90年代ファッションが復活。当時の流行と共に見る、スニーカーとブーツ
リバイバルブームとして、昨今再び注目を集めている90年代ファッション。流行と共に足元のトレンドにも変化が見られ、シューズはおしゃれに欠くことのできない大きな存在になっています。今回は90’sのスタイルとともに、一斉を風靡してきたシューズをご紹介します。
グランジファッションで、90年代の幕開け
グランジロックから確立したグランジファッションは、アメリカのロックバンド、ニルヴァーナのヴォーカルであったカート・コバーンがアイコン。グランジと言えば、着古したネルシャツやダメージジーンズ、スニーカーなどが代表的なアイテムです。加えて、彼のスタイルで欠かせないものといえば、ライブではもちろん、プライベートでも着用していた『CONVERSE(コンバース)』のジャックパーセル<JACK PURCELL>でした。
カート・コバーンが愛した1足。同じスニーカーを履いて、思いを馳せたい!
細身のスタイルに、肌をのぞかせすぎないダメージデニムの組み合わせで、現代風のグランジ。輪が大きくなるようにシューレースを結ぶと、程よくルーズ感さが増します。
再ブームの波もきてる?アウトドアMIXスタイル!
思い出のアウトドアMIXを楽しみたいなら『ナイキ(NIKE)』の「エアハラチ」は必要不可欠。足が包み込まれる抜群のフィット感は、メキシコの伝統敵な履物であるワラチが原点なのだとか。足を包み込むようなフィット感を生みだすため、伸縮性の高いネオプレーン素材をブーティー状に加工したハラチフィットシステムが当時は先進的でした。このハラチフィットシステムはその後、エアジョーダンを始めさまざまなモデルに搭載されることから、その機能性についての反響の多さがうかがえます。グラミチのパンツやナイロンジャケットなどを取り入れたアウトドアMIXスタイルにもマッチします。
最近再ブームとなっているフリース素材のアウターにも◎。インパクトの強いカラーラインナップもエアハラチの特徴。当時流行ったパタゴニアのブルーのフリースに合わせれば、アウトドアMIX感がグっと高まります。
B-BOYスタイルもアツかった!
音楽シーンが加熱した90年代。スヌープ・ドッグやジェイ・Zといったスターラッパーにインスパイアされて、ストリート系、ヒップホップ系のいわゆるB-BOYファッションも人気を集めました。代表となるアイテムが『ティンバーランド(Timberland)』のイエローブーツやナイキのエアフォース1<AIR FORCE 1>。オーバーサイズの服をセレクトした特徴的なルーズな着こなしで、足元にボリュームを出すのが90’s風です。
現代風にアップデートするなら、B系ファッションを象徴する小物はそのままで、キレイめなカジュアルにスタイルアップ。
B-BOYだけでなく、アウトドアやアーバンスタイルとしても取り入れられる万能ブーツ。
デニムとの相性は文句無し!スリムシルエットのデニムを合わせると、大人なストリート感を演出できます。
時代は裏原系へ!
藤原ヒロシさんをキーマンとして世間を席巻した、裏原宿系。有名デザイナーたちによる「ア ベイシングエイプ」や「アンダーカバー」、「ネイバーフッド」など、人気裏原ブランドが話題を呼びました。憧れの的であった「ワンスター」や『レッドウィング(RED WING)』を履いた人々が街で多く見受けられました。
スタジャン+パーカ+デニムの組み合わせで裏原感をリバイバル。
定番カラーのブラックのワンスターなら、どんなスタイルにもマッチします。
カモフラ柄のジャケットも濃紺のデニムとアイリッシュセッターなら巧く馴染みます。デニムを太めにロールアップするとメリハリのあるスタイルに。
当時のTVドラマなどで木村拓哉さんが着用していたりと、おしゃれに欠かせないマストブーツ。
次のリバイバルは?
シューズひとつを取っても流行りがあるように、流行のスタイルやアイテムは、永続的に愛され続けるものもありますが一度は過去のものになるのが常。
しかし、10年20年経てば、その時代の要素を新たに含んで、見違えるような新しい装いになって、私たちを懐かしさと共に驚きを与えてくれます。今のファッションが、将来どのような形になって戻ってくるのか、楽しみなところです。