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『靴への防水スプレー』安全な使い方は?専門家がレクチャー!

2020.10.02

シューズを購入したら、まず防水スプレーを!」と言われるくらい、シューズのお手入れには必須の防水スプレー。スウェード、キャンバス、革、と素材に関わらず、購入したばかりのキレイな状態で防水スプレーを吹きかけておくだけで、水をはじき、汚れの吸着を防ぎます。履いているうちに付く多少の汚れであれば、ブラシだけで簡単に落とせてしまうのです。

とはいえ、防水スプレーはかけすぎなど、正しい使い方をしないと、実は危ないものでもあることをご存じでしょうか。

防水スプレーを大量に吸い込むと、呼吸困難などに陥ってしまう場合がまれにあります。そのような事故を起こさないためにも、防水スプレーは正しい使い方を知っておくべきです。今回は、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに、防水スプレーの正しい使用方法について聞きました。

防水スプレーの安全な使い方:シューズ専用の防水スプレーを使うこと

『靴への防水スプレー』安全な使い方は?専門家がレクチャー!

(株)ジュエルで販売している防水スプレーはこちら。フッ素樹脂が、雨や雪、泥水などに含まれる水性・油性の汚れをはじき、シューズを守ってくれます。防水スプレーは様々なメーカーから発売されていますが、シューズ専門店などで販売されている、シューズ専用のものを使用することをオススメします。

防水スプレーの安全な使い方:吸い込むと危険!必ず“屋外で”使うこと

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使用の際の注意点としては、風通しの良い“屋外で”使うことです。防水スプレーにはフッ素樹脂が入っており、それがシューズの表面に付着することによって水をはじく構造となっています。そのフッ素樹脂を吸い込んで肺に入り込むと、炎症や呼吸困難を起こす場合もあります。狭い場所や室内での大量使用は、絶対に避けましょう。

『靴への防水スプレー』安全な使い方は?専門家がレクチャー!

屋外で使用する際も、自分のほうにスプレーがかからないよう、風向きに注意しましょう。シューズを手に持って、20~25cmくらい離したところからスプレーします(これ以上離しすぎてもシューズにかからないので注意を)。

シューズはなるべく下の位置に持つようにしましょう。あまりシューズを上の位置に持つと、スプレーがふりかかってきて、あやまって吸い込んでしまう可能性があります。

とはいえ、置いたままの状態でスプレーすると、靴底や側面などにまんべんなくスプレーできないので、片手に持った状態がベター。皮膚に多少付く分には、基本的には問題ありませんが、気になるようなら使用後に手を洗いましょう。

一番の問題は、大量に肺に吸い込むこと。マスクしてスプレーするのもオススメです。

防水スプレーの安全な使い方:シューズの水分が多いときは使用を控える

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また、もう一つの注意点として、土砂降りで雨が降っているときや、シューズが濡れた状態のとき、いわゆるシューズに水分が多い状態のときは、防水スプレーの使用を避けたほうが良いでしょう。防水スプレーは、空中の水分を取り込んで吸いながら乾燥をうながすという手法なので、水分量が多すぎるとフッ素の結晶化が早く進んで固まりやすく、スプレーしたシューズが白っぽくなってしまうことがあります。

シューズが濡れている状態のときは、タオルなどで外側の水分を拭き取り、靴用の乾燥剤などを入れて乾燥させて一日置いた後に、かけるほうがよいでしょう。

防水スプレーの安全な使い方:頻度的には“履くたびに”使う

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防水スプレーは、こまめにかけることで効果が持続します。ただし、エナメルや爬虫類系の革のものには使用できません。フッ素の樹脂が表面にのっかると曇ってみえてしまいます。ビジネスシューズについては、防水スプレーをした後に、乾いたら乾拭きをすることで光沢が戻ります。

靴自体の撥水がよくなるから、ずっと長くキレイに履ける

『靴への防水スプレー』安全な使い方は?専門家がレクチャー!

こちらは、防水スプレーを習慣的にした状態のシューズ。雨に降られても、このように水をはじきやすく、汚れが染み込むことを防いでくれます。そのため、長い間キレイな状態で履くことができるのです。

帰宅したら靴を脱いで、玄関の外でシュッとする。それだけで、愛用の靴を長く履ける便利な防水スプレー。使い方さえ正しく守れば、これほど便利な靴ケアアイテムはありません。玄関先に防水スプレーを置いておいて、サンダルに履き替えて家の外でスプレーをかけるというふうに、習慣化するのも良いかもしれません。

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