初キャンプシューズにダナー『ウィメンズトレイル 2650』を選んだ理由【山城さくらのアウトドアと靴】
はじめまして。山城さくらと申します。普段は企業のブランドづくりのお手伝いをしつつ、キャンプ好きが講じてこうしてキャンプに関するコラムを書いています。平日は会社員として働き、週末は山へでかけるライフスタイルをはじめて約2年。こちらの連載ではアウトドアと靴をテーマに、私たちのアウトドアをより楽しく快適にしてくれる靴やアイテムをお届けしていけたらと思います。どうぞよろしくおねがいします。
アウトドア用にはじめて選んだダナーのトレイルシューズ
“今日は雨が降りそうだから防水靴で”
“河原サイトに行くからサンダルを持っていく”
これまでキャンプギアはたくさん集めてきたけれど、履いていく靴への意識はこのくらい。普段遣いは汚したくないからというごくありきたりな理由で、1軍ではなくなってしまった靴を出掛けにあわてて引っ張り出してキャンプ地へ出かける。
そんな我が家にはじめてアウトドア用に選んだ靴ががやってきた。
1932年創業のアウトドアシューズの老舗ブランド『ダナー(Danner)』のトレイルシューズ。どうせなら、足元の悪いキャンプ地でも歩きやすくてタフなものがほしくて、トレイルトレイナーをコンセプトにしたこの一足、ウィメンズトレイル 2650 メッシュ ゴアテックス<WMNS TRAIL 2650 MESH GTX>を選んだ。
簡単に機能を説明すると、防水性と通気性が高く、グリップ力がしっかりしているのでどんな天気でも歩きやすい、らしい。つま先とヒールにプロテクターが入っているので安全性も高くなんと言っても軽い、らしい。
整備されたキャンプ場でのんびりとしたキャンプしかしない私には少し高機能すぎるかもしれないとも思ったけど、アウトドアの幅が広がるかもしれないと少しだけ期待を込めて。そして“いかにも”な、アウトドアシューズすぎないミニマルな見た目に惹かれて、はじめての一足はこの子に決めた。
次の一歩が自然と出てくるような軽やかさ
開封したら、まずは防水スプレーを。白シューズだからこそ、靴表面を水分汚れから守るためにしっかりまんべんなく。
この一手間は、使っていく上でのお手入れの煩わしさを減らすだけじゃない。スプレーをかけたらもうもう後戻りができなくなる(返品できなくなる)。つまりこの儀式をもって、この靴は完全に自分の相棒になるのだ。
いきなり山に履いていくのには不安なので、少し履きならすために散歩に出かけることにした。やや細身なので、甲がやや幅広なわたしは痛くならないか心配だったけど、今のところは大丈夫そう。
まだ少し新品特有の硬さはあるものの、歩いていると少しずつ足に馴染んでくるのがわかる。そして、普通のスニーカーと比べるのも違うかもしれないけれど、さすがトレイルトレーナーをコンセプトにしているだけあり、かなり歩きやすい。
昔から運動が苦手なわたしにとって、次の1歩が自然と出てくるような軽やかさは新鮮で、距離を歩いても気持ちが良くて嬉しくなる。
それにしても、ずいぶん軽い。
アウトドアシューズは歩きやすく頑丈にするためにもっと重たくて硬いイメージだったけど、ほとんどランニングシューズほどの軽さ。これなら整備されすぎていない少しごつごつした山でのキャンプにも挑戦できそうな気もするし、テントを拠点に少しハイキングにも挑戦してみたくなる。
なんて、普段思わないような発想まででてくるのだから「すてきな靴はあなたを素敵な場所へ連れて行ってくれる」は、本当なのかもしれない。
ダナー『トレイル2650』名前の由来とその機能は?
名前の由来はカリフォルニア州からカナダへと続く全長2650マイルのPacific Crest Trail。
トレイルランニングではなく、トレイルトレイナーというコンセプトのもと、Vibramと共同で開発したVibram 460ソールを使用。どんな天候化でもグリップ力を発揮するMegagripを使用。非常に軽量なEVAのMidsoleと、通常内部に配置されているヒールカウンターを外部に出し、更なる軽量化とサポート性を追求。
メッシュアッパーに、LININGにはGORE-TEXを使用することで、通気性と高い防水性を実現している。
ボトム構造は、インソールにはOrtholiteのクッションインソールを搭載。Trailguard製法で靴の屋台船であるTPUのシャンクを外に出す事で、より軽量化し、安定性を高めている。
山城さくら
1988年静岡県生まれ。BRIGHTLOGG.INCに所属し、企業・ブランドのプロモーション企画やブランドデザインのディレクションに関わる。また、キャンプ好きが講じ様々なメディアでコラムを執筆。週末はたいてい山にいます。
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