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ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

2025.10.21

英語で交差点を意味する「CROSSROAD」
様々な分野で一直線に邁進するプレイヤーの「ターニングポイント」を振り返る本企画。そのポイントの以前・以後では何が変わったか。そして、変わらずに足元を支えていた“相棒”とも言えるシューズについて語る。

雪の村・野沢温泉。温泉街から少し離れた小さな坂道をのぼると、木の温もりに満ちたカフェが現れる。店名は“polepole”。スワヒリ語で「ゆっくり行こう」の意味だ。
店主は石原栞里さん。四国・徳島で育ち、学生時代のリゾートバイトをきっかけに野沢と出会い、いまはここで暮らし、コーヒーを淹れる。彼女が転機として語るのは——「夫と出会い、二人でここに根を張ると決めたこと」。その足元には、ネイビーの『コンバース(CONVERSE)』オールスター HI<ALL STAR HI>がよく似合う。

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

徳島から、外へ外へ——矢印の先にあった村

子どもの頃から“外の世界”に惹かれてきた。海外ドラマで英語や海外に興味を持つようになり、語学留学の資金をためるために選んだのが、学生時代の野沢でのリゾートバイト。

「外国の方も働きに来るし、自由に生きる同年代が多くて、当時はとにかく刺激的でした」

大学卒業後はいったん徳島でアパレル企業へ。だが、型にはまる働き方に馴染めず、再び野沢へ戻ってくる。
帰郷後、最初に立ったのは村のカフェのカウンター。コーヒーは独学ではじめた。

「最初は本当にうまくいかなくて。海外のお客さんに”ピッコロ”を6回やり直ししたことも(笑)。でも、その厳しさが私の基礎になりました」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

野沢は季節が仕事の区切りになる。だからこそ、いろんなお店を経験し、マシンも豆も抽出も違う現場を渡り歩けた。結果、5年かけて身についたのは、オーストラリア由来のメニューや抽出哲学。

「常連の多くがオーストラリアの方。フラットホワイトやロングブラックの細かなオーダーにも応えます。“エクストラホット”“ミルクは4分の3だけ”——そんな“自分の一杯”がある文化に鍛えられました」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

夫と二人で決めた“根の張り方”


転機は、今の夫との出会いだ。

「一人だったら店を開くまで来られなかったと思います。背中を押してくれる人がいることが、私の決断を強くした」

知人が以前使っていた物件が空いていた。声がかかり、内装は仲間とともに手作業で。長椅子は友人の大工が作り、水道や電気も“村の顔”たちが支えた。

「山の店だから木をふんだんに。温かい空間で、ゆっくりできる“ちゃんとしたカフェ”を村に一つつくりたかったんです」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

オープンは2024年11月。冬は想像以上に忙しく、夏はあえて店を開けてローカルに知ってもらうフェーズへ。マルシェに出て顔を覚えてもらい、SNSで隣村や上越からも客が足を運ぶようになった。

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

印象的だったのは、栄村から来た家族の一コマだという。

「認知症の始まったお母さまと、久しぶりに帰省した息子さん。三人でゆっくり食事を楽しまれていて。夏に開けていてよかったな、って心から思いました」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

足元に「コンバース オールスター HI」の物語

石原さんは“コンバース持ち”だ。ハイカットもローカットも、白も黒も、黄色やピンクまで。中学時代からの一足はいまも現役だという。

「コンバースは“飽きがこない”。ずっと形が変わらないから、古着みたいに時間とともに馴染んでいく。少しくたっとした表情が好きなんです」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

カフェのユニフォームは古着が中心。新品よりも“時間の景色”がある服と、コンバースの相性は抜群だ。選んだのはネイビーのハイカット。木の内装とコーヒーの色、雪景色の白に深い紺が映える。

「旅行には脱ぎ履きが大変であまり履かないけど(笑)、自分の場所に立つ日はハイカットがちょうどいい。足首まで包まれて、地に足がつく感じがします。特別じゃなくていい。毎日、自分らしく立てる相棒がほしかった。それが私にとってのオールスターです」

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

徳島と野沢、二つの“おいしい”をつなぐ

「野沢で暮らして、衣食住の大切さに気づきました。そう思ったら、自分の地元・徳島の“おいしい”も誇らしく思えるようになった」

都会への憧れではなく、土地に根づく生活の魅力へ。野沢での発見が、徳島への視線も優しく変えた。

ゆっくり行こう!野沢温泉で居場所を編むカフェ×CONVERSE 「オールスター」【polepole・石原栞里さん】

「いつか戻りたい気持ちもある。でも、今はこの村で“ゆっくり”を分かち合いたい。ここで覚えたリズムは、どこに行っても私の中に残るから」

CONVERSE

キャンバス オールスター HI NAVY(US) 0185

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