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ABCマートアスリートスタッフに聞く【ランニングシューズの選び方】～初心者から上級者まで～

2023.04.19

「ランニングシューズ」の定義とは？
ランニングシューズの選び方
「フィット感」について
「機能性」について
「目的」「レベル」について
ABC-MARTオススメのランニングシューズ
自分に合うランニングシューズを見つけよう

ランニングやトレーニングをはじめるにあたり、必ず持っておきたいのが「ランニングシューズ」。

しかし、初心者にとっては未知の世界。ランニングシューズとスニーカーの違いとは？ランニングシューズの正しい選び方とは？

今回は、ABCマートアスリートの店舗担当を務める、ABCマート自由が丘店副店長・長島さんに「ランニングシューズの選び方」を詳しくお聞きしました。

「ランニングシューズ」の定義とは？

――はじめに、「ランニングシューズ」と「普通のスニーカー」の違いについて教えてください。

「走るための機能」を備えているかどうかが大きな違いとなります。たとえば、足を守るためのクッション性や、運動中の足蒸れを防ぐための通気性、また速く走るための反発性があるか。それらを備えているシューズを「ランニングシューズ」と呼びます。

――さまざまなメーカーからランニングシューズが発売されていますが、メーカーごとの特徴を教えてください。

前提としてメーカーのスタッフではないので、あくまで僕の「主観」になってしまうのですが…。

『アシックス（ASICS）』
さまざまなスポーツ大会の協賛になっている為、運動というカテゴリーにおいて非常に認知されているブランドと考えます。また、安心感があると考えていらっしゃる人が多いブランドですね。

『ナイキ（NIKE）』
昨今のレースシーンでの着用率も高く、“早く走れる”というイメージが強いブランドだと感じます。また、ファッションのシーンでも人気が高い為、かっこいいデザインのアイテムを好む人に好評です。

『ニューバランス（New Balance）』
カジュアルのシーンでも馴染み深いブランドなので、オシャレなイメージが強く、初心者の方からも人気があります。

『アディダス（adidas）』
夏に登場する通気性を重視したクライマクールシリーズは、特に人気が高いイメージがあります。通気性の良さはパフォーマンスに直結する部分でもあるので大事ですね。

『アンダーアーマー（UNDER ARMOUR）』
ウェアが特に有名ですが、それらの世界観がシューズにもインスパイアされており、足先から甲、土踏まずに至るまでのフィット感が非常に高いブランドです。

『サッカニー（Saucony）』
ブランド創設から約120年が経つ老舗で、ENDORPHINシリーズが発売してから日本でも人気が上がってきたブランドです。

ランニングシューズの選び方

――足の形に合ったランニングシューズとは？

はじめに、「適度なフィット感」と「安全性を加味した空間」があることが重要だと思います。

運動をしていると、足に強い力が加わりやすく、指先がシューズにぶつかって怪我をしてしまう危険性があります。なので、特につま先部分には、適度なゆとり（一般的には0.5〜1cmほど）を持たせることが大事です。

パンプスやフラットシューズの場合は、脱げにくさを重視してぴったりサイズを選ぶことが多いですが、ランニングシューズについては、しっかり「ゆとり」のあるものを選ぶのがポイントですね。

――足の形にはどんな種類がありますか？

スクエア型、エジプト型、ギリシャ型の3種類に分かれると言われています。

「スクエア型」
親指〜小指までの指の長さがほぼ均一で、全体のシルエットが四角っぽい。日本人には少ないタイプです。

「ギリシャ型」
親指より人差し指の方が長く、指先全体を見た時に山のような形になっている。こちらも日本人には少ないタイプです。

「エジプト型」
親指がいちばん長く、小指にかけてどんどん指の長さが短くなる形。日本人のほとんどがこのタイプだと言われています。

――足を計測する際には、どの箇所を計測するべきでしょうか？

足長、足位（ワイズ）、アーチですね。店舗で計測できるのは、ほとんど「足長」のみかと思いますが、測定機器を用意している場所であれば、足位やアーチも測定すべきでしょう。しかし、その数値に固執しすぎず、足入れした感覚も大切にしていただきたいです。

また、「夕方や、運動後はむくむ」とよく言われますが、計測や試着の時間帯については、それほど気にする必要はないかと思います。

「フィット感」について

――ランニングシューズを購入する際、「きつめ」と「ゆるめ」、どちらを選ぶべきでしょうか？

きつくてもゆるくても、運動には向かないので、適度なフィット感とゆとりのあるものを選びましょう。お時間の許す範囲で、気になるシューズをいくつか履き比べてみることがオススメです。

――フィット感の目安があれば教えてください。

横幅・甲周り・かかと・アーチに関しては、適度なフィット感が重要ですが、つま先については安全性の観点で、ゆとりを持たせましょう。

基本的には、足入れしていただいたあと、両足で立ち上がって歩いていただくことでフィット感を確かめていただきます。可能であれば軽いジョギングをしていただくと、より分かりやすいかと思います。

「機能性」について

――ランニングシューズを選ぶときに重視するべき「機能」はなんでしょうか？

どのようなトレーニングをされるかにもよりますが、初心者の人はランニングに慣れていただくためにも「クッション性」と「安全性」を重視するのがオススメです。

その後、色々な目標が出来てきたら、その目標に応じてプレート内蔵シューズや反発力の高い素材を使用したシューズを試してみるのもよいでしょう。

「目的」「レベル」について

――運動不足やダイエットを目的としたランニングと、競技に出ることを目的としたランニングでは、選ぶべきシューズに違いはありますか？

屋内施設では「ノンマーキング仕様のものを使ってください」という指定がある場合があります（施設に確認してみましょう）。屋外に関しては、使用する路面によって適したソールが違うため、使用する場所を含めてお店のスタッフにご相談いただいた方がよいかと思います。

「健康のための軽いランニング」
フィット感とクッション性を重視したモデルを選びましょう。

「初心者による競技参加」
フィット感とクッション性はもちろん、足運びがしやすいようガイド感のあるシューズをお選びいただくと良さそうです。

「上級者による競技参加」
フィット感と反発性、軽量性を兼ね備えたモデルをお選び頂くとよいと思います（目標タイムを設定している人が多いため）。

「短距離・長距離（マラソン）」
瞬発力を必要する短距離と、持久力を必要とする長距離では大きく差がありますが、どちらも軽量性と反発性は大事になってきます。

――ランニングシューズの寿命はありますか？

いちばん分かりやすいのは、アウトソール（底の部分）のラバーがすり減って、中間層の素材が見えてしまったとき。その場合は買い替えをご検討頂いた方がよいです。そのほか、表面のアッパー素材が破けたり、パーツの破損があった際も、買い替えのタイミングですね。

――ランニングシューズを選ぶときに注意したい点について教えてください。

第一に自身の足に合わないシューズを選ばないこと。どれだけ人気のメーカーやモデルでも、足に合わない場合は運動に適さないですし、ケガのリスクも増えてしまいます。たくさんのブランドからたくさんのシューズが発売されているので、つい迷ってしまう人も多いと思います。そんなときは、ぜひABCマートのスタッフにご相談ください！