル ワンティーアールエル)」が火付け役で、ハイドロ モックの存在感や製品価値が一気に高まり、SNS上で”バズ”が生じました。これに呼応するように、国内のトレンドセッターや業界のスタイリストさん、バイヤーさんも次々とファッションに取り入れたことで、日本でもハイドロ モックのポジションが確立されていきました。
私自身もハイドロ モックのヘビーユーザーであり、春夏秋(一部を極寒期を除いた)冬と一年中履くシューズとして愛用しています。ハイドロ モックは素足で履くより“ソックス合わせ”が楽しいシューズでもあり、アッパーに開く無数の穴からソックスのカラーが見えることで、その日その日の印象が全く違うものになります。冬は厚手のソックスだったり、パフォーマンス性の高いソックスを探してみたり、という時間も楽しみの一部となっています。
また、ボテッとして歪な形状が、実はノーカラーのリラックススーツやモードなスタイルにもマッチし、特にワイドパンツがシューズに被った際の横からのシルエットは最高にカッコいいし、カワイイです。夏になると毎週のように行く海キャンプでも活躍するでしょう。子供たちが思いっきり遊んでガシガシ履いても耐久性に問題なし!という一面も、このシューズを信用して履き続けているポイントと言えます。
子供たちにも安心して勧められる一足
――『ハイドロ モック キッズ』のおススメポイントを教えてください。
お子様のいるご家庭ならば多くの方が感じていることかと思いますが、子供の足は常に成長をしているからこそ、靴の悩みは永遠の課題であり、ベストシューズに出会うのに苦労します。
それでいて、子供たちはガシガシ履くので、すぐに買い替えが必要となることも多々。そして、最も大事なのは、履き心地や着脱のし易さを含め、子供たちが本当に履きやすい!と心から感じられるシューズであることです。
ハイドロ モックは自分が長らく履き続けているからこそ、子供たちにも安心して勧められる一足です。(子供たちに冬履かせることはありませんが笑)、春先からソックス合わせの着用で大人と一緒にスタイルを楽しんだり、真夏は家族みんなでキャンプから沢遊び、海遊びまで重宝出来、万能性を発揮してくれることは間違ありません!フィット感の高さにより、沢などで靴が流されてしまう心配もありません。
それでいて、何より価格もリーズナブルなので、1色と言わず我が家は3人x2色ずつ、シックなブラックやホワイトを街履き用として、パープルやイエロー、ブルー系をアウトドアアクティビティ用として備える予定です!アダルト向けのハイドロ モックも、多数カラーを揃えて発売となるので、ペアルックで使ってみても楽しさ倍増です!
子供たちにもカッコよくてカワイイスタイリングをさせたい!と思う親心をくすぐる、この夏ビッグヒット間違いなしのハイドロ モック キッズ。是非多くのお子様に履いて頂ければ幸いです!