5つのキャンプ必須アイテム【山城さくらのアウトドアと靴】
平日は会社員、週末は山へでかけるライフスタイルをはじめて約2年という山城さくらさん。この連載は、アウトドアをより楽しく快適にしてくれる靴やアイテムを、キャンプ好きの山城さんの視点で紹介していきます。
キャンプは、積極的充電時間
新年を迎えて早1か月。30年以上生きているのにも関わらず、今年ももれなく時の流れの早さに驚いている。一生懸命考えた今年の目標も、リミットまで残り11ヶ月。拝啓わたし様、その後のご進捗はいかがでしょうか。
必要以上に志が高くなってしまう1年のいちばん最初だからこそ、痩せるぞ!とか、休日も早起きするぞ!とか、その月の領収書は30日にまとめるぞ!とか大小関わらず色々目標をたててはみたものの、まあ楽しく健やかに文化的な生活を送れたらそれで良いわけで。
つい張り切って「今年の俺は一味違うぜ!」と言わんばかりに高い目標ばかり立ててしまいがちだけれど、1年という長距離マラソンを走り切るためには、意識的に休憩をとることも同じくらい大切だと気がついたのはここ最近のこと。だから今年は頑張らないための目標として、脳と体がしっかりと充電される時間を積極的にとることを決めた。
ここ数年の趣味でもあるキャンプは、まさに私にとっての積極的充電時間のひとつ。喧騒から離れたとびきり静かな場所でのキャンプは、脳みそまで空っぽになれるまさに脱力の場だ。ここでおすすめしたいのが、自分のご機嫌をとるための道具をしっかりもっていくこと。本でもお酒でもなんでもいいから、いつもより少しいいものとか、いつか読もうと思っていた積読本とかあるとなおよし。
せっかくなので、私が欠かさず持っていくお気に入りの道具を紹介させてほしい。
5つのキャンプ必須アイテム
(1) トランギアのケトル(0.6l)
口が短い所謂“ヤカン”なので、コーヒーには不向きだと理解しつつも、その軽さと無骨感が好きで必ず持っていくアイテム。バーナーではなく、あえて焚き火で使用してススを付けることで、使うごとに味が出てくるのを楽しんでいます。
(2) ゴールゼロのLighthouse Micro Flash
小さいのに光量が強く、ソロなら充分の明るさ。懐中電灯としてだけでなく、別売りのアクセサリーを使えば、ランタンになったり磁石で車にくっついたりと、一つで何役もこなしてくれるので荷物が増える煩わしさがなく、重宝している。
(3) EWA Bluetoothスピーカー
音楽があると、よりひとりの時間に没頭できる。自分だけに聞こえるくらいの音量で、自然に溶け込みながら音楽を楽しむ。小さく携帯に便利な上に、価格もかなりかわいいのでおすすめ。
(4) パロサント(香木)
パロサントの香りが大好きで、キャンプへ持っていくこともしばしば。静かな森の中でパロサントを炊きながら読書をすると、(体と脳の)充電が急速充電に切り替わる。
(5)ダナーのトレイルシューズ / ウィメンズトレイル2650
すっかりキャンプに欠かせない一足になった『ダナー(Danner)』。真っ白だからすぐに汚れてしまうけど、ケアをするところまで含めて、キャンプ道具らしくて気に入っている。靴が軽いと設営や片付け時も楽だし、なによりキャンプ中に散歩をする機会が圧倒的に増えた。
静かな森の中で、深く深く物事を考えたり、逆に何もせずぼーっと全神経を自然に預けたり、本を読んだり、お酒を嗜みながら昼寝したり。
五感が研ぎ澄まされる中、遠く遠くの方で街の気配をかすかに感じながらも、ひとりだと意識する瞬間はまるで、自分だけどこか違う世界に来てしまったかのような、ある種合法的脳内麻薬がどばどばでている感じがたまらなく好きでやめられない。
今年も1年頑張ったり頑張らなかったり。自分のペースで楽しんでいきましょう。