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それぞれのシーンで活躍する女性が集うバスケコミュニティ「Goddess Basketball Club」のオンとオフに密着。 #02 トータルビューティトレーナー MIKI

2025.03.13

会社員、バリスタ、モデル、パーソナルトレーナーにヘアメイクなど…年齢や職業も異なる人が集う女性限定のバスケットボールクラブ「Goddess Basketball Club」(Instagram)。“全国制覇”を掲げるようなストイックなチームではなく、それぞれのファッションスタイルで自由にバスケをプレーするコミュニティです。今回はその一員でもあるトータルビューティトレーナーのMIKIさんの一日に密着。オンとオフを全力で楽しむ姿を追いかけます。

それぞれのシーンで活躍する女性が集うバスケコミュニティ「Goddess Basketball Club」のオンとオフに密着。 #02 トータルビューティトレーナー MIKI

MIKIさん
パーソナルトレーナー、ピラティスインストラクター、エステティシャンなど、トータルで美容をサポートする人気トレーナー。現在は国内だけでなく、シンガポール、マレーシア、ハワイ、香港などの海外の顧客にもリモートレッスンを行う。中学から二十歳までバスケを続け、高校時代には“エースキラー”としてディフェンスの腕を磨いていた。
Instagram

コンプレックスを克服するために始めたバスケ

それぞれのシーンで活躍する女性が集うバスケコミュニティ「Goddess Basketball Club」のオンとオフに密着。 #02 トータルビューティトレーナー MIKI

――現在はパーソナルトレーナーとして数多くの著名人やモデルなどのトレーニングをサポートするMIKIさんですが、昔から運動神経が良かったんですか?

いえ、全然良くなくて、小学生の頃は学校で一番足が遅いくらい運動神経が悪かったです。それを克服したくて、スポーツクラブに入ったり、高学年になってからダンスを習い始めたんですが、それでも足はすごく遅かったです。

――意外ですね。

運動神経が悪いのがすごく悔しくて、中学でバスケを始めました。バスケって体力やスピードだけじゃなく、全般的に鍛えられるスポーツじゃないですか。通っていた中学のバスケ部が関東大会にも出場するくらい強かったので、ここでバスケをやったら運動神経がよくなるかなと思って入部したんです。それから、スポーツ全般が得意になりましたね。

――すごい! でも、スポーツが苦手な状態から得意と言えるまで成長するには並大抵の努力じゃ厳しいですよね。

そこは誰よりも努力しましたね。朝練やって、部活やって、帰宅してからも腕立て、腹筋、スクワットを毎日欠かさず100回ずつやって、10km走る。それを中高と続けたら、学校で一番足が速くなりました。

――アスリート並みにストイックな生活ですね。

それほど、運動神経が悪いことがコンプレックスだったんです。足が速い子ってモテるじゃないですか、それに憧れてたんです(笑)。中学生のときに地元の陸上大会の2kmのロードレースで記録を残したんです。駅伝のようなチーム戦なんですが、一気に8人抜きして、当時の区間新みたいな記録を出して。それから地元では足の速さで有名になって。高校は受験で進学したんですけど、その記録を知って学校側から体育科にスカウトされて、体育科にうつることになりました。

――並々ならぬ努力が実を結んだんですね。

高校でもバスケ部に所属したんですが、強豪校というわけではなく、1、2回戦で敗退するような弱小校だったんです。でも、私達の代だけは強くて東京都の中で1部入れ替え戦まで上がるようになっていました。

――ポジションはどこだったんですか?

フォワードだったんですが、得点を取らなくていい、エースキラーの守備職人って感じでした。あと速攻のときに真っ先に走る役と、ムードメーカー(笑)。周りのメンバーが得点を取れるチームだったので、ディフェンスは徹底的に磨きました。身長は低い方だったんですが、センター以外の選手であれば、誰でもディフェンスできるようになってましたね。

――高校でもずっと努力は続けられたんですね。そこから大学でもバスケはされていたんですか?

大学はスポーツ科に入学したんですが、カリキュラムの都合で4年生までスポーツができないことが分かって、1年で中退しました。それまでバスケ一筋で他のことは何もしてこなかったし、かと言ってバスケのプロ選手になれるわけじゃないなと思って、それならきっぱりと辞めようと決意して、全く違う分野のエステの専門学校に入ったんです。

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――どうしてまたエステティシャンになろうと思ったんですか?

元々、肌が弱くてそれがコンプレックスで、中学生くらいから美容にこだわっていたんです。洗顔クリームとかコスメだけじゃなくて、カップラーメン、ジュース、お菓子を一切食べないようにしたり、食事も変えました。その経験もあり、美容に興味があったので、学校を卒業して就職してトップエステティシャンになりました。でも、ようやく独り立ちできたものの朝から夜遅くまで指名の予約が入って、休憩も取れないくらい忙しくて。自分が綺麗になりたくて美容の仕事を始めたのに、仕事が忙しすぎて、肌が荒れたり太ったりして、どんどん自分が醜くなっていくのが嫌になってしまって、一回辞めようと思ったんです。

――第2のターニングポイントですね。そこからパーソナルトレーナーの道へ?

いえ、まだなんです(笑)。どうせなら若いうちに一旦やってみたいことを全部やろうと思って、モデルになるために15kgぐらい減量したんです(笑)。それで実際にモデルを目指して雑誌に出たり 、ランウェイを歩いたり、モデル業をやっていく中で2016年に大きい仕事のオファーがあったときに「まだ減量できる?」って言われたんです。自分の中ではこれ以上痩せたら、絶対不健康になると思っていて、そこで私はモデルになりたかったんじゃなくて、自分が綺麗になりたかったんだってことに気づいて、モデルを辞めたんです。その後に栄養士の資格を取ろうかとも思ったんですが、身体が動くうちにトレーニングの知識を覚えようと思って、今の業界に入りました。

これまでの経験が生かされるパーソナルトレーナーの仕事

――なるほど。紆余曲折を経て、本当に自分がやりたいことがわかったわけですね。

そうですね。私の入ったジムは研修もしっかりしていたんですけど、もっといろんな知識を吸収したいと思って、同僚のパーソナルトレーナーさんが30人くらいいたんですけど、ほぼ全員のレッスンを受けさせてもらって、いろんな人の教え方や言い回し方を勉強させてもらいました。

――そこでもやっぱり努力家ですね。

最初はグループレッスンのトレーナーから始まり、パーソナルトレーナーとして活動するようになって、独立しようと思っていたタイミングに、とあるモデルさんからトレーナーになってほしいと声をかけてもらって、やり始めたんです。そのモデルさんはこれまでもいろんなパーソナルトレーニングに通ってたそうなんですが、私がコーチングするようになってから、みるみるうちに身体が変わっていって、周りでも評判になったんです。そのモデルさんがショーの仕事のときに、「体幹が良くて、今日のウォーキングすごく綺麗だった」って言ってもらえたそうで、そのことを報告をもらったときは私も自分のことのようにうれしかったですね。そこから、その人の紹介でどんどんお客さんが増えていきました。今では国内だけでなく、シンガポール、マレーシア、ハワイ、香港などのお客さんもリモートでトレーニングしています。

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――みるみるうちに身体が変わったというのはすごいですね。 他のトレーナーさんとMIKIさんでトレーニング方法に違いはあるんですか?

一番の大きな違いはエステをやっていたことだと思います。女性の身体は特にそうなんですが、皮膚が硬くなっている部分はなかなか脂肪が落ちづらくて、柔らかい部分から落ちてしまうんです。胸から落ちやすいのはそのためです。なので、お腹でも足でも柔らかくしてしまえば、そこから脂肪が落ちていくんです。エステをしていたので、その知識も技術もあるので、まず身体をほぐして脂肪が燃焼しやすい身体に整えてから、トレーニングをすることでメリハリのあるボディメイクができるんです。

――なるほど、これまでのキャリアがすべて活かされてるんですね! MIKIさんが仕事をするうえで大切にしていることはなんですか?

自分も相手もストレスを溜めないことですね。私はトレーニングをする方に、「食事制限をしてください」とは一切言わないんです。好きなものを食べすぎると、その分トレーニングはキツくなりますが、その方がストレスがなくて続けやすいと思います。無理してやると続かないので、まずは週1回のレッスンから。そこから慣れてきたら週2回に増やしたりして、徐々に習慣化させていきます。最初から気合いを入れて、週5でレッスンなんてやってしまうと一回途切れたときになかなか復帰できなくなってしまうんですよね。なので、なるべく無理はさせないようにしています。

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――さて、ここでシューズの話です。今回履いてもらっているのは、2月にリリースされたばかりの『ニューバランス(New Balance)』U509というモデルですが、履き心地はいかがですか?

すごく軽いですし、クッション性もいいので、足運びが楽です。今日みたいなモノトーンのコーディネートにもマッチしますね。

――シルバーをあしらっているので、フューチャリスティックなデザインですが、コーディネートにばっちりハマってます。

うれしいです。シルバーのスニーカーって奇抜な印象があったんですが、履いてみるとすんなり馴染みますし、高級感がありますね。

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――MIKIさん自身もストレスのない働き方を心がけているんですか?

はい、私より好き勝手に生活している人はほとんどいないと思います(笑)。そのくらいストレスがないです。朝は早くて8時からスタートして、基本的には平日の昼過ぎに仕事が終わります。土曜日はもう少し働きますが、どんなに遅くても夕方4、5時に終わらないことはないです。仕事も楽しいですが、そればっかりだとストレスが溜まってしまうことを過去に経験しているので、私は好きな人に会って、好きなことをしたいと思っています。人に会うことです。スケジュール表は人に会う予定でパンパンで、365日誰かと一緒にいたいと思ってます(笑)。

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心の底からバスケを楽しめる時間

――人に会うのが何よりのリフレッシュとのことですが、MIKIさんにとって「Goddess Basketball Club」はどんな場所ですか?

癒しの場所ですね。20代半ばくらいからストリートバスケを観たりしていたんですが、実際にやれるとは思っていなかったです。でも、「Goddess Basketball Club」が発足して、久しぶりにバスケをしてみたら、意外とできるんだと思って。今では3つのバスケチームに所属しています。

あと私、綺麗な人や可愛い人が大好きなんです(笑)。自分磨きを頑張っている人というか。そんな人たちの集まりなので、眼福だし、みんなと友達になれて幸せ! しかも、みんないい人たちなので、毎回行くのが楽しみでしょうがないんです。少し前までは他の予定が入るかもと思ってギリギリまでグループラインに返事しなかったんですけど、最近はほとんど一番乗り(笑)。

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――シュートが決まっても得点を付けないというスタイルも独特ですよね。

そう思います。こないだ3on3の本気の試合を久しぶりにして、すごく楽しかったんですけど、「Goddess」で活動してなかったら、本気でプレーする楽しさもわからなかっただろうなと思いました。「Goddess」は競い合うわけじゃないので、みんなとワイワイ話して、楽しみながらバスケができるんです。それにバスケって得点が入っても喜ぶ時間がないスポーツじゃないですか。サッカーや野球はハイタッチしたり、ゴール後のパフォーマンスがあったりするけど、バスケはどんなにいいシュートを決めてもすぐにディフェンスをしないといけない。でも、「Goddess」はちゃんと喜んで、ハイタッチする時間がある。それがすごく新鮮な感覚で、すごく楽しかったんです。一瞬も気を抜かずにやるストイックなバスケももちろん好きなんですけど、「Goddess」があったからその楽しさがわかった気がします。

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――心の底からバスケが楽しめてるんですね。

はい! 二十歳までは人生を掛けてバスケをする、って感じでしたけど、こんなに楽しいバスケがあったのかって今は思います。いいビジュのみんなに会うのが楽しみなので、私自身も仕事に気合いが入りますね。

edit by Shun Koda
photo by Shunsuke Kondo

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