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承認欲求を満たすだけはNG!! 靴磨き職人が提案する自己ブランディングの手法

2018.02.08

インターネットやSNSが成熟した昨今、セルフブランディングという言葉が聞こえてくるようになりました。これは、“自分の武器や持ち味を明確に打ち出し、評価を高めていくもの”ですが、一つ間違えると過剰なままに自分を盛ってしまい逆効果になることも。フリーランスで活動する人や、個人活動のプロモーションとして必要なセルフブランディングですが、大切なのはやっぱり、リアルな自分。今回はそんなセルフブランディングと靴磨きについてのお話です。

承認欲求を満たす自分勝手な自己ブランディング

TwitteやFacebookといったSNSが登場した頃から、セルフブランディングという言葉が定着しだし、最近ではインスタグラム上でキャラを作り、自分を売り出している人も。ご自身のセルフブランディングは、個人が輝く時代に大切なことではありますが、それが嘘のブランディングだとすれば、承認欲求を満たすための自分勝手な行動と、冷ややかに見られてしまいます。

自己ブランディングを意識しつつも、リアルな自分に目を向ける。そんな中、“靴がきれいな人”という自己ブランディングを推奨する人がいます。靴磨き職人であり書籍『自分が変わる靴磨きの習慣』(ポプラ社)の著者である長谷川裕也さんです。

靴磨き職人が提案する自己ブランディング

南青山でブリフトアッシュを経営している長谷川さん。2017年に開催された靴磨き世界選手権で世界一になった、その道のプロです。

そんな長谷川さんが、大手町や東京駅など主要な駅で調査したところ、足元を意識していないビジネスパーソンがあまりに多かったと言います。きれいな生活感あふれる良質な革靴(ビジネスシューズ)を履いているのは10%ほど。細部にまでこだわり、靴に気を使っている人は5%ほどと、かなり少なかったのです。

これはある意味、自己ブランディングのチャンスと言えます。なにせ競合が少ない。“革靴がいつもきれいな人”これだけでも十分に目立つでしょう。高級な革靴を履いて目立つのではありません。自分に合った靴を選び、それを大切にするのです。

承認欲求を満たすだけはNG!! 靴磨き職人が提案する自己ブランディングの手法

長谷川さんは同書で『30代が一つの分岐点』と語っています。というのも、30代になると靴にハマる人が多いと言うのです。

30代になると、仕事もある程度こなせるようになっていき、年を重ねると共に服装や趣味も洗練されていきます。このタイミングできっかけはさまざまですが、『尊敬できる先輩が靴磨きにハマっている』『革靴のカッコよさや奥深さがわかった』『毎日履く靴の大切さに気づいた!』など、靴を意識しはじめるビジネスパーソンが多いのです

(『自分が変わる 靴磨きの習慣』、長谷川裕也、ポプラ社、2017/11/11、ISBN-10:4591155765、ISBN-13:978-4591155769)

これから履く革靴を大切に扱い、10年後も20年後も綺麗に使うことができれば、それこそ時間をかけた自己ブランディングとなり、信用の高いものになるでしょう。SNSで簡単に自分を良く見せるのではなく、時間をかけて自己ブランディングする。そんな大人の余裕も30代には出てきそうですね。皆さん、いかがでしょう。

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