専門家に聞く!〈キャンバス素材〉の白スニーカーの汚れは「消しゴム」でスグ対処を
春夏ファッションをさわやかにまとめてくれる白スニーカー。暖かくなるこの季節に白スニーカーを履くと、気分も晴れやかになりますよね。とはいえ、白スニーカーといえば、汚れが目立つということで、どうしても敬遠してしまう……という人も多いのではないでしょうか。
そこで、白スニーカーの気になる汚れをケアする方法について、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに、徹底取材。スニーカーの素材別やケア方法別に、いろいろとお話を伺いました。
今回は、汚れが目立ちやすい“キャンバス素材” の白スニーカーのケア方法についてご紹介します。
汚れている部分を拭き取ろうとすればするほど、逆にどんどん汚れが繊維に染み込んでいってしまいそうなのが、キャンバス素材のスニーカー。もっと汚くなってしまった……ということがないように、どのようにケアすれば良いのでしょうか。汚れが目立つこちらの白スニーカーを、実際にケアしていただきながらお話を伺いました。
白スニーカーの手入れ方法STEP 1:“防水スプレー”で保護
前回紹介したスウェード素材と同じく、まず靴を購入したら防水スプレーをかけましょう。これは、必ず行いたいステップ。キャンバス素材も前回の記事にてご紹介したスウェード素材と同様、表面が塗装されておらず繊維がむきだしの状態です。雨などで濡れると水と一緒に汚れが繊維に染み込んでしまいます。汚れが繊維に染み込みづらくするためには、防水スプレーをかけておくのが鉄則です。
フッ素樹脂が水性や油性の汚れをはじきます。フッ素樹脂は吸引すると危険なため、換気の良い屋外で使用をしましょう(屋内での使用は避けてください)。
スプレーは、片足3秒ずつくらいを目安に噴霧して使用します。
白スニーカーの手入れ方法STEP 2:消しゴムタイプのクリーナーはキャンバス用を選ぶ
防水スプレーをしっかりとかけておけば、多少の汚れは消しゴムタイプのクリーナー“キャンバスクリーナー”で削るだけで、簡単に落とせてしまいます。こちらは、キャンバス専用の消しゴムクリーナー。スウェード素材に使用したスエードヌバッククリーナーが研磨剤入りでざらざらしていたのに比べ、キャンバスクリーナーはつるつるとしています。
消しゴムの表面に汚れを転写する原理でキレイにするので、原理は普通の消しゴムと同じです。違うのは、傷めづらい硬度になっていることです。
消しゴムタイプのクリーナーは、スニーカーを水で濡らすことがなく汚れにピンポイントでアプローチでき、手軽に汚れがオフできるスグレモノ。白スニーカーで出かける日は、バッグに忍ばせておいて、汚れが気になったらケアするというのもいいですね。
白スニーカーの手入れ方法STEP 3:仕上げに消しゴムのカスをブラシで払う
仕上げにブラシで消しごむのカスを払い取ります。スウェードの場合は専用のブラシを使いましたが、キャンバス素材なら専用のブラシでなくても大丈夫。
基本的に靴用のブラシとして推奨しているのは、馬や豚など動物の毛を使ったものです。ナイロン製のものよりキズがつきにくく、やさしくケアをすることができます。
ブラシで取り除くと消しゴムのカスがたくさん出るので、新聞紙などを敷いて行いましょう。
つま先の部分だけ、消しゴムをかけました。ほら、こんなに真っ白! かけていないサイド部分と比べてみると、いかにピカピカになっているかがわかりますね。
キャンバス素材の白スニーカーのケアは、ステップとしてはスウェード素材と同じく、防水スプレー、消しゴムタイプのクリーナー、靴用専用ブラシの3点セットでOK。また、あまりにも汚れがひどい場合は、スウェード素材と同じくクツセッケンを使用します。クツセッケンはスウェード素材のものと同じものを使用することが可能です。
次回は、〈レザー素材〉の白スニーカーのケアのしかたをご紹介します。