正しいお手入れで長く愛せるエナメル素材の靴に
女性のパンプスなどに多いエナメル素材。美しい光沢感が足元に品格を与えてくれ、素敵なふるまいの後押しをしてくれますよね。通勤で毎日のように履くという人も、ブーツを履くことが多い冬の季節は、パンプスを休ませるチャンス。また、エナメル素材は防水スプレーがNGでもあるため、汚れケアもきちんとしておきたいものです。それでは、どのようにケアすれば良いのでしょうか。
そこで今回は、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに、エナメル素材のシューズのケア方法について聞きました。
“エナメル素材の靴”のケアに必要なアイテム
皮革の上からエナメル塗料を塗って加工されたエナメル素材。女性の靴に多いですが、男性の靴でもパーツでエナメル素材を使用しているスニーカーなどがあります。
そんなエナメル素材のケアに必要なのは、こちらの3点。
・馬毛ブラシ
・デリケートレザー用 ソフトクリーナー
・コットンクロス
・仕上げミット
早速、これらを使ったケアの仕方を見ていきましょう。
“エナメル素材の靴”のケア STEP1:ホコリを馬毛のブラシで払う
エナメル素材のケアの場合も、まずはブラッシングからはじめます。その際は、必ず馬毛のブラシを使ってください。エナメル素材は、硬い毛のブラシでこすると傷がつきやすいためです。表面上は見えなくても内側に細かい傷がたくさんついてしまうケースがあり、そうするとそこに汚れが付着して黒ずんでしまい、ブラシの線の跡がついてしまうことがあります。そうなってしまうと、もう落とすことができません。
馬毛のブラシで全体を丁寧にこすれば、傷がつく心配もありません。正しいブラッシングは、すべての素材のケアの基本となります。
“エナメル素材の靴”のケア STEP2:ソフトクリーナーで汚れを落とす
次に、デリケートレザー用のソフトクリーナーを使い、汚れを落とします。こちらは、エナメルやヌメ革などのデリケートな革の汚れを落とすことができるクリーナーです。
やわらかい布に、ソフトクリーナーを1cmほど取り出します。このとき使う布は、自宅にある乾いたタオルなどでもいいですが、よりやわらかい革小物の手入れ用のコットンクロスがオススメです。
クロスで全体にソフトクリーナーをなじませます。写真のようなデザインの場合は、縫い目にクリーナーがたまらないように、細かい部分は布の角を使ったり、縫い目を避けて塗っていくといいでしょう。全体的に塗ったら、5~10秒ほど置いて汚れを浮かせます。そしてコットンクロスの綺麗な面で全体を拭き取ります。
クリーナーが残っているのが気になるようであれば、最初に使った馬毛のブラシで掻き出します。
“エナメル素材の靴”のケア STEP3:ミットで仕上げ磨きをする
さらに乾いた布で仕上げ磨きをすると、購入したてのようなツヤ感が出ます。ツヤツヤになるので、やっていて楽しいですよ。
エナメル素材は、防水スプレーや靴クリームを使うことができないため、ケアとしては乾拭きが主になります。汚れが気になる場合は、ソフトクリーナーを使用しましょう。その場合は、全体になじませたら必ずキレイに拭き取ることが大切です。