ランニングのプロに聞く! よりテンションが上がるシューズの選び方Vol.2 アディダス 寺部雅哉編
楽しく美しく走れる方法を、ランニングのプロに尋ねるスペシャル対談。今回は、アディダスマーケティング事業本部のランニングビジネスユニットでマネジャーを務める寺部雅哉さんと、ほぼ毎日の早朝ランを楽しんでいる大学生の桐生花奈子さんが、ファンなテンションをより上げる1足について語り合います。
ランニングはシューズと道さえあればできる!
――事前の情報によると、桐生さんはかなり走られているそうですね。
桐生「ちょうど1年前からほぼ毎日10㎞走っています。スピードは遅いんですよ。1㎞あたり6分30秒から7分くらい。近所の友人と喋りながら走るのが好きなので」
寺部「それでもほぼ毎日なら月間300㎞になりますよ。それはスゴいなあ。どの時間帯でランニングしていますか?」
桐生「早朝です。季節ごとの日の出に合わせるので、今日なら6時37分が日の出時刻ですから、その直前に走り出して、太陽が昇った瞬間にだけ見られるレアなオレンジ色の日差しを受けるんです。とってもキレイなんですよ」
寺部「日の出の時間まで熟知しているとは……」
――ランニングを始めたきっかけを教えてください。
桐生「小中高でテニスとバスケをやってきて、大学に入ってもテニスを続けたのですが、テニスって相手やコートがないとできませんよね。そういう理由で続けるのが困難になったとき、1人で勝手にやれるのはランニングだと気付いたんです。シューズと道があれば運動できると」
寺部「シューズと道があれば。格言ですね」
桐生「最初に走り始めたのは2年前です。当時は毎晩5㎞。半年続けたところで大学の大切なテストとぶつかって習慣化できませんでした。でもやっぱり走りたくて、再び昨年から走り直して。すぐに春休みになったので距離を伸ばしたらハマっちゃったんです。一緒に走ってくれる友人がいるから続いているんですけどね」
寺部「何か特別な目標を持って走っていますか?」
桐生「走るのがただ楽しいだけなんです。体力を付けたいとか速くなりたいわけではなく、ランニングしているときのリズムが何より気持ち良くて」
寺部「体に変化は起きましたか?」
桐生「汗をかけるようになりました。それと私、食べなくても体重が増える体質みたいで、以前はあまり食事が楽しくなかったんです。けれど最近はちゃんとお腹が空いて、何でも美味しく感じられて、友人からは楽しそうに食べるようになったと言われました」
PureBOOST Xは女性専用モデル
寺部「月間300㎞も走るなら、やはりランニング専用シューズを履いて欲しいですね。オススメは、PureBOOST Xです。ミッドソールのブーストフォームは、従来のEVAという素材では融合が難しかった、クッション性と反発力を高い次元でバランスさせることができます。さらにPureBOOST Xは、アディダス初の女性専用モデルとして開発されました」
桐生「女性専用?」
寺部「女性の足型を研究したのはもちろんですが、シューズの中央を見てください。ミッドソールとの間に隙間がありますよね。この部分が土踏まずを包み込むようにサポートします。通気性も良い。しかもくびれたシルエットなので、足全体が細く見えます。PureBOOST Xの発売は2016年2月ですが、その数年前から女性アスリートの意見をヒアリングした際、世界共通のニーズは『細く見える靴』でした。インスタグラムも上からシューズを撮った写真が多いですしね」
桐生「私も撮ります!」
――桐生さんはすでにPureBOOST Xを試したそうですね。
桐生「先日行われたアディダスランナーズのリレーバトルというプログラムで履きました。1周目は自分の靴で、2周目はPureBOOST Xで。クッション性の違いは明らかで、むしろ2周目のほうが足が軽く感じられました。真新しいシューズにテンションが上がっただけかもと思ったりしましたけど……」
寺部「それがPureBOOST X効果です。気分の問題じゃありませんよ(笑)」
楽しく走っていたら人が集まって来た!
――最近のランブームの傾向もあってか、ランニングシューズの認知度は決して低くないと思います。いかがでしょうか?
寺部「私もそう思います。ただ、用途に適した一足を見つけるためには、ぜひショップのスタッフに相談してください。自分に合ったシューズを選べたなら、より走るのが楽しくなるはずです」
桐生「PureBOOST Xを試し履きしてみてからはテンションが上がりっぱなしです。これは錯覚じゃないですよ(笑)」
寺部「それにしても、走るのがシンプルに楽しいというのは本当に素晴らしいことですね」
桐生「私ってよく運動できなさそうに見られるんです。ランナー体型でもないし。その自覚はあるんですけど、インスタなどで楽しく走っている様子を報告すると、友人たちも走りたくなるみたいなんですね。マラニックと言う、名所を見たり美味しいもの食べたりしながらするランニングに誘うと、みんな興味を持って参加してくれるんです。親も健康が気になるのか、最近になって一緒に走ろうと言ってきたりして。そういうの、うれしいです」
寺部「1人でできる運動としてランニングを始めて、楽しく走っていたら人が集まって来たわけですね。桐生さんはなかなかのヒーローですよ」
桐生「自分でも驚いているんです。こんなに続いていることが。私にとってランニングは、1日の中でもっとも爽快で、心を解放できる時間みたいです。何か嫌なことがあっても、一緒に走ってくれる友人に話して汗と一緒に流しちゃう。それでスッキリ」
寺部「社会人になっても走りますか?」
桐生「現在と同じようなスタンスで走り続けられるかは分かりませんが、ランニングあっての人生のほうが確実に楽しいと思います」
寺部「それ、分かるなあ」
――寺部さんも習慣的にランニングされているそうですね。
寺部「桐生さんの前で、距離や回数を聞かないでくださいよ(笑)」