アディダス『スーパースター GTX』の物語【ゴアテックス担当者がシューズを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『アディダス(adidas)』のスーパースター GTX<SUPERSTAR GTX>です。
GORE-TEXブランドマーケティングの平井康博さんが、満を持して登場したGORE-TEX(ゴアテックス)ファブリクスを搭載したアディダスの定番モデルについて語ってくれました。
日本ゴア社 GORE-TEXブランドマーケティング
平井康博さん
スーパースターのゴアテックスファブリクス搭載モデルが遂に登場!
――アディダスの『スーパースター GTX』はどんなシューズですか?
adidas Originalsの顔ともいえる定番スニーカー、スーパースターにGORE-TEX プロダクトテクノロジーを搭載したスペシャルモデル、スーパースター GTX(ABC-MART限定展開)が登場しました! 1960年代後半にバスケットボールシューズとして登場して以来、ヒップホップミュージック、スケート、ストリート、ファッションなど様々なカルチャーのなかで50年以上愛されてきたスーパースターに機能性を付加し、より快適にアップデートされています。
GORE社による厳しいテストをクリアしたシューズのみが商品化
――シューズの構造について、詳しく教えてください。
靴の裏地には、雨や水の浸入を防ぎ汗の湿気を放出させるGORE-TEX ファブリクスが足を包み込むように搭載されています。従来のスーパースターの見た目のまま、アッパーに透湿性が高く、水を吸い上げにくい天然皮革が採用されています。シューズ全体で快適性を実現する設計になっているのがGORE-TEX フットウェアの特長です。
<動画紹介:セントリヒューガルテスト:シューズに水を入れて高速回転させ、防水性を確認するテスト>
<動画紹介:ウェットフレックステスト:水の中でシューズを数万回屈曲させて防水性を確認するテスト>
GORE-TEX フットウェアは発売前にGORE社による品質テストが義務付けられています。厳しいテストをクリアしたシューズのみが商品化されており、その証ともいえるのがシューズに縫い付けられたこのピスネームです!
スーパースターの定番カラーであるホワイトレザー、ブラックのスリーストライプス、そしてゴールドのシュータンの仕様に『◆GORE-TEX』のピスネームがマッチし、往年のファンにはたまらないポイントになっています。ブラックのシューレースが付属され、さらにそのシューレースの先端にはゴールドの装飾が付いたリッチな仕上げも嬉しいですね。
コルクとEVAのフォームを組み合わせたインソールは見た目も美しく足馴染みが良く気に入っています。
「スーパースターを毎日履いていた」究極の偏愛スニーカー
――『スーパースター GTX』とのストーリーを教えてください。
スーパースターは長い歴史を持ったシューズなので、どの年代のモデルをソースにしたかでシルエットやシュータン、ヒールラベルのデザインなどに違いがあり、比べるのが楽しいです。個人的には「スーパースター’80s」というソールがシュっとくびれた細見なスーパースターが大好きでした。白×黒カラーを「もうこれしか履かない!」と意気込んで毎日履いていた時期がありました。(その当時、ABC-MARTさんの新店オープンのセールで見つけてしまい、まとめ買いして同じ白×黒スーパースターを5足持っていました。笑)
現職についてからは自然と365日GORE-TEXフットウェアを履く「絶対に足元を濡らさない男」となってしまった私は、スーパースターから距離を置くちょっと寂しい生活をしておりました。そして2022年、待ちに待った「スーパースターGTX」が誕生したというわけです! 発売を知ってすぐに銀座のグランドステージへ駆け込み、プライベートで購入させていただきました。
スーパースターのGORE-TEX素材の採用は過去にもありましたが、アウトドア仕様やアレンジの利いた変わり種でした。天然皮革、替えヒモ付き、そしてGORE-TEXプロダクトテクノロジー採用というリッチな仕上げで税込15,400円! このバリュー、感じて頂けると嬉しいです。
“スーパースター”と“GORE-TEX” 私の偏愛するものが掛け合わさった最高のスニーカーで、つい熱が入ってしまいましたが、性別・年代も問わず、1足でオールシーズン、オールウェザーに対応できる「スーパースターGTX」本当におすすめです! 春先からのコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。