0

2020年東京大会出場も!?チーム・サッカニーの注目選手

2019.05.31
2020年東京大会出場も!?チーム・サッカニーの注目選手

藤原岳久
選ぶ、履く、使いこなす、シューズお買いものトータルプロデュース。一般社団法人日本フットウエア技術協会理事。スポーツシューフィッター資格認定講座講師。2時間34分28秒 (2018年別府大分毎日マラソン)

チーム・サッカニーの選手と彼らが履いているシューズ

皆さん、こんにちは。今回からは、いつもと違った角度からサッカニーを見ようと思います。サッカニーアスリートと、彼らの使っているシューズです。

アメリカでは、日本の実業団というような仕組みがありません。つまり、日本人アスリートは会社員ですが、アメリカでは、大学を卒業すると同時にプロ選手としてその一歩を踏むのというのが一般的。日本では大迫選手や神野選手、川内選手とまだまだ少数派ですが、アメリカではむしろこちらの方がアスリートの活動スタイルとして馴染みがあります。

当然のように、サッカニーというブランドも、多くの選手を抱えていて、まさにブランドの顔的存在の選手が数多くいます。

北京国際大会10000mで4位。人気女子ランナー、モリー・ハドル

チームサッカニーでは、真っ先に“モリー・ハドル”があげられるでしょう。大学卒業後プロに転向し、5000mや10000mで活躍したのち、最近では、ハーフマラソンやフルマラソンに距離を伸ばしてきている円熟期のランナーです。

北京国際大会10000mでは、3位を確信したのか、手をあげた隙に、同じアメリカのエミリー・インフィールドにトルソーの差で抜かれて4位になってしまうという出来事はありましたが、2017年の全米5000mは、なんと24回目のナショナルタイトルを獲得、ロードでは特にアメリカ人に敵なしの圧倒的な強さの選手です。ちなみに10000mのアメリカ記録保持者でもあります。

最近は、ハーフマラソンで日本記録とほぼ同じ67分25秒を2018年にマーク。2006年に作られた古参級アメリカンレコードを破りました。また、2016年のニューヨークシティーマラソンでは3位に入っています。

以前トラックランナーであった時代は、スパイクやA6を履いていましたが、最近のマラソンなどではファストウィッチ<FASTWITCH>フリーダム<FREEDOM>をレースシューズとして使っているようです。
参考記事:サッカニーフリーダムISO2 https://door.abc-mart.net/21963

トレーニングでの彼女のMY SHOESは、以前ご紹介したキンバラ<KINVARA>。適度な軽量感と十分なクッションと搭載しています。

2020年の東京国際大会ではマラソン・アメリカ代表の可能性も。今から注目しておきましょう。

がっちりした体格で長距離を走るローンウルフ、ベン・トゥルー

男子ではベン・トゥルーがまず挙げられるでしょう。ちょっとがっちりしたその体は一見長距離ランナーか疑うほどです。ジュニア時代からクロスカントリーやクロスカントリースキーの選手だったこともあるのでしょう。

2013年世界クロスカントリー選手権では、アメリカチームがアフリカ勢の牙城に食い込む銅メダルを獲得するのですが、彼は個人でも6位と大健闘しました。

プロ選手は練習パートナーをつけることが一般的。しかし彼は、それをつけずにトレーニングをするため「ローンウルフ(一匹オオカミ)」と呼ばれています。1500mから5000mを得意とし、スピード型の選手です。しかも、最近ではハドル同様、そのフィールドをハーフマラソンまで伸ばしています。2018年のニューヨークシティーハーフマラソンでは優勝も。

5000mなどでは、スパイクのシューズアッパーを使ったエンドルフィンレーサー<Endorphin Racer>を使用。紙みたいなペラペラのアッパーに、薄いフラットソールが付いているようなシューズ。脚力のある選手が履くことで、はじめて履きこなせます。

アスリートといえども、リカバリーデイには必須と考えるのが、アメリカの選手。日本人アスリートでも、最近こそ少し変わってきましたが。脚力があるランナーとは言え、回復にあてているのですからより優しく、動きを誘導するものであっていいわけです。

いかがでしたでしょうか。なかなか馴染みのないチーム・サッカーニーの選手たち。ご贔屓の選手を見つけることで、自身のトレーニングのモチベーションが上がりますよね。皆さんにとって良いランニングライフが過ごせるよう、願っています。

サッカニーをチェック