三浦大知賞賛の天才中学生ダンサー・彪流(TAKERU)インタビュー。ダンスに対する信念、シューズへのこだわり
70年代に登場し、『ヴァンズ (VANS)』のクラシックラインを代表するオールドスクール<OLD SKOOL>。今回は、現役中学生でありながら「天才」と称されるダンサー・彪流(TAKERU)さんが、象徴的なサイドストライプはそのままに耐久性とクッション性をアップデートしたニューモデルを履いて登場! 数々の名だたるアーティストとの共演やMV・TVCMへの出演、三浦大知氏にも絶賛されたダンスで大きな注目と期待を集めるTAKERUさんに、普段から愛用しているというオールドスクールの魅力と自身のスタイルについても語っていただきました。
彪流(TAKERU)さんにインタビュー。始めたきっかけとダンスのスタイルを確立するまで
――ダンスは、ご両親からの勧めで始められたそうですね。TAKERUさんがテレビを観ながら踊る姿を見て「これなら楽しんで体力づくりができるかも」と思ったとか。
3歳のときに始めたんですけど、そのときは全然踊れなくて、ジャンプとかしかしてなかったです。初めてコンテストに出たときに、周りにすごくうまい子がたくさんいて。それで「自分ももっとがんばろう」って思いました。
――今のダンススタイルを見つけたのは、いつ頃でしたか?
小6のときでした。僕がやっているのはHIPHOPとPOPなんですけど、ヒットを打つ、筋肉を弾くような動きが好きで、それをちゃんと習ってみたいなと思って。ナンバー(発表会などの演目)とかで大人の人たちと一緒に踊ると、自分との差が激しくて。それで、ずっと練習してました。
――もっとうまくなりたい!という気持ちが原動力になったんですね。その後、三浦大知さんのバックダンサーをはじめ、数々のショーやアーティストMV、テレビ出演などで大きな注目を浴びることになりますが、その発端はなんだったのでしょう?
2014年に『ASTERISK』っていう舞台に出演したときに声をかけてもらって、そこからいろいろなところに出させてもらうようになりました。『ASTERISK』でご一緒したタイムマシーンさんがキッカケでPOPを好きになったし、仲宗根梨乃さん(ダンサー/振り付け師)にもレゲエみたいなダンスを教えてもらったりもして。もともとは東京ゲゲゲイのMIKEYさんのレッスンに小3から3年間くらい通っていて、『ASTERISK』もMIKEYさんがやるってことでオーディションを受けたんです。MIKEYさんとの出会いは大きかったと思います。
――MIKEYさんからは、どんなことを学びましたか?
3年間くらいレッスンに通っていたので、MIKEYさんのレッスンでいろんなことを覚えたり、演技とかも教えてもらいました。
――他にも、ダンスを通じてこれまで本当にいろんな方と出会ったと思いますが、その中で目標とする人や憧れの人はいますか?
あの、出会った人たち全員がそうだったので、誰か一人というより全員ですね。今会ってみたいのは、ダンスグループのGANMIさん。レッスンに行きたいです。足が軽く見えるというか、足を速く動かして全部の音にはめたりとかして、すごいです。ファッションもすごくカッコよくて、マネしたくなります。
――なるほど。ちなみにTAKERUさん、音楽もお好きですか?
はい、好きです。洋楽の明るめの曲を探したりしてます。最近好きなのは、ブルーノ・マーズ。ジャンルでいうと、ポップをよく聴きます。「これ良いな」って思ったら振り付けをしたくなるんで、夜中に起きてこっそり踊ったりとか。SNSで憧れている先生のダンスを見て参考にしたり、階段を登るときの脚の動きを見て膝を上げる動きを何回も繰り返せばダンスになるかな……とか、そういうところから振り付けを考えてます。
――いろんな人やコトからインスピレーションを得て、今のスタイルがあるんですね。さて、普段のTAKERUさんは現役中学生。以前、メディアに出演された際「サッカー部のほうがモテる」というようなお話をされていましたが、これだけ活躍していればさすがにモテませんか?
いや、モテてはないです。逆に学校で友だちから「サッカー部はモテないよ! バスケ部のほうがモテるよ!」って言われたし。
――(笑)。授業でダンスをすることもあると思うんですけど。
ちゃんとやるとクラスの人たちに逆に引かれちゃうから、気を抜いてみんなと同じようにやってるんですけど、先生からは「もっと出来るでしょ!」って言われます。学校にいるときはダンスのことをあんまり考えないけど、学校にいるときの自分とダンスしているときの自分は一緒だなって思います。なんか、別にエラくはないし、普通です。
――じゃあ、ダンス以外に好きなことやハマっていることはありますか?
ゲームが好きです、サッカーと『荒野行動』。YouTubeも観ます。好きなのはFischer’sさん。iPhone10のアニ文字のやつが一番面白くて……ふふっ(笑)。学校では、サッカーとかキャッチボールをよくやります。今は転んでケガすると危ないからやってないですけど、スケボーも好きで。もしダンスをやってなかったら、スケートボードの選手になりたいなって思ってました。
長年愛用のオールドスクール。ダンスシューズとして履き続ける理由は?
――その機能性からスケーターやダンサーに支持されるヴァンズのオールドスクール。TAKERUさんは、ダンスはもちろん私服でも愛用されているそうですね。数あるシューズのなかでオールドスクールを履く理由はなんでしょう?
ヴァンズのシューズ自体は、3、4歳の頃から履いています。ダンスをするときに履くシューズは、軽くてソールが硬いやつが良いなって思っていて。僕のダンスは足をよく使うんですが、アウトソールが柔らかいとつま先に力を入れて回らないといけないんです。オールドスクールはソールが硬いから、つま先をあげてゆっくりターンをするときもラクに回れるし、かかとを上げるときもソールの高さでよく上がっているように見えたり。ダンスの見栄えを良い感じにしてくれるというか。
――パフォーマンスを高めてくれるんですね。今回のニューモデルは、摩耗に強いタフスウェードと低反発素材のインソール、軽量ラバーアウトソールで従来のモデルより軽い履き心地にアップデートされています。履き心地、踊り心地はどうでしょう?
軽いし、アウトソールが硬いからすごく動きやすいです。あと、個人的にデザインが好きです。足首まであるシューズだと動きが制限されて踊りにくくなっちゃうので、形もすごく良いと思います。
――実際に目の前でダンスを拝見して、ダイナミックな動きと手先の繊細な動きに瞬きを忘れるほど見入ってしまいました。今後のさらなる進化にとても期待しています。最後に、TAKERUさんの目標を教えてください。
目標は、アーティストになることです。もしデビュー出来たときにカッコ良く踊れるように、体力作りとか家での自主連をがんばってダンスを極めたいです。
登場以来、さまざまなユースカルチャーと結びつきを深め、音楽やスケートボードはもちろんダンスシーンでも高い支持を集めてきたヴァンズ オールドスクール。そのグリップ力と軽さ、耐久性がもたらすパフォーマンスは、TAKERUさんはもちろんDA PUMPやGENERATIONSといったダンスのプロフェッショナルによっても証明されています。さらに進化したオールドスクールの履き心地、ぜひ体感してみてください。
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by Masaru Kato
取材協力:studio mission