【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】唯一無二の絶妙カラーリング・ナイキ『エア テイルウィンド』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『エア テイルウィンド』の魅力
今回話を聞いたのは、『ナイキ(NIKE)』エア テイルウィンド<AIR TAILWIND>を愛用している@okazaki_tomoさん。
――購入した理由やキッカケは?
2011年に復刻されたモデルを気に入っていて、よく履いていました。久しぶりにオリジナルカラーが復刻されると聞いたのですが、そのときは縁がなく購入できず……。しばらくしてから日本未発売カラーをオンラインショップで見つけて、購入しました。その後も気に入ったカラーを何足か購入しています。
――お気に入りのポイントは?
やはり、カラーリングです。LD-1000を彷彿とさせるイエロー×オレンジに、ホワイトとネイビーを絶妙なバランスでプラスしたところは、さすがナイキだなと思います。他ブランドも好配色なモデルがいろいろありますが、サイドマークが映えるのはスウッシュが一番だと思います。ストライプ系が多い中、スウッシュはカーブなので、そのヌケ感がそう感じさせるのかもしれません。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
あまり気にせずに履いています。俗に言うはずしカラーなので、ベーシックなアイテムやカラーと合わせることが多いです。ビビッドカラーが目を引きますが、ホワイトが効いているので意外と合わせやすいです。シューレースはオリジナルからABCマートで買ったものに変えています。シューレースを変えるだけで印象も少し変わるので、付け替えることが多いです。
――kicksラバーになったキッカケは?
小学生から陸上部だったのですが、シューズやスパイクにこだわるしかなく。高校生になるとファッションとしてスニーカーに興味を持つようになって今に至る感じです。部活はアシックスとミズノばかりだったので、ナイキのエアマックス<Air Max>やアディダスのエキップメント<EQT>を履いている先輩を見たときは、すごくカッコよく見えました。その反動からなのか、ファッションとしてアシックスやミズノを履くことに長く抵抗がありました。
――あなたにとってスニーカーとは?
インスタのプロフに書いているのですが、「Beautiful shoes will take you to beautiful places. 素敵な靴を履くと素敵な場所へ連れて行ってくれる。」そういうものだと思っています。その日の気分や天気でスニーカーを選ぶことも多いので、履くモデル次第でその後の予定が変わることもあります。そう思うと、スニーカーは心のバロメーターと言えるかもしれません。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
ファッションに興味を持ち始めたのが90年代中頃なので、懐かしいと思う年齢になりました。懐かしいアイテムも今見ると「あたらしくて懐かしい」感じがするので、不思議です。スニーカーもトレンドを繰り返しながらあれこれアップデートされていくので、面白いし楽しいです。いくつになってもスニーカーは飽きないです。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『エア テイルウィンド』とは
ナイキ独自のクッショニンングテクノロジー「Nike Air」を搭載した初のシューズ。1978年のハワイのホノルルマラソンに向け試験的に発売され、製品化。その後世界中のランナーから愛用されるモデルとなり、1970年代のレトラン(レトロランニング)モデルの象徴に。シワ感のあるスエード素材、大きめのスウッシュ、ミッドソールの厚みなどレトロシックなデザインをキープしつつ、モダンな印象です。