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革靴の寿命は何年?製法による違いと長持ちさせるコツ

2016.12.05

いつも革靴を履いているビジネスマンの皆さんは、革靴の寿命がいったいどの程度なのかご存じでしょうか?きちんとケアをしてあげなければ、いくら良い革靴を買っても1年もかからずに靴を傷めてしまいます。
革靴は、日々足元を守ってくれる大切なビジネスパートナーです。だからこそ、革靴の寿命については知っておきたいもの。今回は、革靴の寿命や買い替えのタイミング、寿命を延ばすコツなどなどについてご紹介します。

革靴の寿命は製法によって異なる

革靴の寿命は何年?製法による違いと長持ちさせるコツ

革靴と一言でいっても、実は製法にさまざまな種類があり、その製法によって寿命や買い替えのタイミングが異なるのです。以下に、代表的な3つの製法をご紹介します。

グッドイヤーウェルト製法

3つの製法の中で最も長持ちする革靴を作るのが、グッドイヤーウェルト製法です。正しいお手入れをすれば、10~20年は履き続けることができるといわれています。
長く履き続けられる大きな理由は、何度でも修理が可能なためです。
ビジネスシューズは毎日履くもののため、どうしても徐々にかかとや靴底がすり減っていきます。しかし、グッドイヤーウェルト製法で作られた革靴はその性質上、何度も底を張り替えて修理することができるのです。
耐久性にすぐれており、頑丈でがっしりとした作りである分、重くて硬く足に馴染むまでは少し履きにくいという面もありますが、革靴愛好家の中でも履く方がとくに多いタイプの1つです。履けば履くほど自分の足に馴染み、長く使えるグッドイヤーウェルト製法の革靴は「良いものを長く」と考える方におすすめできます。

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マッケイ製法

伝統的な製法であるマッケイ製法で作られた革靴は、グッドイヤーウェルト製法に比べると軽く、履きやすいことが特徴です。マッケイ製法では、甲革と底を直接縫いつけるというシンプルな作り方をしているため、さまざまな形に対応できデザイン性にもすぐれています。
しかし、甲革に直接穴を開けて縫いつけるという製法上、一時的に修理することはできても、何度も修理を繰り返すことはできません。修理はせいぜい1~2回までで、きちんと日々のお手入れをすれば6、7年程度が寿命といわれています。

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セメント製法

セメント製法とは、甲革と靴底を接着剤でくっつける製法です。セメント製法で作られた革靴は大量生産がしやすく、安価で手に入りやすいことが特徴で、現代ビジネスシューズの代表選手といえます。安くて履きやすく、耐水性にもすぐれているためビジネスユースとしては大活躍するでしょう。
グッドイヤー製法やマッケイ製法のような伝統的な趣はありませんが、機能的で実用性にすぐれていて、多くのビジネスマンの味方です。気になる寿命、買い替えのタイミングですが、接着剤でくっつけられたセメント式革靴は基本的には修理をすることができません。
したがって、大体2~4年程度で踵や靴底がすり減りボロボロになった時点で寿命となります。製法としてはスニーカーと同じように作られているため、まさに履きつぶすという感覚で履く革靴です。

できるだけ寿命を延ばすために

革靴の寿命は何年?製法による違いと長持ちさせるコツ

たとえ高級な革靴を買ったからといって、メンテナンスせずに何年も持つとは限りません。むしろ、高価なものはデリケートな革を使用しているからこそ、手入れを怠ると傷みが速いこともあります。
そこで、おすすめしたい寿命を延ばす方法が、数種類の靴をローテーションさせることです。1つの靴を毎日履いてしまうと、靴自身が休まる時間がなく、疲弊する速度が格段に上がります。ビジネスシューズは最低2種類用意しておいて、靴に休息を取らせるように履きまわしましょう。

3種類の製法別に分けて革靴の寿命についてお伝えしましたが、これはどれも正しいお手入れをしてきた場合の寿命です。革は生きているため、クリーニングによる適度な栄養補給や休息は欠かせません。傷や汚れがあればこまめなメンテナンスを行い、丁寧に履き続けることで靴の寿命は延ばすことができるのです。

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